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Joshin 試用レポート

プロフェッショナルなステージイヤモニで音楽を楽しもう!

ソニー バランスドアーマチュア密閉型カナルイヤホン IER-M9 & IER-M7

コンサート、ライブ等の現場で活躍するステージモニターのクオリティを一般のリスニング用にと開発された『IER-M9』と『IER-M7』。 演者やPAエンジニアが現場で求めるリアルな音、そして使用感を実際に使ってレポートしていきたいと思います。 ライター:メキシカン

ライブパフォーマンスを上げる IER-M9 & IER-M7

  • IER-M9 IER-M7
    ステージモニターイヤホンがリスニング用に!
  • アーティストやミュージシャンが、ステージ上で自分たちの演奏を確認する為、またPAエンジニアがステージ音響を確認したりするために使用するステージモニター。
    演者の近くにスピーカーが置かれている場合もあるのですが、今回レポートするイヤーモニターのように、イヤホンを装着してPAエンジニアから音を返してもらったりします。

    ボーカルを返してもらったり、リズムが取りやすいようドラムを返してもらったり、会場、ステージ上の環境や演奏する楽器等によって演奏しにくい状態にならないよう調整するのに必要になってきます。

    そんな「ステージモニター」。遮音性・装着性の高さなどもあり、一般の音楽ファンがこれをリスニング用に使うという流れがおこっているとか。このようなニーズに向けて開発されたのが、今回の『IER-M9』と『IER-M7』になります。
    では、早速2つのイヤホンを見ていきましょう!

  • IER-M9の箱から空けた様子
    箱から伝わる音の為の道具感
  • IER-M9のセット内容
    セット内容
  • M9のハウジング
    超軽量金属のマグネシウム合金
  • ケーブルをつなげる様子
    電流の流れを阻害しにくい非磁性体金メッキプラグ
  • IER-M9
    ケーブルはシルク編組

まずは「IER-M9」を見ていきましょう。箱を開けると全面にイヤホン、イヤーピース、ケース等が組み込まれています。このまま縦置きできるので、なんなら開いたまま縦置きでも使えそうです。

イヤホンのハウジングは軽量かつ剛性が高いマグネシウム合金を使用し、インナーハウジングでも不要な振動を抑え、音の透明度を高めるよう採用されています。形状も遮音性の高いつくりになっています。
そして低域から高域まで正確なサウンドをモニターできるようにそれぞれのBA(バランスド・アーマチュア・ドライバーユニット)が特定の帯域を担当する新開発のマルチBAシステムが採用されています。

「IER-M7」には低音域から高音域まで4つのBAを搭載。「IER-M9」にはさらに高音域にプラスした5つのBAが搭載されています。
ケーブルは耳の形に沿うように曲がっていて、程よい柔らかさでどんな耳にも装着しやすそうです。

付属品

  • 2種類のケーブル
    2つのケーブルによって使い分けができる
  • Φ3.5mmステレオミニプラグ Φ4.4mmバランス標準プラグ
    Φ3.5mmステレオミニプラグ
    Φ4.4mmバランス標準プラグ
  • 合計13種類のイヤーピース
    合計13種類のイヤーピース
  • 耐久性の高いハードケースに収納
    耐久性の高いハードケースに収納

付属品には、通常のΦ3.5mmイヤホンケーブルに加えて、Φ4.4mmプラグのバランス接続用イヤホンケーブルも付属。
どちらも1.2mのケーブル長で、通常のオーディオプレイヤーやバランス接続対応のウォークマン、ヘッドホンアンプ等に接続する時に使い分けが可能です。
イヤーピースはトリプルコンフォートイヤーピースが6サイズ、ハイブリッドイヤーピースが7サイズ、それぞれ2個ずつ同梱されています。 柔らかさ、厚み、形状が少しずつ違い、トリプルコンフォートイヤーピースの方が分厚くしっかりと耳にはまるタイプという印象です。
その他に耐久性のあるケースや、負担をかけずにコンパクトにまとめることができるケーブルホルダー。クリップ、クロスも付属されています。

IER-M7

  • IER-M7のセット内容
    セット内容
  • M7のハウジング
    M9とは異なるハウジング
  • 銀コートOFCケーブル
    銀コートOFCケーブルでなめらかな高音域を実現

「IER-M7」の中身も見てみましょう。同梱物は「IER-M9」と同じセット内容。
ハウジングは樹脂が採用されていて「IER-M9」と違い艶があります。ケーブルの色が少し違いますが、同じような形状と柔らかさでつくられています。

実際に聴いてみました

  • IER-M9の装着イメージ
    IER-M9の装着イメージ
  • IER-M7の装着イメージ
    IER-M7の装着イメージ

耳の形に沿うように後ろから装着します。ケーブルは柔らかく、同じように耳に沿うようケーブルも曲がっているので、すんなりとすばやく耳にはめることができました。
モニター用とあって楽器演奏時の動きでも邪魔にならないようにつくられているので、フィット感や安定性も抜群です。後ろから通しているので動いてもケーブルが邪魔になることはありません。

音の印象はというと、楽曲にもよると思いますが、モニター用だけあって各音が前に張り付いていなく、かつ住み分けがはっきりしている印象です。それでも各音が合わさった時のグルーヴは損なわれず、全体のエネルギーもしっかりと感じとることができるので、ステージ上でつくられる迫力を体験できるといってもいいかもしれませんね。

普段私が使っているイヤホンよりも圧倒的にレンジが広く、聴き比べてみると「全然違う!」と言ってしまったほど。ギターのカッティングの音が普段聴いているよりもわかりやすく立体的に聞こえたり、またボーカルの細かい表現も聞こえやすく感じました。

「IER-M7」よりもBAが一つ多く搭載されているだけあって、「IER-M9」では少し高音域がきめ細かく、音の立ち上がりも良い印象です。
ですが「IER-M7」でも十分なクオリティで、私はこちらはこちらでまろやかさもあり好みでした。 どちらも癖のあるような音ではなく、普段使いでも十分だと思いますしジョギングやダンスなど運動される方にも嬉しいイヤホンかもしれません。

2018.09.30 (メキシカン)


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