1.繁殖飼育方法
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田の土は「ミジンコの寝床」となっています。
夏は水の中を泳いでいますが、水が切れたりして強制休眠状態になったり、冬期気温が低下し、
休眠期になりますと、田の土に休眠卵の状態で越冬します。
ミジンコを飼育される方はミジンコ増殖用「田の土」をご利用下さい。
田の土利用方法
(田土2Lの場合)
ア. 容器は15〜20L,或いは30L前後が良いかと思います。
イ. その容器に田の土2Lを入れてください。
ウ. 水は川の水、地下水等が理想ですが、無ければ水道水で充分ですので満水になるよう注水してください。
ゴミ・浮遊物等がみられましたなら、取り除いてください。
エ. 季節、気温によって異なりますが、約10日間前後で休眠卵が孵化します。
オ. 孵化したミジンコは白く小さく、フケといわれるミジンコの幼生です。
カ. この子供を確認したところで鶏糞をほんの一つまみ程度入れます。
これはミジンコのエサとなる植物性プランクトンの増殖をうながします。
やりすぎますとこの植物性プランクトンが死滅し、水が腐り、元も子もなくなりますので御注意下さい。
キ. うまくいきますと、増殖が始まりますのでエサとして使用してください。
ク. 程無く増殖が止まります。それはエサ不足と思われますので、今一度ほんの一つまみの鶏糞を入れてください。
ケ. その後は、その繰り返しとなります。
コ. 増えすぎますと、自然に死滅しますので注意して下さい。
ミジンコはよどんだところを好みます。例:池、田んぼ等
【家庭でふ化、飼育される場合の注意点】
1) 使用例は水20Lに対し、乾燥鶏ふんは小さじ1/2程度を施用して下さい。始めから多く入れますと
腐敗の原因となります。初心者の失敗は必ず入れる量の多さにあります。様子を見ながら量を加減して下さい。
2) ミジンコは池、田んぼ等水が動かないところで繁殖しています。飼育の注意点は水はあまり動かさないようにするのが
良いかと思いますので、シュリンプと違いエアレーション等撹拌は必要ないかと思います。
というより好ましくはありません。
(但し、夏期高温時は酸素不足になりやすいので多少必要かもしれません。)
3) 鶏糞を始めから必要以上に投与されますと、アンモニア濃度が高くなり、植物性プランクトンが死滅し、水が腐り
ミジンコをはじめ休眠卵、フケ等は死滅します。
始めから多量の施用はさけ、少量を孵化の調子を見ながら施用することに御注意下さい。
4) ミジンコは意外と低温に強く、冬でも暖かいところでは元気に泳いでいます。
冬〜春、黒ポットを使用し、日光を充分に当てます。
5) 夏、水温が上昇し、ミジンコの活動が鈍る頃となります。
黒ポットは日陰に置き、水温を下げるようにします。
或は、発泡スチロールの深箱を利用する等、水温を下げるように努めます。
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2.田の土に水を注ぎ、撹拌した後、7日目です。
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ポットもたくさんあるのです。
早いものは画像にあるように、タマミジンコになっているもの、
孵化したての「フケ」の状態のもの様々です。
まったく孵化していないポットもありますが、孵化しているポットは
鶏糞を与えると繁殖を始めると思います。 |
3. 10月22日
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ミジンコにとって活動期なのでしょうか。
良く殖えています。 |
4. 2013年7月4日
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高山植物系のヒツジグサを育てるには
最適かと思われる発泡スチロール。
ヒツジグサの様子を見ていると、ミジンコが湧いているのを見つけました。
フケの段階からかなり育っていました。
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