●ひじきとは?
ヒジキは食用海藻としては古くから好まれ、平安時代の10世紀はじめに編纂された「延喜式」に出てくる海藻料理のメニューにも入っています。
北海道南岸から太平洋側、瀬戸内海から九州西北岸にかけ、また、韓国、東シ ナ海にわたる沿岸にこの一種が分布しています。
原藻の採取量は3000トン、製品に換算すると約1500トンと推定されて います。
そのうちの二分の一が長崎県で採取されており、輸入は韓国から4000〜
4500トンほどの入荷があります。
根は腹ばうように岩の上を長く伸び、直立した体の茎は円柱状で中空です。
不規則に小枝と葉を出し、高さは50センチ〜1メートルくらい。 太さは3〜4ミリほど。 葉と小枝は基本的には同じで形が違うだけです。
春から初夏にかけてよく成長し、干潮時には空中に露出することが多く、 岩上に密集した群落をつくります。
食用として販売されるので、多くの地域では一定の採取期間を設け、 それ以外の季節には採取を禁止しています。
解禁時期はだいたい春です。
国民一人当たりの年間消費量は約45グラムです。
その葉と茎の部分全てを食用にします。 食物繊維、ミネラル分(特に鉄分、カルシウム)を多く含むアルカリ性食品です。
たっぷりの水で戻して、煮物やサラダ、炒め物にお使いください。
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●芽ひじきと長ひじきはどう違う?
ひじきは、葉の部分と茎の部分からできた褐藻類海藻で、製造工程中の選別作業で 芽ひじき(葉の部分)と長ひじき(茎の部分)に分けられ、別々の商品となります。
また、芽ひじきは葉の形が米の形に似ていることから米ひじき(小芽ひじき)とも呼ばれています。
このように、まったく同じ原料から2種類の商品ができるひじきです。
どちらもそれぞれの持ち味があり、どちらを使うかは昔からの食習慣や、地域差によっても大きく違うようです。、
調理は基本的に同じ方法で問題ないですし、合わせる素材やそのカットの仕方で 芽ひじきと長ひじきを使い分けるだけでも食卓に変化が生まれるでしょう。 |
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