ゴムクローラーって?

ゴムクローラーは、張力を保持するスチールコードと、このスチールコードを補強する芯金をエンドレスにゴムで包んだ履帯で、農業機械・建設機械・雪上車など不整地で使用する車両の足回りに利用されています。鉄クローラーと比較して路面への負担が軽く、重量面、静粛性でも優れているため、多くの機械に利用されています。

建機



ゴムクローラーの種類


建機ゴムクローラー



●建設機械用ゴムクローラー(ゴムシュー・ゴムキャタ)

建機ゴムクロ 主に路面保護や走行時の騒音軽減に使用され、アルファルト・コンクリート上での作業ではゴムクローラーが必須となります。重機への振動・損傷軽減なども付加価値として生まれ、オペレーターの疲労軽減にもつながります。ミニクラスの重機(ミニショベル・バックホー・ユンボなど)は、現在ゴムクローラーが多く使用されています。

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農機ゴムクローラー


●農機用ゴムクローラー(コンバイン)

コンバインゴムクロ タイヤに比べ接地面が広く、整地されていない土や湿田でも走れるので、農業機械ではゴムクローラーが一般的です。作業時期により、ぬかるんだ湿地や凸凹のある乾田という全く異なる環境でも安定した動作が必要となるため、高い排土性能や走行性・耐久性が求められます。また、どれだけ高品質なゴムクローラーでも、長期使用により劣化します。クローラーの緩みやひび割れ、磨り減って芯金がむき出しになっていたら要注意です。

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●農機用ゴムクローラー(トラクター)

トラクターゴムクロ 雨上がりのぬかるみや湿田・雪上のけん引作業でも、圃場にやさしく力強い完璧な走破性が求められます。湿地と言う悪条件の中でも安定走行する必要があり、ゴムクローラーに求める性能も高いものとなります。

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●運搬機用ゴムクローラー(キャリアダンプ)

運搬機ゴムクロ 物を運ぶ目的で使用される運搬機。機械自体、タイヤ仕様とゴムクローラー仕様が混在するなかで、ゴムクローラー仕様には路面状況に左右されない、安定した走行性能が求められます。

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●作業機用ゴムクローラー

作業機ゴムクロ 草刈機や高所作業機など、さまざまな目的で使用される作業機。それぞれの作業目的に合わせた機械には、独自の機械特性が存在するため、特性と作業目的に合わせたゴムクローラーを選ぶ必要があります。

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●除雪機用ゴムクローラー

除雪機ゴムクロ 除雪機用ゴムクローラーには、雪上の特殊な環境下でも横滑りしない走行性能と、安心して作業を行える安定したグリップ力が求められます。スノータイヤと同様にゴムクローラーにも、高いレベルの走行性能と制動性能が求められます。

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ゴムクローラーの2つのタイプ

ゴムクローラーには、ロングピッチタイプとショートピッチタイプがあります。

ショートピッチタイプ:1個の穴に1つの山(芯金)が噛んでいきます。

ロングピッチタイプ:1個の穴に2つの山(芯金)が噛んでいきます。


※ショートピッチタイプは、ロングピッチタイプと比べて走行中の振動はあまりありませんが、ロングピッチタイプよりもたくさんの芯金を使うため、ゴムクローラーの重量が重くなっています。

※装着しているゴムクローラーがロングピッチでも、適合商品はショートピッチの場合があります。メーカーでの適合確認が取れているため装着に問題はございません。

建機



サイズの計測方法は、下記ページをご参照ください!

「ゴムクロのサイズ確認をしよう!」はこちら




何が違うの?ゴムクローラーの「純正品」と「社外品」

ゴムクローラーの交換を考えた時、「社外品」と「純正品」という言葉を聞いたことはありませんか?しかし「どんな違いがあるんだろう」と疑問に思うことが多いのではないでしょうか。ここでは社外品と純正品の違いについてご紹介します。


●純正品ゴムクローラー

純正品ゴムクローラーとは、建設機械メーカーが販売時に取りつけている初期装備のゴムクローラーを指します。そのためメーカーがその機械に対応すると認定し、販売している商品が純正品と呼ばれます。純正品のメリットは、純正品ならではの品質で安心感があること、デメリットは社外品と比べると値段が高いことです。


●社外品ゴムクローラー

社外品ゴムクローラーとは、建設機械メーカー以外の会社が、純正品を元に作ったゴムクローラーを指します。社外品の最大のメリットは価格の安さで、純正品の半額以下で購入できる場合もあります。安さに不安になる方もいらっしゃるかと思いますが、JUKO.IN取り扱いメーカーは、社外品メーカーでも国内トップシェアを誇り保証も充実!細かいロット管理と検品を行っているので、安定した品質と高い耐久性が保て、定期的に改良を行っているため安心してご使用いただけます。




社外品ゴムクローラーの製造メーカー


●KBL(ケービーエル)

KBLメーカーロゴ いち早く社外品の建設機械の足回り部品製造に着手した、社外品ゴムクローラーの老舗です。大手建設会社やリース会社などにも納入実績があり、近年では国内外で農業機械用部品などの間接資材にも力を入れています。


●東日興産

東日興産メーカーロゴ KBLと並ぶ、国内社外品メーカーです。作業機用芯金レスゴムクローラー取り扱いメーカーは東日興産のみ。高耐久性ながらゴム質が柔らかく、交換作業がしやすいと個人で交換のお客様にもご好評いただいています。


●丸中ゴム工業

丸中ゴムメーカーロゴ 社名にもある通りゴム製品の専門メーカーで、フォークリフト用タイヤ・建設機械用タイヤなどをメインに取り扱っています。大手メーカーのタイヤも一手に引き受け納入している実績のあるメーカーなので、同じゴム製品であるゴムクローラーも、品質はもとより価格もリーズナブルに提供しています。


●マクシスコーポレーション

マクシスメーカーロゴ 建設機械の部品を専門に取り扱うメーカーです。一万点を超える豊富な在庫を持ち、最近では除雪機用の芯金レスゴムクローラーも取り扱っています。機種にもよりますが、独自のインターロック機構で旋回時に芯金のズレを抑え、脱輪防止を図っています。



ゴムクローラーの製造方法について

主にゴムクローラー内のワイヤーに関する製法を、大きく分けて2つご紹介します。


オーバーラッピング製法 短いワイヤーを複数まとめ右と左の端部分を重ねた、継ぎ目がある従来の製造方法
エンドレスワイヤー製法 1本の長いワイヤーをらせん状にぐるぐると巻いているので継ぎ目がなく、耐久性が従来製法よりもワンランクアップした製造方法

ゴムクロ製造方法




ゴムクローラーよくあるQ&A「ゴムクロのこと、お答えします!」


A. 同じ機種でも製造番号や仕様によってサイズが異なる場合があるため、サイズをご確認いただく必要があります。

A. 左右のパターンが異なると左右で性能に差が生じるためおすすめできません。JUKO.INでは、2本同時交換をおすすめしています。

A. 以前は当社でも硬いクローラーを販売していましたが、現在は技術改良により、ソフトで装着しやすいクローラーを販売しています。

A. 適合表に記載されていない商品でも取り扱いがある場合があります。JUKO.INへお問い合わせください。

A. サイズが同じでも、芯金幅が異なる場合や芯金がない場合がございます。メーカー・機種・芯金のありなしをご確認いただく必要があります。

A. ラグ形状が違い、性能差が生じるためおすすめできません。機械に合った商品をご装着ください。

A. 排土性能を考えると梯子タイプをおすすめしておりますが、メーカーによりパターンの違いがございます。詳しくはJUKO.INへお問い合わせください。

A. 格納時に泥などをキレイに洗い流し、アイドラーのテンションを緩めましょう。数ヶ月に1回、屈曲部分を回転しフラットな状態にすると経時劣化等を遅らせることができます。

A. 材質上、ゴムクローラーは長期使用により劣化します。特に、舗装道路を走行しているのであれば消耗も早まりますし、左回りが基本のコンバインは、右側の駆動輪に負担がかかるので、右側のクローラーが傷みやすいと言えます。例えば、クローラーの緩みやひび割れ、磨り減って芯金がむき出しになっていたら要注意です。また、クローラーが外れたり切れたりすると走行できなくなる場合もあります。作業中に身動きが取れなくなるような事態を避けるためにも、日頃から小まめなチェックが大切です。セルフチェック項目は、クローラーの磨耗、破損箇所がないか、ゆるんでいる箇所はないか、芯金が出ている部分はないかを確認します。クローラーの交換時期の目安はアワーメーターだけに頼らず、劣化症状が見つかれば早めに交換してください。

A. JUKO.IN取り扱いクローラーはほぼ芯金タイプですが、一部芯金レスタイプに対応しているクローラーもございます。詳しくはJUKO.INへお問い合わせください。




品質に自信があるから、安心の「長期保証」

お客様に安心してご購入・ご使用いただきたいから、JUKO.IN取り扱いのゴムクローラーは長期保証付き!ご購入前後のフォローも万全です!ご注文いただく前に、保証内容や注意事項についてご確認くださいね。


ゴムクローラーの保証・購入前の注意事項



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