椅子張り工房を訪ねました。

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古い椅子生地を剥がす

本体に傷をつけないように、生地を留めてある針を起こしていきます。スピードと手元の確かさが、さすが!の職人技です。
起こした針をペンチで1本ずつ抜き、古い椅子生地を剥がしていきます。
丸裸になった椅子本体です。

型紙をとって、生地を裁断・縫製する

製図台で椅子の寸法から型紙をおこし、生地を裁断します。
直線の多い家具は型紙おこしも比較的簡単ですが、複雑な形や円形の多い家具は難しいそうです。
おうかがいした時には、円柱の周りにある子供向けベンチソファーを製作中でした。実際の円柱の寸法をベニヤでつくり、少しずつ合わせていきながら調整します。
円形の場合は、生地を円形につなぎ合わせ縫製していくのが難しいそうです。
ビニールレザーなどの、厚手の椅子生地用のミシンです。
クッション材がへたっている場合は、ウレタンゴムのチップを固めた弾力性ある材料と白くて薄手のやわらかなクッション材を二重に入れ替えます。

生地を張って留める

ぴんと張った生地を、家具の裏側でしっかりと留めていきます。
こちらも、スピードと手元の確かさがお見事です。
あっという間に張れました。
店舗の壁面に設置する椅子なので、壁面側には裏生地を張ります。
裏生地が張れました。
しっかりとした造りの椅子は、生地を張りかえることによって、長く使うことができます。
愛着ある椅子を職人技で蘇らせてみませんか。

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