Joshin 試用レポート
見た目も中身も大きく変更!カシオの本気が見える電子辞書
カシオ 電子辞書 EX-word(エクスワード) 高校生モデル XD-SR4800 & XD-SR4900
カシオの電子辞書「EX-word(エクスワード)」といえば、15年連続販売台数1位※を誇る人気シリーズ。
今年はなにやら姿形が昨年モデルと異なるような・・・・?
実機をお借りしてレポートです!
※GfK Japan調べ。
ライター:しもんぬ
カシオ 電子辞書 EX-word(エクスワード) 高校生モデル
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本体寸法 幅157.5×奥行101.0×高さ18.4mm(閉時) 液晶画面 5.7型タッチパネル(5.2型 864×480ドット TFTカラー液晶) 収録コンテンツ 215 電源 単3形アルカリ乾電池(2本)/ USB給電 本体質量 約285g(電池込み) 使用可能時間(約) 130時間(単3形アルカリ乾電池LR6(AM3)の場合) まずは、スペックを見ていきましょう。 ・・・と、その前にヒトコト。昨年の2018年モデルとデザイン違いません?! ずいぶん変わったな、と思っていたら、今年のエクスワードは金型から変更されているんですって! カシオの電子辞書に対する本気が伺えます。
一番大きな変化はタッチパネルが5.3型→5.7型になり、ドット数が大きく増えたこと。より見やすい液晶になりました。その分、やや大きく重くなりましたが、気になるほどのサイズ変更ではありません。
カシオは乾電池駆動が可能なため、アダプターなどは付属しません。出先で充電が切れても、電池さえあれば問題なし!もちろん、充電池やUSB給電にも対応しています。別売りですので、お好みに応じてお買い足しください。
前述通り、金型が変更されていますので、もはや昨年モデルとは別物です。 昨年までのカットデザインは身を潜め、シンプルでフラットな仕上がりに。 よくみれば、小さな凹凸があり滑り止め効果が期待できそう。 液晶とキーボードをつなぐヒンジもライン入りで、さりげないデザイン性に心がくすぐられます。 また、タッチペンはピンクに統一。 カバンや机の中に落としても探しやすくなっています。けど、けど、、、個人的には以前のグレーのほうが好みでした・・・。 別売りでブルーのタッチペン(商品はブルー、コーラルピンク1本ずつのセット)がありますので、ピンクが気になる方やブルーが好きな方は合わせてお買い求めください!
新旧比較してみた
ホーム画面&検索結果
さて、新旧比較・・・ってここも大幅チェンジ!アイコンが見直され、ずいぶんスッキリしました。カラーが統一されている分、見やすさもアップしていますね。2年前の味気なさが嘘のような仕上がりです。
並べて撮影してみました。 写真では伝わりづらいですが、液晶のキレイさが雲泥の差なんです。 新しいモデルは、解像度がグッと上がり、目にも優しい仕上がりに。 手書き入力も新モデルのほうが滑らかで書きやすかったです。 フォント(字体)は選べるようになり、初期設定はゴシック体。 スマホなどはゴシック体が多いので、見慣れた文字です。 サイドメニューが無くなり、一層、画面が大きく見えますね。
キーボード
ものすごく変わったわけではありませんが、キー配置もちょっぴり変更。 さらに、前モデルより軽いタッチで反応するように。 しっかり「押した」という感触も返ってくるので、打ち間違いが少なかったです。
使ってみよう
まずはオーソドックスに検索から。
改元で話題の平成にちなんで、「昭和」を検索しました。
意外と多かったのですが、キー入力だと漢字で検索ができないのでそのままスクロール。
辞書ごとに検索結果が表示されるので、同じ漢字が続かないのは助かります。
お目当ての項目を見つけたら、タッチで詳細に。
詳細画面をペンで長押しして、気になるワードを選択すれば、オプション操作で気になるワードも検索でき・・・あれ、すでに検索されている!
小窓で選択ワードの意味を出してくれるので、ちょっと単語が分からない時に便利ですね!
英単語も対応しているので、例文のこのワードが分からない・・・という時も、ささっと知ることができます。
不便をあげるとしたら、表示域が小さいので見づらいのと、「見出し語ジャンプ」を押すと完全に別ページに飛ぶので注意が必要なこと。
とはいえ、高校生が見るには十分な文字の大きさですし、見出し語ジャンプも使い慣れればむしろ便利。
マーカーは、3色(赤・黄・青)から選べます。登録もできて、見返しもバッチリ!
こういう「まとめ機能」はデジタルならではですね。
日本語で英語例文検索
ホーム画面の右下になにやら気になる「日本語で英語例文検索」なるコンテンツが。ホーム画面に持ってくるほどの機能、とくとレポートしましょう! ここでは名前の通り「日本語で英語例文検索」できます。ワードは3つまで登録可能。 お試しに、「ねこ」をいれてみると・・・出ました、辞書に登録されている例文から「ねこ」が含まれるものを一覧で見ることができます。 これは英作文に便利ですね!でも、「ねこ」の検索結果ちょっと少なくない?と思ったので、続いては「猫」の漢字で検索。 おおー検索結果が増えました!どうやら検索は完全一致の模様。 ここはちょっと改良していただきたいなぁ。 とはいえ、複数ワードで検索できるメリットは大きいです。 例文って1単語だと検索結果が多すぎたり、かといって単語を長くすると検索に引っかからなかったりするので、 検索ワードを悩みがち。複数ワード検索ができると、検索結果がぐっと見やすくなります。
English Training Gymを体験
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今年のモデルにもEnglish Training Gym(トレジム)は健在。トレジムの嬉しいところは、学習計画が組まれた「プランニング」があるので「どこから手をつけよう」状態が回避できるところ。 レベルや目的が選べて、進捗計画も確認してくれる個別指導の塾みたい。 目安の時間と日数が書かれているので夏休み中や、XX日までにマスターしたい!といった長期的な計画も立てることができますよ。
ボキャブラリーは収録されている単語帳がまとまっています。 最終の学習日とテストで正解した単語数が登録されているので、勉強の進み具合が一目で分かります。 テスト対策もボキャブラリーと同じく、収録のテスト教材がまとまっています。 こちらは、学習日などは記録されませんが、ボキャブラリーや他の勉強を終えた後に復習を兼ねて、さら〜っとテストできるので便利です。
自分の英語レベルが分からない時は、コンテンツ一覧>ツール>簡易診断を選び、英語の問題を20問解くと正解率からレベルを教えてくれます。 この簡易診断、便利だと思うのですが場所がなかなか分かりにくいのが難点です。
リスニング
リスニングは実に多彩なラインナップ。定番のNHKラジオ英会話やリトル・チャロはもちろん、リスニング専用の参考書も収録されています。「毎日ウィークリー」と「CNN Worksheet」は、ニュースを読み上げてくれるコンテンツ。 日常会話を中心とした英会話教材では聞き慣れない単語もあるため、知識の幅が広がります。 CNN Worksheetは、24時間ニュース専門チャンネル「CNN」で実際に放送されたニュースを教材化。ナレーターが読み直したものと、実際の放送分を収録しているため、段階的にネイティブな発音を知ることができます。
スピーキング
2020年の教育改革で、英語は「話す」「書く」が追加されることになっています。 この「スピーキング」は、まさに話すことを重視した学習コンテンツが集合しています。 とはいっても、どうやって学習するの?と思った方は少なくないはず。 実際に試していきましょう。 まずは、モードと男女を選択。続いて、画面に出てきたワードを発音。一回目から、「聞き取りづらいからもう一回」といわれました。もっとマイクに近いところで話すか〜・・・って、マイクどこ?! 説明書を見ると左下の「前見出し」の隣らしい。ずっと手前のスピーカーに向かってしゃべってた。恥ずかしい。 声質や声量で聞き取りにくいといわれても何度でもチャレンジ可能。採点に影響はありません。
点数はご覧の通り。ずいぶん極端な仕上がりです。 苦手な発音は分析して教えてくれるので、弱点を集中して鍛えられます。 発音の指導は学校の授業じゃ難しいし、塾や家庭教師だと人によって差が出そうなので、公平で手軽に教えてくれるのは嬉しい限り。 リスニングと合わせて使えば、英語力がぐんぐん伸びていきそうです。
英語強化モデル
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カシオの上位機種は「英語強化モデル」。その名の通り、より英語コンテンツが充実した内容になっています。 操作性は基本的に通常モデルと同じ。難関大学に挑戦される方やより深く英語を勉強したいという方にはおすすめのモデルです。 意外と古典や国語系の辞書も多く収録されており、文系の強い味方になってくれそう。
通常モデル | 英語強化モデル | |
コンテンツ数 | 215 | 235 |
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コンテンツ内訳 | 国語(11) 英語(10) 英会話・トラベル(122) 学習(70) 生活・実用(2) | 国語(14) 英語(13) 英会話・トラベル(123) 学習(80) 生活・実用(5) |
主なコンテンツ 収録差分 |
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※詳しい収録内容はメーカーホームページをご参考ください
まとめ
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今年のカシオは、ネックだったビジュアル面を大きく変更してきており、より使い勝手に優れた電子辞書に進化していました。 カラーも従来の1カラーから2トーンになり、新たにイエローが登場。 デザイン性がアップしたことで、親しみやすさがプラスされた気がします。
もちろん、見た目だけではなく収録内容も充実。 最新の「広辞苑 第七版」をはじめ、定番の「ジーニアス英和辞典」や「全訳古語辞典」など、必要なことをさっと調べられる安定の検索力で使っていて安心感がありました。 毎年思いますが、「広辞苑」ってなんて説得力のある言葉でしょう。検索しただけで、不思議とちょっと賢くなった気がします。
使い方で勉強がもっと捗るであろう、カシオの電子辞書。ぜひ、勉強のお供にご活用ください。 2019.03.05 (しもんぬ)