Joshin 試用レポート
大人気ウォークマン「Aシリーズ」が、メタリックに生まれ変わりました!その実力とは!?
ソニー ウォークマン A50シリーズ NW-A55HN
上位機種『NW-ZX300』を踏襲した総削り出しのアルミキャビネット採用で、筐体の剛性が飛躍的にあがり、さらに高音質になったとして注目の「Aシリーズ」の第5世代。
前モデル「A45HN」も一緒にお借りできたので、どのくらい進化したのか見ていきたいと思います。
ライター:ハムかつ
A50シリーズ NW-A55
セット内容は本体、充電用USBケーブル、取扱説明書などの書類各種、保証書。
ヘッドホン付属モデル※にはさらに、「A50」シリーズの本体と同色の専用ヘッドホン「IER-NW500N」に、イヤーピース(装着済みも含めL/M/S)、クリップが付属します。ヘッドホンプラグ(画像一番右)にはウォークマンポートのカバー付き。ウォークマンポートはすぐにホコリが溜まるので、カバーがあると結構使えるんです。
本体重量は99gと、100gをギリギリ切っています(前モデルの「A45」は98gでした)。
※ヘッドホンが付属するモデルと付属しないモデル、また付属するヘッドホンの種類も2種類あるので、商品名や商品詳細を必ずチェックして下さい。
ホーム画面上部に、小さなアイコンが横に並んでいますが、新たに5つ目が追加されています。詳細は後ほど。
背面には「Aシリーズ」ではお馴染みの「NFC」対応マークがあります。
底面には、左から、ヘッドホンジャック・WM-PORT・ストラップ取り付け口があります。
本体から見て右側面には、microSDカード挿入口があります。microSDカードを複数枚用意すれば、いくらでもハイレゾ音源を入れ放題です。
反対の左側面には、操作ボタンが配置されています。再生・早送り・巻き戻しボタンがそれぞれ「丸い」ボタンに変更されています。
外装フレームが、削り出しのアルミキャビネットに変更されたので、落ち着いた色合いに加え、金属の自然な光沢が、より高級感のあるデザインに昇華されたように感じました。
前モデル「A40シリーズ」と比較
左が「A50」シリーズ、右が「A40」シリーズです。「A50」シリーズは金属筐体なので持つとしっかりしているのが伝わってきます!
細かく見ていくと 側面の操作ボタンが変わったことに気づきました。
操作ボタンが全体的に一回り大きくなり、「A40」シリーズでは再生・早送り・巻き戻しボタンが繋がっていたのに対して、「A50」シリーズでは独立した別のボタンとなりました。
これで、誤操作が軽減できるはず!スマホでセンサータイプの操作パネルに慣れてしまっていますが、やはり、物理ボタンの安心感が良い感じです!
さらに、並べた画像でも分かるくらい「A50」シリーズと「A40」シリーズでは、光沢が違います。
「A50」シリーズの方が(アルミキャビネットなので当たり前ですが)より金属っぽい!
正面からでは分かりづらいですが、上から見ると「A50」シリーズの側面が「A40」シリーズに比べて丸みを帯びているのがよく分かります。肉眼だと「A50」シリーズは少し小さくコンパクトに見えました。
A55で実際に聴いてみよう!
ホーム画面の横並びアイコンに、新たに追加されていた、一番右端にあった「Bluetoothレシーバー機能」アイコン。
ワイヤードのイヤホン・ヘッドホン接続時限定ですが、スマートフォンなどの音源をBluetooth受信して、より高音質に再生できる機能です。試してみると、スマホはもちろん、「A40」の音楽も再生可能でした。
※この機能が有効な場合、Bluetooth対応のヘッドホンが使えません。
音質設定にアナログレコード特有の豊かな表現を再現する「バイナルプロセッサー」が追加されました。音質に拘るウォークマンならではの機能で、豊かな響きを再現すべくDSP処理されたものを再生します。
付属のヘッドホンまたはノイズキャンセリング対応のヘッドホンを使用することで、ノイズキャンセリング機能が使えます。
「ZX300」などの上位機種になると、この機能が無くなり、より音質重視な性能になるのですが、そこは「Aシリーズ」の多機能性が発揮されていますね。
語学学習のリスニング用に再生スピードやA-B区間リピートの設定(同じセンテンスを聞き返すのに非常に重宝します)も行えます。
あまり知られていないようですが、アンテナ線代わりにもなるワイヤードのイヤホン・ヘッドホン使用時には、ラジオ機能が使え、しかも「ワイドFM」に対応しますので、緊急時に重宝しそう。
様々な音源の音量レベルを自動で調整してくれる「ダイナミックノーマライザー」も搭載。音源の録音環境によって、音量にばらつきがあったり、ランダムで再生する時に便利です。
実際に「A40」シリーズと共に試聴してみてると、大きな違いを感じるのは高音域だと感じました。
「A40」シリーズでは、複数の楽器の音が混じってぼやけて聴こえていた音が、「A50」では、それぞれ別の楽器の音であると認識することができます。
ぼやけていた音をはっきりさせているのは「アルミキャビネット」の恩恵なのかなと思いました。
あと、不思議な事に、高音域の抜けが良くなるとつられて低音域が締まって聴こえ、結果的に音楽全体の帯域の広さが感じられました。
特に生楽器を主体とした音楽を聴くとライブ的感覚と音像の明確化が感じとれ、いよいよポータブル普及タイプのプレーヤーも高級機の領域に近づいたのではないでしょうか。
今回、音質比較のために、イコライザー等は全部切って試聴しましたが、好みのジャンルによってカスタマイズする楽しみもあるので、ぜひ様々なイコライジングを使ってみてください。
余談ですが、試聴する過程で触りすぎたのか、気づけばディスプレイが指紋だらけに・・・。保護シートがある方がいいと思います。
2018.10.05 (ハムかつ)