信楽焼 陶芸の森

1. 火鉢ロード 2-1. 信楽作家市 2019年5月5日 2-2. 信楽作家市 2019年9月21日、22日、23日
3. しがらき森のクラフトフェスタ




2018年10月6日   秋の信楽焼陶芸祭
この火鉢ロードを編集するにあたり、「陶器市 信楽焼」2018年10月6日の頂の一部を抜粋、紹介しております。
 
次いで作家の方々の作品が見られる「陶芸の森」へ。雨は止んだのですが、駐車場は車の列。 始めて奥へ奥へと回されたのですが、そこは「火鉢」の名所というべきところで、極めてラッキーでした。 当時の信楽焼の技術の粋を集めた作品ばかりです。今では作ることのできない作品ばかりで、しかも登窯です。


2019年2月22日
今では焼かれなくなった登窯による火鉢が屋外展示され見られるようになっています。
信楽の火鉢は、昭和の名品!

 終戦後、需要が伸びてきた信楽焼の火鉢は昭和三十年頃にその生産のピークを迎え、全国に出荷されていきました。一時期は全国の火鉢の約九割がここ信楽でつくられたといわれました。火鉢は信楽の得意とする大物づくりのひとつでした。信楽は焼締めの作品が有名ですが、釉薬も群青色の海鼠釉や鼈甲釉と呼ばれる流し釉など特徴的なものが数あります。また火鉢には山水画を描いたものやイッチンと呼ばれる泥を盛り上げ絵を絵を描く技法など様々な加飾技法が使われています。
 さらに驚くべきことは、これらの火鉢は薪を燃料にした登り窯で大量に焼かれていたことです。成型から焼成まで当時の信楽の技術を極めた結果がこれらの火鉢なのです。
 ここでは、昭和の時代につくられた、火鉢の数々を植木鉢として再活用してみました。
 もしかしたら、昔、ご自宅にあった火鉢と同じものがあるかもしれません。昭和の名品、信楽の火鉢の数々をお楽しみ下さい。
火鉢いろいろ

 明治時代には、「雪丸火鉢」という丸型の台付火鉢が、また高麗筒といわれる筒型の手焙火鉢が造り出され有名でした。
 大正・昭和時代になると火鉢そのものも単純化され、その種類も丸型から角形、天の部分も、その上へ物(茶碗)がのせられる形状のものになり、またイスをかけて使えるイス火鉢や太鼓型のもの、小さい手焙火鉢から足あぶり型まで、多種多様になっていきました。昭和二十年代が生産の最盛期でした。
海鼠釉

 珍味の「なまこ」の姿のような、青藍紫色と白色失透色が粒状に溶け合った斑点模様を「海鼠釉」といいます。
 海鼠釉は、もともと中国から伝わった釉薬らしいですが、信楽では明治に入ってから開発に着手し、明治三十三年頃、つくり出すことに成功しました。
 その上品で風雅のある趣の釉調は、のちに火鉢、植木鉢、テーブルセットなどにぴったり合う釉薬として多用され、信楽焼独特の色彩をもつ重宝な釉薬となりました。























































































































 








2019年5月5日   信楽作家市
以前の信楽焼陶器祭りは 駅前陶器祭と信楽作家市と合せておりましたが、今回より信楽作家市を独立させて扱うことにさせていただきました。
広い会場、フリーにどこからでも見られるのですが今回はこの通路を選びましたところ文五郎窯さんに。即売品はやはり食器。すばらしいデザインのものばかりです。多肉植物を植えてある植木鉢は文五郎窯の過去の作品では。
文五郎窯の食器は幾何学でモノトーンの現代的な作品では。
金彩を施した四方角鉢。多肉植物の寄せ植えは昔作られた鉢とは思えぬ文五郎窯の作品です。
今回の通路はそれこそ幾何学的です。従来の縦列方式ではなく自由にどこにでも。
植木鉢を毎回作品として出品されている「立花六花」さんです。
浅鉢も作っておられます。切高台ではなく伝統的な三つ足。しかもていねいな作りです。
受皿とのセット販売です。
手ブレしてしまいまして誠に申しわけございません。
自由に歩き回られ楽しんでおられる様子がよくわかる会場作りです。
元々公園だけに広場にはこのようにフジの花が立派に咲き、会場を盛り上げているのでは。
会場である公園の奥に登窯があるのですが、その山の斜面にはウマスギゴケが生育しています。毎回観察するのですが、ウマスギゴケがどのような環境を好むのかよくわかる斜面です。つまり山に降った雨が地下水となりこの斜面に流れ出ているのです。そこに水を好むウマスギゴケが生えてくるのです。
斜面全体にウマスギゴケが育っています。
陶器市会場にもどって会場を楽しむことに。
いつも楽しみに見せていただく藤本さんの無釉の作品。現代でも登窯で出せる窯変の味を追求されている作品です。
新作の掛け花生も力作です。
四方角鉢です。茶陶が多い中でこの鉢はどのように使用されるかおたずねしなければ。
そのおとなりで睡蓮鉢をたくさん販売されているおなじみのお店です。立ちザヤで飾台を作っておられます。
マリンブルーの植木鉢。見たこともない作品です。
受皿付きの作品。信楽焼では珍しい作品です。
現代的に作られているのでしょうか。今後売りに出されるのか楽しみです。
苔を張ったユニークな遊び心のある植木鉢を作っておられるお店もありました。手作りの力作です。
びっくりするような植木鉢の作品に出会いました。従来信楽焼として流通していない植木鉢。聞くところに依りますと、この窯の作品は弊園でもかなり扱っているような?始めて見せていただいた感動的なワンショットでした。





2019年9月21日、22日、23日   信楽作家市
本年、この秋の信楽作家市は従来駅前陶芸祭と同時共催でしたが、NHK朝ドラ「スカーレット」9月30日より始まるとのことで、道路の混雑を考え、分離され開催されました。ところが台風17号が発生し、この3日間大荒れとの情報。初めての開催だっただけに関係者はがっかりの様子。自然が相手だけにあきらめではありますが、、、
会場はたくさんの出品者であふれるテント村です。ゆっくり見ようとすればやはり1日がかりです。
目についたのこのH列です。入口のこの工房さん、聞くところによりますと弊園にて取り扱っております睡蓮鉢「金ソバ」シリーズを作ってられる工房とのこと。ここではまったく別の姿。食器がたくさん並んでいました。
会場に飾られていました金彩の植木鉢。この工房で作られたものでしょうが一般には出回っていないしろものです。出品におおあわてだったのか泥がついたままの状態ですが。
次いで陶板を専門に焼いておられるショップ「ワカヤキモノ」さんです。やはり金彩のきれいに仕上がっている食器でしょうか。苔玉にも向いている陶板があるかと。
文五郎窯さんです。食器がきれいに飾られています。
飾られているツルウメモドキの根上がりの盆栽仕立ての鉢植え。この鉢は手びねりだけに最近の作か。
いつもラインのきれいな幾何学な作品が並べられています。
いろいろな器が並べられていますが、土鍋一つとっても、とても信楽焼には見えない現代的な作品です。
立花六花(りっかろっか)さんです。植木鉢以外にもいろいろな食器を製作されておられます。
いろいろなうつわの中には穴窯、登窯で見られる窯変を表現した作品も。無釉に近い状態で「コゲ」「緋色」を再現した昔懐かしい信楽焼では。
コーヒーカップ、お湯のみとコラボした植木鉢。棚がすいているのは3日間で売れたせいでしょうか。
受皿付きのていねいな作りの植木鉢です。受皿を作ると価格がすごく高くなって売りづらくなるのですが、そこは立花六花さんの思いでしょうか。
ふと目についた穴窯の作品。仁天窯さんです。茶陶の水指しでしょうか。灰釉のビードロとコゲのマッチした作品です。安土桃山時代から作られ続けられている作品だけに、その挑戦されている気持ちが移っているのでは。
緋色の陶板です。土に粘土と長石を混ぜられ信楽焼伝統の石はぜを再現された作品です。
こちらは緋色だけでデザイン化された陶板です。かなり出しにくい緋色をかなり研究された作品では。
窯の中で焼成温度が高温に上がるところに置かれた陶板。薪の灰が還元により自然釉となり、炎によって思いもよらぬ景色となっているのでは。
ビードロとなった灰釉、粘土の荒土そのものに含まれる長石とともに溶け出し、石ハゼとなり、還元により灰釉が微妙な色あいになっているのでは。と色々解説しているのですが、知ったかぶしての解説です。誤りがあれば御指摘願えればと存じます。
茶器でしょうか。あられと表現してぴったりの長石と緋色のコンビ。そして灰釉と酸化と還元を表現されたこの一碗には作者の志向が込められた作品では。
信楽焼でオブジェを製作されている「道楽」さんです。穴窯で窯変を追求されているのでしょうか。
撮影がイマイチでしたが大きなオブジェから茶陶まで製作されているのでしょうか。
こちらは炭化焼のオブジェ。究極の炭化焼ですねえ。
こちらは黒土粘土のオブジェです。
どこかで見たような植木鉢を販売されています。ここでは受皿をセットされ、オシャレな室内或はベランダに向いている植木鉢を提案されています。
こちらは鉢底に穴があいていない「鉢カバー」或は針山を入れての「花入れ」を提案されているのでは。この信楽作家市はいわばアンテナショップの役割ではと。
弊園でも少しは扱わさしていただいている睡蓮鉢のお店です。そしてNHKの朝ドラの「スカーレット」で有名になる火鉢。その火鉢を今でも製産されている窯元です。番組ではエキストラで出演されているそうです。
こちらは焼き締め一筋の哲山窯さんです。何しろ聞くところによりますと作陶して4年とのこと。60才定年になってからの窯焼き。御立派としかいえません。茶碗がたくさん並べられておられますが、窯変もいろいろ。緋色からコゲまで色とりどりです。
思い思いの作陶を楽しんでおられるような作品では。
これだけの器がずらりと並びますと窯変の勉強にはなります。そこでおたずねいたしました。「コゲ」の一番はと。
ズバリこれですと示していただいたのがこの器です。
次いで藤本秀さんのお店にやって来ました。見なれた焼き締めの作品が並んでいるような。
穴窯での焼き締めとなりますとどうしても茶陶の世界へ。常に秀れた緋色の作品が並べられています。
今回はこの花入れの絶品に目が止まりました。窯変の微妙な色あいとコゲの組み合わせ。長年の習練の賜ものでは。
画像では上手に撮影できてはおりませんが、緋色の絶品が並べられています。
そしてこの花入れ、信楽粘土と長石が見事に緋色に染まり景色となっている一品です。なかなか緋色を出すには難しいとのこと。
薪の松に含まれる鉄分が灰となり、自然釉のビードロとなった一品です。作者の藤本さんならではの技では。
焼き締めの器が並ぶ「陶工房 篠原」さんです。窯変が様々ですが、緋色は難しく穴窯ではどうしても灰釉となってしまうようです。これには作者の狙いがそこにあるのかも知れません。
茶陶を主体とした器が飾ざられています。その昔信楽焼では日常雑器が主体に作られていたそうです。その時代の現代版でしょうか。
緋色の鉢でしょうか。目跡のように見える「抜け」「あられ」と相まって良い景色を生み出しています。花入れです。自然釉がビードロとなりコゲとのコンビネーションを狙った作品が見られます。作家の方々の作品には花入れを必ずといってよい程、このコゲを演出されています。
毎月21日京都東寺の縁日に出店されている無名の陶器店さんです。
常に見る作品と違ってこの作家陶器市はかなり力の入った作品が多いのですが、今回の台風17号にて売れ行きはさっぱりとか。御苦労が絶えません。
黒釉の変わった色あいを演出されている植木鉢の数々。以前より出店されているのですが、今回取り上げさせていただきました。
鉄釉を「いろいろ」といわれるだけあって異色の存在です。多肉植物、サボテン用の鉢として売られているようです。
バックがバックだけに撮影は難しく本来の黒釉をお伝えできるかどうか。
ともかくも白のバックの場合、黒色はなかなか表現できません。
草津市から出店されている「いやし系」のお店「もすりぃ」さんです。よく売れているとみえ、かなり空いています。
かなりの力作ぞろい。ひと腰ついた研究されています。鉢も特注でしょうか。
現代的では良いセンスですねえ。
苔玉はよく売れてこれだけになったのでしょうか。材料集めに苦労されているのではと思います。
植木鉢専門に焼いておられる「ただいもん」さん。始めて見せていただいたのがこの会場。毎年見せていただいております。
何んとも愛嬌のある植木鉢です。最終となり陽は西に傾きかけ始め、正面をずらしてしまいました。
陶芸の森の広場より建物の一部と遠く信楽の山々を望んでいます。仕事の関係もあっていつもならがゆっくりと見ることができないのが少し残念な信楽作家市です。 2019年9月23日





2019年11月16日(土) 信楽焼 陶芸の森 「しがらき森のクラフトフェスタ」初の開催です。

会場は陶芸の森 太陽の広場 好天に恵まれ、先日の台風によって中止となった信楽焼駅前陶器市がうそのような一日です。たくさんテントが張られ、期待をうらぎらない催しとなったのでは。


どこからともなく入った列に、最初に出会った御本手の器。信楽粘土を使用しての作陶。やはり鉄分を含んだ粘土による還元焼成。これも窯変。その昔安土桃山時代、茶の湯が人気を集めると、その道具である器にも大金をかけるということになって、あの「窯変天目茶碗」もすべて我国へ。この御本手も朝鮮半島の焼きものでしたが、当時我国にはその技術が無かったと見え、やはり輸入品。貴重な茶碗であったことがうかがえます。作家さんのお名前を聞くことを忘れ失礼なことをしました。

 

次に歩いていますと植木鉢を見つけました。お名前を見ますと「福井亜紀」さん。今をときめく、植木鉢では人気作家さんではありませんか。でもこの前の信楽焼作家市でもお会いしたような……


その福井亜紀さんの作品です。


オブジェのような作品も。


睡蓮鉢も焼かれています。


技術もさることながら、作品を見せるということもお上手です。

 

同じ屋根の下といいますか同じテントで仲むつまじく作品を並べておられる加藤裕章さん。加藤さんの日頃の作品は弊園でも取り扱わさしていただいており、お世話になっております。

 

好天に恵まれ日中は気温も上昇。暑く感じる日中でした。開催が始めてであったことと「後の祭り」ということばに代表されるようにどうしても入場者は少ないように感じましたが今後に期待。


焼きしめ作品が置いてある篠原さんのテント。灰被りとこげの花入れの作品。目に焼きついて見ていますと篠原さん「この作品は夫が焼いたものです」とおっしゃりなる程と。


古信楽焼の伝統的な壺も飾られていました。緋色と灰被りのコラボ。篠原さんの自信作かと存じます。


この陶板はとおたずねしますと、灯油窯で灰釉を使って焼かれたとのこと。ビードロをねらっておられるのかも。


抹茶茶碗の作品も展示されておられました。やはり灰釉を使っての灯油窯焼成なのでしょうか。


この抹茶茶碗も灰釉が厚かったのか流れ出さなかったかわからないのですが、篠原様の奥様の作品です。


個性あるれる植木鉢を展示されているコーナーがありました。「COM WORK STUDIO」さんです。初めて見る展示でした。


多種多様な植木鉢。信楽焼といえば和風今流でいうなら和鉢を見なれていた当方にとっては極めて新鮮といいますか異端な植木鉢がそこにあるのでした。


植え込まれた植物は観葉植物であったりサボテンであったり、このギャラリーを見ますと時代は変化していることを肌で感じます。信楽焼植木鉢といえばその昔は観葉植物用の鉢生産が主体。その頃の植木鉢はとってもオシャレに作られていたはず。


植え込まれた鉢が小さく見える程に育ったパキポ。異国情緒ということばが今や死語になっている時代ですが、この植木鉢にはそのことばピッタリ納まっているのでは。


少し見なれた植木鉢が並べられていました。山文製陶所さんです。


小鉢シリーズの数々。見たこともない鉢も並んでいます。


花入れ、鉢カバー等でしょうか。


受皿付きのこんな植木鉢、初めて見せていただきました。


この植木鉢といえば「立花六花」さんです。


今日は色々な作品が展示されていました。


こちらは立体的に。


緋色の食器、向付けの器なのでしょうか。古信楽焼の味を出しておられるのですが、テント越しの光線にて土味が上手に表現できずに申しわけございません。


トルコブルーの作品が並んでいるといってもよい程に展示されているのは毎月京都弘法さん出店されている「無名の陶器のお店」です


無釉の植木鉢に芝生の上に自然に見えて良い感じがします。


こちらは釉薬がかけられた植木鉢。


和風にも洋風にも見える植木鉢。山野草を植えても、多肉植物を植えても似合っている植木鉢ではと思います。


遠くから見ましても「工房ただいもん」とわかる植木鉢が並べられています


昔からある釉薬を使っての植木鉢作りを長年積重ねられ、山野草を植える鉢、つまり和鉢を作り続けておられます。


黒鉢に白マット釉なのか筆がき風にコラボされた新作でしょうか。


こちらは織部そのもの。織部植木鉢ただいもんさん作り続けられなかなかいけるのでは。


たくさんの人が集まっておられたお店「ワークショップ tao living design」さんです。昔、登窯で焼かれた陶板を支える「小さなさや(匣鉢)」を植木鉢に転用されているなかなかアイデア豊かなお店です。


後から見るとキャラリー風に各種の植木鉢が飾ってあるのが見られます。


野焼きの植木鉢です。このように原始的といいますか、窯を持たずに焼ける陶器を考えておられるのもすごいですねえ。


お客様が好きな植物と好きな植木鉢を選んで植えつけされるサービスを行っておられ、人が集まるのはなる程です。ちなみにお店はというと「勅使」とのこと。勅使とは信楽高原鉄道に駅名もある地名。登窯の時代にはたくさんの「小物」を作り出された産地です。どうりで焼き物には精通されているのがよくわかります。






PAGE TOP