ハナフジ(花藤)の育て方

 


1.基本的な考え方

花木の自生地では山の傾斜地に見られる。
(1) フジ、ノイバラ等は水を好み、川の渕にまで自生が見られるところから停滞水でよく育つと思われます。
(2) 腰水栽培が最適。水を好み、停滞水でもところから。
(3) 当京都では一年を通して腰水栽培が可能です。

2.盆栽仕立

盆栽として仕立てられ、盆栽素材を購入された場合は「盆栽の土」をおすすめいたします。
2.5号鉢以内・・・アオキブレンド 微粒
3?4号・・・アオキブレンド 小粒
4号以上・・・中粒大粒を組み合わせて使用、小粒を化粧に使用されるもあります。

3.一般的な鉢植えの育て方

1. 植え替え季節
ポットから抜いてより大きなポット、鉢に移し替える場合、特に季節は問いませんが、理想をいえば成長期の前が最適です。

2. 用土
排水・通気が良いことが条件。
ピートモス、腐葉土の混入のない砂系の排水が良い土が育つ第一条件です。

ちなみに弊園の樹木・花木の土にて3月に植替えております。

肥料を長期化成、肥料を施肥済

3. 弊園おすすめの培養土は長期化成肥料付
(1)実のところ花芽は夏の暑い季節に形成されます。この夏の季節に栄養である肥料が効いていることが花芽を作るポイントです。
(2)油粕等有機肥料はその肥効期間は約1ヶ月。
(3)花は葉の変化したもの。つまり、栄養成長から生殖成長に移行するのですが、大事なことは充分に栄養が必要です。そこで長期化成肥料が有効です。

4. 水やり
(1) 腰水栽培ですので、一年を通して水を張っておくことが大事です。
(2) 陶器鉢、プラ鉢等ご使用の場合、鉢底にゴロ石を入れますと、毛細管現象が起こらず、必要な水分を吸収できませんので、花芽ができなくなりますので要注意です。
(3) 一年育てますと、根が鉢底から出ていることが一つのバロメーターです。(動画参照:腰水のノイバラ)

5. 要点として
(1)根はどの植物も空気を好みます。
腰水栽培であっても上部は空気の流通の良い、通気性のある用土をご使用ください。
(2)6月?8月の夏の高温期が花芽形成期ですので、肥料分が充分にあることが要点です。
そこで、当園がおつけしている、または販売している長期化成肥料が最適です。
(3)腰水栽培の場合、常に水が充分満たされていることが大事です。