ブロード素材【broad】「ブロードクロース」の略称。
タテ・ヨコともに細めで上質の糸が用いられ
生地が密で手触りがよく、光沢のある平織りの綿織物。シャツ地の代表的な素材。
シャンブレー素材【chambray】
縦糸は色糸、横糸は白糸(又は縦糸とは別の色糸)で平織りにした 主に綿の薄地織物。
平織りで縦横の糸が同じ割合で表面に出るため、その色差により 多様な光沢感を出す。
ツイル素材【twill】
織り目が綾(斜め)になった 密度の高い素材。 表面がなめらかで、コシがあり丈夫。
耐久性があり洗濯にも強い素材。
チノ クロス素材【chino cloth】
ツイルの一種で、タテ・ヨコ同色の 厚手の綾織り綿布。ボトムスに多く用いられる。
第一次大戦中に米陸軍が使いはじめたもので、主にベージュ・カーキ・茶 またはそれに類する色のものが多い。
この素材で作られたパンツを チノパンと呼ぶ。
ビーバー(仕上げ)素材【beaver like finishing】
高級素材の、ビーバーの毛皮のように 紡毛織物を掻き揚げて毛羽をつくり
毛並みをつくって仕上げる加工法。
メルトン素材【melton】
経緯(たてよこ)ともに紡毛単糸で、組織は平織または綾織(あやおり)を用い
製織後に縮絨(しゅくじゅう)し フェルト化させた毛織物。
そのため織り目は緻密に詰まり、毛羽で表面が覆われるため、外から糸や組織はまったく見えない。
厚手でやや硬めの風合い。保温性に富んでいる。
モッサー素材【mosser】
紡毛織物を縮絨(しゅくじゅう)して起毛したのち、毛羽を少し長めに刈り、ふっくらと毛を立てるように仕上げたもの。
メルトンよりも柔らかく、ソフトな風合い。
ダンガリー素材【dungaree】
インドのダンガリーでつくったところから この名前がつく。
デニムの一種で、デニムとは逆に 縦糸に白糸、横糸に濃紺等 染め糸を用いる。
一般的にデニムより薄手で、主にシャツなどに使用される。
ツイード素材【tweed】
太い羊毛を用いて平織りまたは綾織りにした、粗くざっくりした感じの紡毛織物。
地厚で、手触りの粗い、素朴な味わいのある素材。
PU素材【ピーユー】
合成皮革の造語。
塩化ビニルレザーの改良品として高級化されたもので
表面層の材料によってポリウレタン系、ポリアミド系およびポリアミノ酸系に大別されるがポリウレタン系がもっとも多いため その品質表示に表記されるポリウレタン(poly-urethane)をさしてこのような合成皮革を総称して『PU』 と呼ぶようになった。
主な製造法として、ポリウレタンの薄いシートを 織物や編み物に接着しその後 シワや凹凸等を出すことで、レザーに近い表面感を作り出す。
スパンデックス素材【spandex】
ポリウレタンを主成分とした合成繊維の一種。
伸張率が高く、老化しにくいところから、ゴムの代用として広く利用される。
天竺素材【jersey stitch】
Tシャツでなじみの最も基本的な編み地で、薄くてしなやかな編み上がり。
表面はV型の表目、裏面は半円型の裏目の編み地が表れ、表裏がはっきり区別出来るのが特徴。
ヨコ方向に伸縮性があり、着心地の柔らかな素材。
スムース素材【smooth】
天竺とは逆に、表も裏も同じ表目が見える両面編みの素材。
両面編みすることにより、程よい肉厚感が得られ、両面ともなめらかですべすべしていることからスムースと呼ばれる。
伸縮性に加え、型崩れしにくいメリットがある。
ポンチ素材【ponch】
両面編みの組織変化の一つ。両面編みと袋編みを繰り返す組織。
編み地はフラットな表面で、両面編みの緻密な性質と弾力性を持ち合わせ、編み生地の中では比較的厚手。ジャケットやコートなどにも使われる。
ベロア素材【velour】
veloursが仏語で[ビロード]を指すように、
表面にビロードのような毛羽が一方方向に寝ている、なめらかな編み地で、
パイル編み(タオルのように表面にループを作る編み地)のループをカットして作られる。
非常にソフトで、保湿性にも優れ、美しい深みのある光沢を持っている。
シャギー素材【shaggy】
shaggy →「毛深い、毛むくじゃらの」という意味から。
毛足の長い、けば立った毛織物や編み物。
ジャカード素材【jacquard】
ジャガードとも呼ぶ。 フランスのジャカールが考案したジャカード機を付属させた織り機または編み機で作られた紋織物を総称していう。複雑な織り方(編み方)ができ、多様な柄を生み出すことが出来るのが特徴。
2色以上の色糸を使って、平編み等で表に出てくる糸の色によって模様を作り出すシングルジャガードと、リブ編み組織の応用で袋編み状の凹凸を編み出し、浮き柄を現すダブルジャガードがある。
リブ素材【rib stitch】
畝(うね)状に編まれた編み地の総称。 リブ編み、ゴム編み、畦(あぜ)編みとも言われる。
伸縮性が強く、ニットの袖口や裾口に使うことが多い。
リブは肋骨の意味。表目と裏目が交互に並び、まるであばら骨のように見えるところから、この名がついた。
基本は表目と裏目を一列ずつ交互に配列した一目ゴム編み(フライス編み)。
ヨコの引っ張りに対し、収縮性があり フィット感にすぐれている。
他に表裏を2列ごと、3列ごとに編み替えるものもある(テレコ編み)。
フライス素材【fraise】
リブ編みの一種で 、表面と裏面の編み目が1列ずつ交互に並んでいるのが特徴。
そのため生地の表裏に区別がなく、またヨコ方向の伸縮が大きいことから、ゴム編みとも呼ばれる。
ぴったりと体にフィットする素材。
テレコ素材【tereko】
リブ編みの一種で、表面と裏面の編み目が2列以上交互に並んでいるのが特徴。
そのため編み地の表面にくっきりと凹凸が表れ、その形状から テレコと呼ばれる。