2018年モデルのキヤノンのプリンタが登場しました。2017年モデルでは丸みがあった外観デザインから、一つ上のデザインにグレードアップ! キヤノンのプリンタではお馴染みの、黒とグレーの2種類の黒の染料インクを搭載!モノクロコピーから写真印刷まで、印刷品質を検証レポートしていきます!
ライター:ダブルK
前面の液晶パネルは4.3型と見やすいサイズのタッチパネル式。アイコンもシンプルで分かりやすいですね。 前面左下にはメモリーカードスロットを搭載。デジカメで撮った写真データを保存したSDカードを直接プリンターに挿して、ダイレクトプリントが行えます! Wi-Fiを使ってスマホと接続を行えば、スマホのカメラで撮った写真も簡単に印刷出来ますよ。
本体内部を覗いてインクのチェック。キヤノンではお馴染みの、2種類の黒(ブラック・グレー)を含んだインクの構成です。顔料インクの黒もありますので、インクカートリッジの半分がブラックカラーで占められていますね。 前面カセット、背面手差しトレイのどちらからでも100枚給紙が可能です。キヤノンのプリンタユーザーの方だと、背面手差しをメインで使われる方が多いはず。というのもカセットだと吸い上げ時に紙を巻きますが、背面手差しトレイからだとまっすぐ吸い込み、まっすぐ排出。名刺サイズにも対応した背面手差しトレイは、紙を曲げないキレイな仕上がりと定評があるので、好んで背面手差しトレイを使われる方が多いのが、キヤノンのプリンターの特徴でもあります。 背面手差しトレイの背もたれ部分は、本体に内蔵されており、トレイカバーを持ち上げるとスルスルと伸びてきます。ですので背面は凹凸がほとんどなく、コンセントも中央右端の奥まった所にあってスッキリしています。
それではデジカメで撮影した写真データの入ったSDカードを、メモリーカードスロットに差し込んでデータを読み取り、印刷を行います!写真プリントはキヤノンの写真用紙 光沢 プロ[プラチナグレード]を使用しました。 印刷したい写真を選び、枚数や用紙の種類を入力、印刷が一番キレイに仕上がるように印刷品質を調整。サササッと設定を済ませて、いざプリント!
写真データと印刷した仕上がりを比較してみましょう!L版プリントでは約1分、A4プリントだと約2分ほどで仕上がりました。素早い仕上がりですが実際のプリントの仕上がりは・・・?
シフォンケーキの写真では、シットリと美味しそうな印象の写真データに対し、印刷されたものは色が明るく強調されて、データよりも更に美味しそうに仕上がりました! 空と花の写真も確認しましょう。晴天の空に草花の写真データが印刷ですと、より晴天で花も鮮やかになり、艶やかに見えます。ただ、かなり明るく仕上がりましたので、実際とは異なる印象になりました。
ブラックカラーのインクを2種類搭載していますが、モノクロ写真の表現はどのようになるのでしょうか。 染料インクの黒インクは、真っ黒なインクでは無いので、他のカラー3色も混ぜて表現するのですが、その性質上、黒色が青っぽく仕上がってしまう事が多くなります。このモデルにはグレーインクも搭載されていますので、黒っぽくなるのを期待したのですが、やや青みの強い仕上がりになりました。
続いてモノクロとカラーのコピーを見てみましょう。 メーカーのカタログをモノクロコピーしてみました。さすがに普通紙用の黒インク(顔料・太い方の黒)を搭載しているだけあって、申し分ない仕上がりです。レーザープリンタを彷彿しそうです。 チラシは鮮やかにカラーコピーを行います。普通紙ですが、色の滲みもなく現物に近い仕上がりです。 画質を高めているので、印刷時間はレーザー式と比べてはいけないのでしょうが、インクジェット式では妥当なスピードだと思います。
キヤノンは印刷設定の用紙サイズの中に、珍しいスクエアサイズ指定があります。スクエアサイズといえば、インスタなどでアップした、ましかくな写真データ!そのデータをそのままプリントして飾る事が出来ますので、お気に入りの写真はぜひ形に残して飾ってみてください。
プリンタの中には原稿用紙や方眼用紙、チェックリストなどの便利な用紙データも内蔵されています。あ、あの用紙が欲しい!と思った時、プリンタで作る事が出来ますし、たまにしか使わない用紙を、自分の好きな枚数だけプリントが出来るというのも便利です。 色々見ていると五線譜やアルファベットの練習用紙などもありました。どんな用紙データが入っているのかあらかじめ確認しておくと、いざ欲しい!となった時に「そういえばプリンタに・・・」と思い出せるかもしれません。便利な機能ですのでぜひ活用してみてください!
写真データの印刷では輪郭などもシッカリ表現されていて、色の再現もより明るく鮮やかさを強調しての仕上がり。 しかも、黒へのこだわりは妥協無く2種類の黒と締りを良くする為に「グレー」のインクも使用しているので写真プリントがより印象的に仕上がります。モノクロの写真では青っぽく仕上がりましたが、やはり陰影の付け方が上手です。 写真用紙などの給紙は背面からになるのが個人的には残念かと思うのですが、普通紙を前面カセットで使用して、それ以外は背面から給紙する事に難がなければ、分かりやすいのかもしれません。 写真プリントも高画質に!更に普通紙でモノクロコピーも多用される方にはオススメ出来る1台です。
2018.11.21 ダブルK