180年という長い歴史をもつMartinギターの中核を成し、世界のアコースティックギターの模範となり続けてきた「Standardシリーズ」。
Martinギターの伝統的工法かつ代名詞とも言える「Dovetail Neck Joint(ダブテイル・ネック・ジョイント)」を採用し、現在も1つ1つ職人の手によって成型されています。
このStandardシリーズには、ダイナミックかつふくよかなサウンドが特徴のドレッドノートDスタイルとレスポンスが速く繊細なサウンドを奏でるOOOスタイルがラインナップする18/28シリーズを中心にStyle 35/41/42/45もラインナップ。その中には戦前のMartinを再現した”Vintage Reissueモデル”もラインナップしています。
これらのモデルはMartinギターの代表モデルであり、歴史も古く、その間には細かな仕様変更を遂げつつも、今も尚発売当初のルックスと大きく変わらずに存続しつつけています。
塗装に関してもMartin Standardシリーズは最高級の”ラッカー塗装”で仕上げられています。
現在ラインナップしているMartinギターのほとんどには、金属製の「Adjustable Truss-Rod」が組み込まれています。さらに、NECKのねじれを防ぐためのバーが1フレット付近に仕込まれているのも特徴です。
また、2007年からアジャスタブル・トラスロッドは「順反り」だけでなく「逆反り」にも対応する2Way Truss Rod(ダブルアクション)を採用しています。
NECKブロックは、1996年頃からMartinのほとんどのアコースティックギターに採用されている「レグ・ブロック」。このブロックをL字型にすることで、NECKの「起き」を防いでいます。
Standardシリーズのブレーシングパターンは、StandardなXブレーシングが基本となっていますが、Style 41/42/45やHD-28/35、D-18では「スキャロップドXブレーシング」が採用されています。
また、Vintage ReissueモデルやD-18のブレーシングは、通常のStandardシリーズとは違い、Xの交差位置がサウンドホールにより近い”フォワード・シフテッドXブレイス”を採用しています。
老舗Martin社の歴史あるStandardシリーズをStyle別にご紹介いたします。