ふすま紙のカンタン施工方法(戸ぶすま編)

準 備

施工方法
施工方法

戸ぶすまに番号を付ける

●「戸ぶすま」と「本ぶすま」の違い

  • 本ぶすまとは、昔ながらの木組みのふすまのことです。
  • 戸ぶすまは、マンションなどでよく使われているベニヤ板にふすま紙を貼りつけて造られたタイプです。
  • ふすま紙を貼るときは、本ぶすまは縁を取りはずしますが、戸ぶすまは縁をはずさずに、そのまま貼りますのでより簡単です。
  • 本ぶすま の張り替え方はこちら>>

■用意するもの

ふすま紙・新聞紙・糊バケ・なでバケ・糊・雑巾・バケツ・糊を溶くトレイ(2ケ)・カナヅチ・当て木・カッター・はさみ

●始めに

  • 一般にDIYで本ぶすまを貼る場合は、現状のふすま紙の上から新しいふすま紙を貼っていきます。
  • 既存のふすま紙の柄が淡色の場合、新しいふすま紙をそのまま貼っていくことができます。
    しかし柄が濃色の場合、上から貼ると柄が浮き出てくることがあるので茶ちり紙を下地として貼ってから新しいふすま紙を貼る必要があります。
  • ふすまの損傷が激しい場合は建具からの見直しが必要になります。骨組みの補修は別途行ってください。
    紙が破れている場合は、茶ちり紙を貼ります。
  • 押し入れ等の本ぶすまの裏貼りが破れている時は、雲華紙(うんがし)を貼ります。
    雲華紙はコチラ>>

1.番号を付け、縁をはずす

ふすまの順番がわかるように鉛筆で数字を記入してからはずします。縁に番号をつけます。
施工方法

引き手をはずす

2.引き手をはずす

既存の引き手が糊止めの場合、こじ起こして外します。木の引き手は割れやすいので注意して外します。
新しく付ける引き手を当てはめてみて、サイズが合っているか確認します。
施工方法

糊を2つのトレイに用意する(薄い糊、濃い糊)

3.薄い糊と、濃い糊を作る

平たい容器トレイに糊を溶きます。
茶ちり紙と、ふすま紙の真ん中部分は薄い糊を使用。
ふすま紙の隅の部分は濃いめの糊をつけて貼ります。

ふすま紙を貼る

施工方法

茶ちり紙を貼る

4.茶ちり紙を貼る

  • 新しいふすま紙を既存のふすま紙に表向きに重ねてみて、柄が浮き出てこない場合は、茶ちり紙を貼らずにそのまま重ねて貼ることが可能です。本舗のふすま紙なら分厚い紙質なので大抵の場合茶ちり紙の必要はありません。
  • 柄や色が濃い場合、茶ちり紙を貼ります。ふすまの巾よりも短めに茶ちり紙を切り、全面に貼っていきます。
施工方法

ふすま紙を裁断する

5.裁断するふすま紙の寸法を採り、裁断する

  • 戸ぶすまの上に一回り大きめのふすま紙を表向きに広げます。柄がある場合、一番いい位置に来るよう配置します。少なくとも戸ぶすまよりも5mm~10mmほどふすま紙が出るように余裕を持たせます。
    ふすま紙の上に重しを置き、紙がずれないようにします。
    ふすま紙の縁を(四方を)手で押さえつけて筋をつけていきます。
  • ふすま紙を裏返し、筋をつけた部分から5mm外側に線を引き、カッターで裁断します。
施工方法

ふすま紙の端の部分3cm程度は濃い糊を塗る

6.ふすま紙に糊を塗る

裁断したふすま紙の裏側の周囲、端の部分3cm程度に、濃い糊を塗ります。それ以外の真ん中の部分には薄い糊を塗ります。
施工方法

ふすま紙を貼る(写真は裏紙のとき)

7.ふすま紙を貼る

最初にふすまの上の真ん中から貼っていき、ふすまの中央まで貼ります。この作業は二人でしてください。
次に、中心から外側に向けてはけを動かし、空気を抜きながらふすま紙を貼りつけます。
隅の濃い糊をつけた部分はこのときは押さえつけません。
施工方法

定規をふすまに押し当てながら、カッターで切る

8.ふすま紙をカットする

ふすま紙の一片をカットします。隅の部分(縁の内側)に定規(地ベラ)を押し当て、よく切れるカッターでふすま紙を切ります。
壁紙カットの要領で切っていきます。
施工方法

隅のしっかり押さえる

9.隅を丁寧に押さえる 重要!

ふすま紙の切れ端をふすまの隅に乗せ、縁の内側を爪で押さえ込んでこするように貼りこみます。早くこすると、摩擦で火傷をするので注意してください。この作業を怠ると、ふすま紙が剥がれてくる原因になりますので、丁寧に必ずやってください。
施工方法

穴に切り込みを入れる

10.引き手をつける

  • 引き手部のふすま紙を八つ切りにくりぬいて、新しい引き手を入れます。
    糊止めの場合は、木工用ボンドなどを引き手の裏側にぬり、はめこんでください。
  • ふすま紙が充分乾けば完成です!

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