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 ヨウ素のとりすぎとは

布にはヨウ素がたくさん含まれています。  もちろんヨウ素は必須ミネラルです。 特に日本人は昔から昆布をたくさん食べてきましたから、諸外国の人に比べるとヨウ素の摂取量は多いのです。

ところが、このヨウ素、とりすぎは体にとってマイナスです。  ヨウ素の一日の必要量は、0.2ミリグラムとされていますから、生の昆布なら1グラムほどで十分ということになります。

しかし、干し昆布なら約20分間水戻しすることで、ヨウ素の約90%が水に流れ出てしまいます。  よって、この方法ですと、毎日10グラムの生昆布を食べなければ一日の必要量のヨウ素が摂取できないということになります。

また、一日0.2ミリグラムという必要量にも諸説があり、2.0ミリグラムは必要という学説もあります。  それが事実なら、水戻し昆布換算で毎日100グラムは必要ということになりますので、毎日、思う存分昆布料理を食卓に並べていいという訳です。

問題となるのは、市中に出回っているコンブ粉や根コンブ粉の場合です。 私も、いろいろウェブサイトで、コンブ粉や根コンブ粉なるものを見ますが、 ほんまかいな?と思われるようなまがい物もかなりあるようで・・

 それはさておき素干し昆布を水戻しした物を原料として粉末にしたものなら、一日7〜8グラ ム食べてもヨウ素のとりすぎにはなりませんが、素干し昆布をそのまま粉末に したものなら、0.7〜0.8グラム程度が適量となります。

 ヨウ素のとりすぎで甲状腺に異常がみられたという例もあります。 北海道の海岸地方の話ですが、その当時、一日の摂取量が50〜80ミリグラ ムにも及んだというのです。

 その結果、甲状腺が腫れたわけですが、50〜80ミリグラムといえば、希望必要量が2.0ミリグラムとすれば、その30〜40倍にもなり、昆布換算で 一日3〜4キログラムとなるのですから、いくらなんでも過剰摂取でした。

しかし、ヨウ素は私たちの体になくてはならない必須ミネラルです。

特に、新陳代謝をつかさどる、甲状腺ホルモンを作り出す重要な材料ですから、 美容や老化防止には絶対必要なミネラルなのです。