柿茶物語
人々に健康を。こだわった柿の葉栽培こだわった柿の葉栽培
 

  昭和23(1948)年、外地から引き揚げてきた叔父が、病気予防のための西式健康法の創始者西勝造先生の秘書として勤めることになったのが縁で、叔父の兄である私の父が西先生にお会いしたのが柿茶づくりの始まりです。
  西先生が戦後の貧しい食生活の栄養不足を少しでも補うためにと、ビタミンCを多く含むといわれていた柿の葉から柿茶をつくることを考案し、「お茶なら手軽く、いつでもどこででも飲める。自然の形でビタミンやミネラルが摂れる」と、柿の葉のお茶づくりを先代社長である私の父に強くすすめました。
  父はその熱心さに押されて柿の葉茶の研究を始めたものの、なにしろお茶づくりは素人ですから、それは大変だったようです。家計は逼迫し、田畑を切り売りしながらの生活が続きました。

  そして昭和26(1951)年10月、先代社長井上信夫は柿の葉茶(刻み茶)、商標名あすこるびん素『柿茶』の製造発売を開始しました。父信夫43歳の年のことです。

 
初代社長

宇高連絡船、高松港での見送り風景。テープを持っているのが西先生。左が父・信夫。父は心から西先生のわけ隔てない人柄を尊敬し、慕っていました。(昭和30年代・冬撮影)

会社

創業当時の工場。周囲はまだ開けておらず、田畑が広がるのどかなところでした。

昭和40年代柿茶

  それから22年後の昭和48(1973)年、現在の商品名『柿茶』が商標登録され、柿の葉茶から『柿茶』になりました。
  その後、昭和62(1987)年の『柿茶』の缶入りドリンクの製造発売に続き、昭和63(1988)年には柿の葉茶の微粉末『ASCОRBIN‐SO』(あすこるびん素)の製造発売が始まっています。 次のページへ

 
 

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柿茶・ASCORBIN‐SOは有限会社生化学研究所の登録商標です。