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マスクの基礎知識

マスクがなぜ必要なのか?

粉じん障害

粉じんが肺に侵入することで生ずる障害の一つに、じん肺があります。これは現代の医学では治療法がないため不治の病と言われています。しかし、じん肺は原因が分からず突然かかる病気とは違い、粉じんを吸い込まなければ決してかかることのない病気です。このような粉じんの発生すると予測される作業所では、空気中の粉じんをできる限り取り除き、作業に携わる方々は、作業に応じた性能の良い防じんマスクを正しく装着して作業を行うことが大切です。代表的な有害物質として、石綿(断熱材、防音材として使用されていた)、鉛(はんだ、防錆塗料に使用)、金属ヒューム(溶接などで金属が加熱され、空気中で凝固したもの)などが挙げられます。

有機溶剤中毒

他の物質を溶解させる性質を持つ液体有機化合物を有機溶剤と呼びます。塗料や接着剤など様々な製品に使用されていますが、その便利さの反面、体内に取り込まれると急性・慢性の中毒を引き起こすと言う、恐ろしい一面を持っています。その症状は酩酊、肝障害、腎臓障害、中枢神経障害、呼吸器障害など多岐にわたります。
マスクが防ぐことができるのは、「空気中に存在するガス・蒸気を呼吸器から体内に取り込む危険」のみであり、皮膚への接触・飲用の危険には効果がありません。また、ひと口にガス・蒸気と言っても様々な有害ガス・蒸気があり、これらを除去して清浄な空気で呼吸を行えるようにするために、防毒マスクなどの呼吸保護具を正しく装着することが大切です。ただし、防毒マスクは吸収缶に入っている活性炭が有害ガス・蒸気を除去する仕組みですので、呼吸する空気に酸素が18%以上含まれていない場所や、有害ガスの種類や濃度がわからない場合は使用できません。必ず対象ガスに応じた吸収缶をお選びください。商品選定に不安がある場合は、メーカーまたは当店までお問い合わせ下さい。

マスクの種類と選び方

マスクの形状

1 2 3 4
1 2 3 4
1,カップ型の防じんマスクです。マスク全体が、ろ過材となっています。限度時間経過後は廃棄します。
2,1と同じカップ型マスクですが、排気弁が付いており呼吸が楽です。使えば分かりますが、排気弁付きがお薦めです。
3,口と鼻を覆う「半面体」と呼ばれるマスクです。ろ過材・吸収缶を交換できるので、長期的に見ると経済的です。
4,顔全体を覆う「全面体」と呼ばれるマスクです。半面体の機能に加え、目や鼻などの粘膜をガス・蒸気との接触から守ります。

空気中に何が存在するのか

空気中に存在する有害物質は固体や液体なのかガス・蒸気なのか?
これは非常に重要であり、判断を誤るとマスクの効果を得られません。ご自分の作業場にどんな危険が存在するのか、良く調べて下さい。

・固体粒子のみ→防じんマスクのDSまたはRSのつく製品を選びます。
・固体粒子のみ、または固体・液体粒子→防じんマスクのDLまたはRLのつく製品を選びます。
※溶接時に発生する金属ヒュームには、防じんマスクをお選び下さい。
防じんマスクの選び方へ

・ガス・蒸気のみ→防毒マスクとそのガス・蒸気に対応した吸収缶を選びます。
・ガス・蒸気と固体粒子→防毒マスクとその気体・固体に対応した吸収缶とろ過材のセットを選びます。
・ガス・蒸気と固体・液体粒子→防毒マスクとその気体・固体・液体に対応した吸収缶・ろ過材のセットを選びます。
防毒マスクの選び方へ

サイズ選択の目安

・装着者の顔サイズを実測の上、下表よりお選び下さい。
(ほとんどの方がミディアム(M)サイズです。)
3000シリーズ
3000シリーズ
6000シリーズ
6000シリーズ
マスクサイズ表
【警告】
防じんマスクはある種の粒子状物質に対しては有効です。ただし、誤った使用をされますと健康に障害を及ぼしたり、死に至ることがあります。正しいご使用のためには取扱説明書をよく読んでからご使用下さい。

防毒マスク及び吸収缶は特定のガスまたは蒸気に対しては有効です。ただし、誤った使用をされますと健康に障害を及ぼしたり、死に至ることがあります。正しいご使用のため各防毒マスクに添付されている取扱説明書及び吸収缶の取扱説明書をよく読んでからご使用下さい。

一部の画像及び文章はスリーエム ジャパン株式会社のカタログ、ホームページより引用しています。
<3M>は3M社の商標です。
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