2016年 11 月、京都産業大学鳥インフルエンザ研究センター大槻公一教授との共同研究の結果、 アミノエリアneo≫ でコロナウイルス(鶏伝染性気管支炎コロナウイルス)の完全不活化に成功しました。鶏伝染性気管支炎コロナウイルスは、エンベロープを有する1 本鎖 RNA ウイルスで、コロナウイルス科ガンマコロナウイルス属に分類されるウイルスで、 SARS ウイルスや MERS ウイルスと同じ科のウイルスです。この試験により、全てのコロナウイルス近縁のウイルスに対して、不活化効果が期待できることが類推できました。
2003年12月、㈱ピースアンドキューズは、第一世代の抗ウイル・抗菌剤≪A・SAP≫で、日本で唯一SARSコロナウイルスのオリジナル株(BJ -01)で不活化試験を行いました。㈱ピースアンドキューズのこの技術を元に、第二世代の≪G2TAMαプラス≫、第三世代の≪アミノエリア-R≫、そしてアルコールを一切使用しない第四世代の≪アミノエリアneo≫へと、改良進化を続けてきました。
SARSウイルスに対する効果については、2003年12月に中国人民解放軍軍事医学科学院微生物流行病研究所で、SARSウイルスBJ -01株(当時流行したオリジナル株)を用いて行った不活化試験で確認しています。第一世代抗ウイルス・抗菌剤≪A・SAP≫を検体としています。
SARSコロナウイルスに感染した肺組織の写真。肺胞組織が破壊され、中央に多核巨細胞が出現している。出典: CDC/Dr. Sherif Zaki
MERSコロナウイルスは、コロナウイルス科ベータコロナウイルス属に分類されるウイルスで、ゲノムの構造がプラス 1 本鎖 RNA でエンベロープ(脂質二重膜)を有しています。 2002 年 11 月に中国広東省で最初の感染者が発見されてから、 2003 年 7 月に終息するまでに、中国、香港、東南アジアを中心に 8,069 人が感染し、 775 人の死者を出した、 SARS コロナウイルス。コノウイルスとMERS コロナウイルスは、その構造が酷似しており、分類上も、下位分類の属まで全く同じです最下位分類にあたる種で SARS ウイルスと MERS ウイルスに分かれます 。 MERS コロナウイルスは SARS コロナウイルス同様消毒薬には感受性が強く、 MERS コロナウイルスも、 70 %以上のエタノールや 1,000ppm 程度の次亜塩素酸ナトリウムで不活化します。さらに、一定濃度の台所洗剤などの界面活性剤でも不活化させることができると言われています。(注:消毒薬に対する抵抗性の強弱と、感染性や病原性の強弱には相関関係はありません。)。 MERS コロナウイルスの感染力は強くないと言われていましたが、韓国で流行が拡大したウイルスは、変異の可能性が示唆されており、感染力が強くなっていました。
MERSコロナウイルス
出典︓AP Photo/National Institute for Allergy and Infectious Diseases via The Canadian Press and AP Photo/NIAID -RML
SARSコロナウイルス
出典︓(c)AFP/BRITISH HEALTH PROTECTION AGENCY
コロナウイルス科のウイルスは、感染した人の咳やくしゃみにより体外に排出されます。感染経路は飛沫感染です。飛び散った飛沫が衣服や持ち物、設備や備品などに付着し、それに触れた手を介して、鼻や口から体内に侵入します。また、粘膜組織である目からも感染しますので、頻繁な手洗いが最も有効な防御策です。しかし、衣服や身の回り周辺に付着しているウイルスを放置していると、常に感染リスクは存在します。外出から帰った時は、まず、≪アミノエリアneo≫を噴霧し、衣服に付着しているウイルスを取り除きます。さらに、人の手が触れる箇所は、≪アミノエリアneo≫で定期的な清拭を行いましょう。≪アミノエリアneo≫の大きな特長は、噴霧や清拭後も、長期間にわたって抗ウイルス効果が持続することにあります。継続して効果が維持されることは、感染リスクを大幅に低下させるのに大いに役立ちます。コロナウイルス科に属するウイルスは、消化器や泌尿器にも感染すると言われていますので、感染者の排便からもウイルスが排出されることがあります。ノロウイルスと同じように、トイレから感染源を持ち出さないための対策も必要です。