オーダーカットフィルムの貼り方

1.道具編

まずは貼付けに必要な道具を用意しましょう。

購入時に付属している施工キット<4,000円以上のご購入で付属します。>
★ヘラ(スキージー)
★スプレーヘッド(霧吹き)
(500mlのペットボトルに装着して使用)
★ミニ施工液(フィルムのサイズ・枚数に応じた数量が付属します)
施工液は購入金額に関係なく付属します
お客様に用意していただくもの<赤文字は必ず必要>
★市販の空のペットボトル(500ミリ)×2
中性洗剤(お皿を洗う洗剤でOK)
★スポンジ・キッチンペーパー
★カッター(もしくはスクレーパー
★養生用品(ゴミ袋・タオル・レジャーシートなど)
水を使用して施工する為、周りを濡らしたくない場合にのみ使用
あると非常に便利な道具
★養生用ビニールテープ(ゴミ袋でも代用可)
★セロテープ(リリースフィルムを剥がすときにあると便利)
スクレーパー
ガラス洗浄の必需品
ワイパー(水切り用ゴムへラ)
施工面積が広い場合の水切りに大活躍

2.施工編

道具が揃った所で貼り付けを始めましょう。

1.ガラスの周りを養生しましょう。
水を使用して施工する為、濡らしたくない場所は養生します。

ポイント
特に下の部分は濡れやすいので気をつけて養生します。
2.施工液・洗浄液を作ります。
◎施工液のつくり方(フィルムの貼り付け用)
ガラスとフィルム間のすべりと、圧着に適した専用液です。
予め用意しておいたペットボトルに水を入れ、そこに付属のミニ施工液を1本入れてスプレーヘッドを装着し、軽く振れば施工液の完成です。
◎洗浄液のつくり方(ガラスの洗浄用)
ペットボトルに水を入れ2-3mlの中性洗剤を入れ軽く振ると完成です。
約200倍程度に薄めて使用します。
汚れがひどい時は洗剤の量を増やしてください。
★スプレーヘッドが一つの場合は付け替えてご使用ください。
また、スプレーヘッドのホースの長さはペットボトルに合わせてハサミなどでカットし先端の吸引部を付け替えてご使用ください。
3.ガラスの貼り付け面の洗浄を行います。
ガラス全体に洗浄液を噴きつけてスポンジで汚れを取ります。
また、取れにくい汚れはカッターなどでこすると取れやすいです。
汚れが多いガラスはスクレーパーを使用するとよりきれいになります。
洗浄液を吹きかけながらスクレーパーでまんべんなくこすると目に見えない汚れまで取れます。(プロは必ず使用します)

ポイント
ガラス面が綺麗になればなるほど仕上がりが美しくなりますので、手を抜かずしっかりと行いましょう。
※便利なチェック方法
洗浄液を吹き付けてガラスを濡れた状態にし、素手でガラスをまんべんなく撫でてみて手のひらに凸部分を感じる場合は、目に見えない汚れが残っていますので再度洗浄してください。
4.汚れが落ちたらヘラ(またはワイパー)で水を切ります。
洗浄後に付属のヘラで水を切っていきます。ヘラの場合は、一定方向に(上から下)に除去するのがコツです。 施工面積が広い場合はワイパー(水切り用ゴムへラ)があれば作業がスムーズに進みます。
5.窓枠の汚れをキッチンペーパーでしっかりと拭き取ります。
窓枠全体のパッキン周りをしっかりとキッチンペーパーで拭き取ります。
ここに汚れが残っているとフィルムとガラスの間にホコリやゴミが混入してしまうのでしっかりと拭きとりましょう。

※必ずキッチンペーパーをご使用ください。
(ティッシュやタオルなどは× ホコリやカスが出やすい為)
上記3〜5の作業は非常に重要な作業です。
汚れが残っている場合は繰り返し同じ作業を行います。
6.フィルムの貼り付け直前の最後の清掃を行います。
スプレーヘッドが一つの場合は施工液ボトルに付け替えてください。
貼り付け直前に、施工液を全体にまんべんなく噴霧して、すぐにヘラやワイパーで水分を切ります。
上から下へ一定方向にに切るのがコツです。

この作業でほこりや残った洗浄液を洗い流します。
先ほど使用した洗浄液はこの作業でしっかりと洗い流してください。
7.ガラスに貼り付け用の施工液を噴霧します。
今度は、フィルムを貼り付ける為の施工液をガラス全体に噴きつけます。

ポイント
まんべんなくタップリとしたたり落ちるくらいに施工液を噴きつけて下さい。
8.フィルムのリリースフィルムを剥がします(2人で行います)
一人がフィルムを持ちもう一人がリリースフィルムを剥がしながら施工液をフィルムの接着面(ベトベトした面)にまんべんなく噴きつけていきます。
この作業で静電気によるホコリをよせつけないようにします。

ポイント
フィルムを持つ指先に施工液をスプレーすると指紋がつきにくくなります。
リリースフィルムを剥がす際に角に両面から少しずらしてセロテープを付けると剥がしやすくなります。
9.フィルムをガラスにのせて位置決めを行います。
フィルムの接着面をガラスにのせていきます。(軽く力を入れず置く感じ)
鍵の受け部分があるガラスは横からすべり込ませるように差し込みます。
まだガラスとフィルムの間に施工液があるためフィルムが動きます。
水に浮いているフィルムを移動させるように軽く触れて位置を決めます。

ポイント
施工液が少ないとフィルムは動きません。
動かない場合はフィルムをめくってもう一度ガラス面にタップリと施工液を噴きつけて下さい。
この時フィルムがシワにならないようにご注意ください
10.フィルム位置が決まればフィルムを固定させます。
フィルムの上から施工液を適度に噴きつけます。
(ヘラのすべりを良くする為)
貼りたい位置を確認しながらヘラで全体的に適度な力で水と空気をあら抜きします。(仮押さえ)

ポイント
まずは上部を10センチ位下から上へ、ヘラで軽く圧着、中央部も縦長に、上から下へ抜くとフィルムは動かなくなります。
また、ワイパーを使用するとスピーディーに作業が出来ます。
11.本格的に水抜きする。
再度フィルムの上から施工液を適度に噴きつけます。
へラで水と空気をしっかり抜いていきます。
上から下へ、中央から外へ中の水と空気を押し出す感じで抜いていきます。多少力を入れて数回押し出して下さい。
力加減はフィルムの厚みによって変わります。

力加減の目安
厚み50ミクロンのフィルムの場合で約3-5キロ程度
(飛散防止HB50N・遮熱ASシリーズ・装飾ライン系など)

厚み120ミクロンのフィルムの場合で約5-8キロ程度
(強飛散防止HB100Nなど)

厚み200ミクロン〜分厚いフィルムの場合で約10-12キロ程度
(最強飛散防止HB200N・防犯フィルムHB350など)


上記は目安です。目で水の抜け具合を確認し力を調節してください。

ポイント
ヘラを半分づつかぶせるように押し出しましょう。
鍵受け部分がやりにくい場合は何か薄いもの利用してください。
水抜き作業時、ヘラの角で傷つけないように注意しましょう。
12.仕上げの水抜きをする。
ガラス全体を一度キッチンペーパーで拭きます。
全体的に拭き終わったらヘラにキッチンペーパーを巻いて最後の水抜きを行います。
フィルム中央から外へ押し出す感じで残っている水分を端まで押し出し、ヘラに巻いてるキッチンペーパで吸い取ります。
特にフィルムの端部は念入りに圧着しましょう。

以上で完了です。

ご注意

★念入りに水抜きを行っても、貼り付け直後には目に見えない水分が残っている場合があります。
その為、数時間後に水玉がみえることがあります。
その場合は糊が乾ききる前にヘラにキッチンペーパーを巻き水抜きを繰り返します。

糊が乾いてしまってからでは、抜けにくくなります。

完全乾燥後のお手入れは、やわらかい布などに水または洗剤を薄めたものを付け、拭いてください。
硬い物でこするとキズや透明度低下などの原因になります。
また、フィルムの表面に粘着テープやステッカーなどを貼ることは避けてください。