多肉植物の種類

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【アツバベンケイソウ属】 【準備中】 【準備中】



1. ミセバヤ(基本種)

ミセバヤ(小豆島)
(準備中)
エッチュウミセバヤ
(準備中)
ヤマトトツガワミセバヤ
(準備中)
斑入り(中斑)ミセバヤ
(準備中)
斑入り(本斑)ミセバヤ
(準備中)


2. カラフトミセバヤ

1.現在北海道に分布していると思われているミセバヤは
1)ヒダカミセバヤ
2)アポイミセバヤ
3)カラフトミセバヤ
の3種の自生が知られています。

そしてヒダカミセバヤ、アポイミセバヤは、亜種、変種が見られずすでに商品ページの解説にある通りです。(2015年秋記入済)
残るカラフトミセバヤは分布量の割に本州への流通量も少なく、現物を見る機会も多くは無いのが、一般的かと思われます。

学術的にも過去の分類もかなりの苦労されていることが伺え、弊園の解説も困難を極めました。
それは、現在インターネット上ではカラフトミセバヤの別名がエゾミセバヤであったり、ヒメミセバヤであったりしていることからしてもわかる通りでした。
昨年北海道大学に保管されている文献のコピーをお送りいただきました 「野坂士朗 北海道石狩国夕張岳産ユウパリミセバヤとその近縁種について」の資料の中のカラフトミセバヤの分類はグラフの通りです。



植物研究雑誌


2.現在カラフトミセバヤの分類が亜種を含め何タイプかに分類され、カラフトミセバヤ群を構成し、流通上正確に分類されているとはいいがたい現状かと思われます。
弊園が考えるには1970年当時(ユーバリミセバヤ)の発見された後のことなのですが、北海道に於いて学会と民間業者つまり生産業者、流通業者と全く交流が、なされていなかったことが今日の混迷した流通を招いていると言っても、過言ではない現状が物語っています。
さしずめ今日でいう産学協同ということでしょうか。
そして現在更に混乱を招いている原因の一つには分類のあいまいさであったのかもしれません。

現在カラフトミセバヤの別名がエゾミセバヤ、ヒメエゾミセバヤ等と解説されている資料が多く見られ、その当時の分類が今日の結果となっているように思われます。




3.弊園ではここ何年かの間にあらゆる機会にカラフトミセバヤ群と思われる種類を入手、そして栽培してきました。

その結果

1)弊園では狭義のカラフトミセバヤを大葉カラフトミセバヤとして分類、現在販売しております。

2)次にエゾミセバヤは冬期の休眠期から春の萌芽期は別種と思われるぐらいの違いを程します。
更には秋の開花期には当京都では花が見られず暑さにより花芽がブラインドしてしまう現象が起こります。
つまり高山植物であり非耐暑性宿根草と分類されるかと思います。そう考えますと今日エゾミセバヤがカラフトミセバヤ群の範囲に分類されるのか疑問に思え、むしろ花の咲かないミセバヤとしてヒダカミセバヤ、エゾミセバヤがあげられ、将来DNA鑑定に期待するところです。

3)ユーパリミセバヤと思われる個体を観察しますと冬期の休眠期の地上部の形状が大葉カラフトミセバヤと異なります。
一見して違いがわかります。そして当京都の暑さで何の障害も無く、8月下旬より9月上旬に開花します。耐暑性あるミセバヤです。そして花付も良好です。
従来ユーパリミセバヤとして販売されている個体は当京都で育てますと「咲かない」或いは「咲いても花数が少ない」という個体です。
弊園がカラフトミセバヤ群と思われる個体をそれ相当数入手し、選別しますと、これもあれもユーパリミセバヤと思わざるを得ない個体数が相当出てきます。
そして花付きを見ますとむしろ良い個体が多くあるのには驚かされます。従来のユーパリミセバヤと比較しましてそれらがユーパリミセバヤであるかどうかも一抹の不安を感じずにはおられませんでした。

北海道大学 野坂志朗氏の表にありますように相当な個体変異があり、細葉で越冬中の地上部が大葉カラフトミセバヤとあきらかに違う個体はユーパリミセバヤで良いと考える次第です。

花の良く咲く株、咲きにくい株の差は単なる個体変異と考えるのが弊園の今日の見方と考えるようになりました。今後のDNA鑑定等の研究が待たれますが、別種の可能性も否定できません。

4)ヒメミセバヤはやはり野坂志朗氏の表にありますように、小葉性に分類されているところから、カラフトミセバヤ群の中にそれらしき個体を、わずかに選別できましたことからも調査と一致するように思われます。

現在野坂志朗氏は他界され、弊園のヒメミセバヤと思われる個体に対し、同定をしていただけないことは誠に残念ではありますが、
過去自然のカラフトミセバヤ群が採集でき、それらの株が生産され、近年たまたま入手できましたことは今を考えますと、弊園にとりましてラッキーとしか言いようがありませんでした。
今日入手することが不可能となり、弊園の在庫が貴重な資料となり、今後更に検討を加え、増殖に努めたいと思っております。




4.過去弊園がユーパリミヤバヤとして販売した経緯がありましたが、実際には前記に記しましたようにそれは自然採取品のカラフトミセバヤ群であって一部に大葉カラフトミセバヤの混入が見られました。

それにて御購入いただきましたお客様の方々には御迷惑をおかけしました。改めましてお詫び申し上げる次第です。
といいますのも大部分がユーパリミヤバヤと思われる個体でしたが、やはり一部に大葉カラフトミセバヤの混入があり、後々問題になるかと思われたからです。

そして今後時代とともに分類もDNA鑑定がなされ、ヒダカミセバヤ、アポイミセバヤとの関係、或いはユーパリミヤバヤ、エゾミセバヤ、ヒメミセバヤ等がカラフトミセバヤの亜種なのかという問題も解決される日が来るかと思われます。
それらの答えが得られるのもそう遠い話しではないと思われ、日々楽しみに生産して参りたいと思います。

2016年 8月 25日



エゾミセバヤ
(準備中)
アポイミセバヤ
(準備中)
下垂性エゾミセバヤ(トカチミセバヤ)
(準備中)
ヒメエゾミセバヤ
(準備中)
ユウバリミセバヤ
(準備中)



3. ヒダカミセバヤ

赤葉系
(準備中)
白肌系
(準備中)
下垂性ヒダカミセバヤ
(準備中)



4. ツガルミセバヤ

準備中



5. その他

桃花ヒダカミセバヤ
(準備中)

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