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珪藻土のカンタン施工法1(準備、下塗り編)
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壁紙が貼ってあるこの壁(約13平米)に珪藻土を塗ります。
●珪藻土の施工に際して
- 当店で販売している珪藻土は水で溶いて塗るだけで施工できるタイプです。
- 壁紙の上から施工することができますが、壁紙にも種類があり、ビニル壁紙のみ可能です。ビニル壁紙とは最も一般的に使用されている壁紙でほとんどのマンション、戸建て住宅で用いられています。
但し、汚れ防止機能(撥水機能)付きの壁紙は不向きです。また不織布、紙製の壁紙、じゅらくは珪藻土に含まれる水分を吸収し、剥離するため施工できません。
- 新築など下地が合板等の場合は、珪藻土を塗る前に下地処理材(シーラー)を全面に塗り、凹凸を押さえ、珪藻土と下地との接着強化をします。
用意する物
道具類
●施工に必要なもの
- 当店で販売している珪藻土は水で溶いて塗るだけで施工できるタイプです。
- 道具類:丸コテ、入隅コテ、出隅コテ、木コテ(パターン仕上げ用)、ならしヘラ(仕上げヘッドカット用)、パテ板など
- 材料
けいそうリフォーム粉状(1袋で3.3平米塗れます)
水(1袋に付き2.0リッター)
- その他道具類
かくはん機、バケツ、ひしゃくプラスチックコテ(パターン付け用)、PCコテバケ、ハケ(仕上げ用)、角コテ、霧吹き
- 下地処理、養生用品
ジョイントコークA、木工用ボンド
養生用マスキングテープ、ファイバーテープ、布コロナマスカー、カッターナイフ、スポンジ
養生
巾木と床を養生する
マスキングテープを壁から2ミリ程度離して天井に貼る
コンセントはカバーをはずしてマスキングする
●養生
- 作業中に周囲が汚れないよう、珪藻土を塗らない部分を保護するためにテープなどで養生(保護)します。
- 天井など珪藻土を塗らない境界部にマスキングテープを貼ります。珪藻土は1.2~1.5ミリ程度の厚みで塗り込むので2ミリ程度の隙間をつくって貼ります。
- 床との境に幅木がある場合は幅木には珪藻土は塗らないのでマスキングします。布コロナマスカーを使うと便利です。
コンセントなどスイッチ廻りは、カバーを外してからテープでマスキングします。塗ったあとカバーを付けます。
下地処理
壁紙の剥がれを補修する
入隅部は壁が割れている場合があり適切に補修する
入隅部の壁が割れている場合や、壁紙と壁紙の間でめくれなどがある場合、ファイバーテープを貼る
●下地処理
- 大きな凹みがある場合は、下地処理用パテで穴埋めをします。
壁紙が剥がれて浮いている部分は剥がしてパテで埋めるか、ジョイントコークAやボンドで壁紙を押さえます。
- 入り隅などで壁が割れている場合や壁紙のつなぎ目には、ファイバーテープを貼ることでクラックの発生や振動による剥がれが抑えられます。
- 大きな穴の修復にはリペアプレートを貼り補強処理します。
●補修
- 壁紙を掃除する
下地(塗る土台)は今回は古い壁紙です。その上に珪藻土を塗っていきますが、古くなった壁紙は、その状態により適切な処置が必要になります。
- それほど汚れがなければ塗る前に、下地となる壁紙を濡れタオルで拭き、掃除します。
- 珪藻土は、湿式の材料なので、下地のアクを吸い込みにじんで汚れが出る場合があるので、汚れが落ちない場合は、アク止め下地処理剤で前処理をします。処理剤、シーラー等を塗った場合、乾燥に1~2時間必要です。
珪藻土を練る
●基材
- 仕上がりの色や質感を統一するために、必要な面積分を計算して同時に練ります。(1袋で3.3平米、2回塗りの場合)
しかし、珪藻土は分厚く塗ってしまうときもあり、塗り厚の程度も最初はわかりにくいので、材料は多めに購入されることをお勧めします。
けいそうリフォームの場合、1袋につき2リッターの水が適量です。ペットボトルを用意するとわかりやすいです。
- 珪藻土(基材)を練りますが、粉が舞い散らないよう、静かに袋から出し、混ぜます。
このときかくはん機を使うことをお勧めします。
最初は規定の8割の水で混ぜ、加減しながら増水していきます。
- ソフトクリーム状になるよう水を少しずつ足しながらよく混ぜ出来上がったら、20分間練り置きします。
●トッピング
- このときお好みに合わせてガラスビーズなどのトッピング材料を混入することもできます。
珪藻土の下塗り
コテで前にすくう
コテで前にすくう
丸コテは全体を平らにするのに使いやすい
●珪藻土を塗る 下塗り(1回目)
- 最初は練習を兼ねて、目立たない壁を選んで塗っていきましょう。
ひしゃくでパテ板に珪藻土をとり、コテでこね、材料をコテで前にすくって一気に壁面につけ、軽く伸ばします。
- 軽く、薄く、壁面全面に塗っていきましょう。強くこするように薄く塗ります。壁の隅の上から下の方に向かって塗り広げます。上から塗るのが基本です。
- この1回目の下塗りは、ベース素地として壁面の凹凸を取り、2回目の仕上げ塗りをし易くするために塗るものです。
壁全体に薄く広げる感じで、1つの壁面を一気に塗り上げます。
- けいそうリフォームは大変塗りやすく、軽く、薄く、伸びるので初心者の方でも簡単に上手く仕上げることができます。
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