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2020.12.17

TISSOTとF1 映画「ラッシュ/プライドと友情」を観て(2)

このコラムは下記コラムの続編でございます。
宜しければ(1)も併せてご覧いただけますと幸いです。

≫TISSOTとF1 映画「ラッシュ/プライドと友情」を観て(1)

世界三大レースの一つ、F1モナコグランプリ

"モナコグランプリ" Wikipediaより
「Steve Gregory from Bradley Stoke, UK - Monaco 96」

F1世界選手権の中で最も人気の高いグランプリと言えば、「インディ500」、「ル・マン24時間」と共に、世界三大レースとも言われている「モナコ・グランプリ」です。
今年はコロナウィルスにより、残念ながら開催中止になりましたが、1929年から開催され、第2次世界大戦前後と1950年代の中断を除き毎年開催されてきました。
モナコ公国内、モンテカルロ市街地の一般道がコースのため、道幅が狭く、ガードレールに視界を遮られることもあり、マシンの性能差が現れにくく、ドライバーの腕・技量が試される屈指のテクニカルコースとして有名です。

「モナコでの1勝は、他レースの3勝に値する」

と言われ、ここで優勝したレーサーは「モナコ・マイスター」として多くの賞賛を集めます。

“音速の貴公子”アイルトン・セナ(1960~1994)はここで歴代最多の6勝を記録しています。
(余談ですが音速の貴公子は当時F1の実況中継をしていた、古舘伊知郎氏が名付けたあだ名です。)

モナコGP個人最多勝記録者のアイルトン・セナ

"モナコGP個人最多勝記録者のアイルトン・セナ(画像は1991年大会)"Wikipediaより
「Jmex60 - 投稿者自身による作品」

もう一つのグランプリ

このモンテカルロ市街地をコースにしたサーキットでは、2年毎に「モナコ・ヒストリック・グランプリ」が開催されます。
こちらはF1「モナコ・グランプリ」が始まる2週間前に、1980年以前に生産された車のみ参加できるレースです。

2016年のモナコ・ヒストリック・グランプリでは、ティソがスポンサーを務める「ケッセル・レーシーング」がエンサイン N176(1976年)で見事優勝を果たしました。
「ケッセル・レーシーング」は、1976年にティソがF1世界選手権でスポンサーを務めたロリス・ケッセルが
スイスに1971年にレーシングカーのメンテナンスと開発をするガレージとして礎を築き、
今日、息子のロニー・ケッセルが率いる「ケッセル・クラシック」のレーシングチームです。

2019年のベルニナ・グランツーリスモでは、ロニー・ケッセルが、自ら乗るエンサイン・N173 (1973年)で優勝し、父とティソの長年の想いを実現させました。
また同時に、ティソはこのパートナーシップを象徴したレジェンダリーモデル「TISSOT HERITAGE 1973」を世界限定1973本で誕生させました。

2012年シルバーストン・クラシックでのN173

"2012年シルバーストン・クラシックでのN173" Wikipediaより
「David Merrett from Daventry, England - Flickr Uploaded by Sporti 」

一本の時計から70年代に思いを馳せる

1973年にリリースされたティソ「ナビゲーター」をルーツとする「ヘリテージ 1973」は、
オーバルクッション型ケースやブラック&ホワイトの通称“パンダ文字盤”、
ステアリングホイールを思い起こさせるストラップ
などのレトロフューチャーなデザインが特徴です。

70年代のF1に代表される独特のスタイリングとカラーリングを纏いながら、スペックは最新にアップデートされ、
立体的で柔らかなラインを描くように施された面取りやケース前面の美しい放射状のサテン仕上げが秀逸です。

映画「ラッシュ/プライドと友情」と同様に、
70年代のF1グランプリのサーキットにいるように感じさせてくれる
約半世紀もの時を隔てた今もF1ファンならずとも多くの人々を魅了するモデルです。

≫ハタ貴金属「楽天市場店」TISSOT HERITAGE 1973詳細ページへ

「歴史の陰に時計あり」とも言います、少しでも皆様の時計選びにお役に立てば幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。


Author:林 泰行
株式会社ハタ貴金属
MAIL:jw-hata@shop.rakuten.co.jp
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