ガラスフィルムの貼り方

1.準備・養生
ガラスフィルムの貼り方01
■用意するもの
●材料 ガラスフィルム
●養生 養生シート
キッチンペーパーなどの水を吸い込みやすい紙
●道具類 カッター用ガイド(定規)
中性洗剤 (食器洗い用の洗剤でOK)
カッターナイフ、メジャー、スキージー
定規、ガラススクレーパー

1.養生シートを敷き、周囲が汚れないようにします。
養生シートを敷き、いらなくなったタオルなど床に敷いておくと、垂れてくる水も吸ってくれるので準備しておきましょう。
2.ガラスに作った水溶液を吹き付ける
霧吹きの中に中性洗剤を2~3%入れ、水で薄めます。スプレーで図のようにガラスに水溶液を吹き付けます。
ガラススクレーパーでガラスにこびりついた汚れ(ほこりやヤニ)を落とします。あまり強くっするとガラスが傷つきます。汚れが取れるにつれて『スー』とスクレーパーが通るようになります。
注意!!汚れの激しい窓の場合は、入念に掃除してください。
3.掃除する方向
初めはガラスの真ん中から擦っていき、後で端を擦っていきます。図のように、最初に黒色の方向に、次に赤色の方向でガラススクレーパーを擦っていきます。
さらにもう1回、ガラスに水溶液を吹き付けて、こんどはスキージーで水を切ります。
ここまでやって、まだきれいにならない時は、2・3回最初から同じこと繰り返します。
最後にキッチンタオルなどで窓の際(ゴムの付近)をきれいに拭いてください! これを怠ると、汚れた水を吸いこみ、ガラスフィルムが剥がれてきます。
これでガラスがきれいになり、フィルムが貼れる状態になりました。
4.窓の縦と横のサイズを測り、裁断します。
ガラスフィルムに窓サイズよりすこし大きめのサイズ(約3cm~5cm)に印をつけていきます。
 
ガラスフィルムをカッターで切っていきます。
注意!!ガラスフィルムを窓のサイズに切るとき、折り目がつかないように気をつけてください。ガラスフィルムを裁断するときは、必ず平らで汚れていないところで切ってください!

 
2.ガラスフィルムを貼る
ガラスフィルムの貼り方02
1.ガラスに水溶液を吹き付けます。
ガラス面全体にたっぷり吹き付けて水溶液の膜を作ります。水溶液が少ないとフィルムを貼るときに、フィルムがガラスにひっついてしまうため、貼りにくくなります。
2.フィルムの裏に水溶液を吹き付けます。
ガラスフィルムの裏紙をはがしながら、フィルムの裏に水溶液を吹き付けます。裏紙がはがしにくいときは、裏紙の角にセロテープを付けてはがすと、はがしやくなります。
この作業はスピードが命です。遅いと裏のガラスフィルムをはがすときに発生する静電気で、空気中のホコリが粘着層に付いてしまいます。ホコリがつくとフィルムを貼った後ゴミ粒のようになって取れにくくなります。この作業は2人でやるほうが確実で失敗はありません。
3.フィルムを貼ります。
ガラスフィルムの一番上を両手で持ち、貼ります。その時、窓の鍵のある方に端を合わせ、ガラス枠廻りから約2mmの隙間を空けて貼りましょう。垂直に、均等な隙間をつくり、静かにガラスに貼り付けます。
4.スキージーであら抜き
位置が決まったら、フィルム表面全体に水溶液を吹き付け、スキージーで水溶液と空気をあら抜きして、仮押さえとします。
注意!!スキージーを使うときは必ず水溶液を吹き付けてください。そうしないとガラスフィルムに傷がつきます。
 
片方の手でガラスフィルムがずれないように押さえながらあら抜きしてください。
あら抜きするときは、図のように内側から外側に向けてあら抜きしてください。
5.余分なフィルムをカット
残りの余分なガラスフィルムを、カッターで切っていきます。ガラス枠廻りとフィルムの端が約2mm、隙間ができるように切っていきます。水抜きのため、必ず約2mm、内側から切ってください。カッター用ガイドか、透明の定規を使用してカッターで切っていきます。
6.スキージーで水溶液と空気を抜く
余分な部分のカットが終了したら、ガラスフィルムの表面に、もう一度水溶液を吹きつけて、スキージーでゆっくりと水溶液と空気を抜いていき、仕上げの圧着とします。力をある程度入れて、抜いてください。抜き方は、真ん中から外側へ、これが空気抜きの基本です。
7.キッチンペーパーで押し出す
さらに窓枠周辺に押し出された水を切っていきます。 スキージーにキッチンペーパーをまいて、枠廻りに水溶液を押し出し、抜き切っていきます。この作業はきっちり行ってください。これを怠ると端からガラスフィルムが剥がれてきます。
 
最後の仕上げです。最後にキッチンペーパーで全体を拭いてください。これで完成!
 

※完成後のご注意!
貼った直後は、ガラスとフィルムの間に水溶液が多少残り、フィルムの色や透明度が悪く見えますが、徐々に水分が蒸発するのでキレイになります。
水が蒸発する期間は夏や冬、部屋の状態などによって異なります(目安は約1~2週間)。蒸発するまでは強くこすったりすると、破れたり、剥がれやすいので注意しましょう。
完全に乾燥した後のお手入れは、やわらかい布に水または洗剤を薄めたものを付け、拭いてください。硬い物でこするとキズや透明度低下の原因になります。 また、ガラスフィルムに粘着テープやステッカーなどを貼ることは避けてください。