1. 準備

  • 初めてお使いの際は、念のためステム(尻尾)を軽く引っ張ってステムが切れないことをチェックしてください。
  • カップのリム(縁)付近にある空気穴がきちんと空いているかを確認。
  • 使用する前に、煮沸消毒を行います。

煮沸方法

鍋を使用する場合:鍋で水を沸騰させた後、カップを入れ10分間ほど煮沸消毒してください。
レンジを使用する場合:耐熱容器にカップを入れ水に浸し、電子レンジで数分間煮沸します。

2. 挿入方法

  • 挿入前に手指を清潔にしてください。
  • トイレに座る、もしくはスクワットの姿勢をとり、息を吐いて下半身の力を抜きます。
  • ステム(尻尾部分)が下向きになるようにカップを持ち、カップが腟内に挿入しやすいように折りたたみ細長く変形させます。カップのリム(縁)を人差し指で内側に折り曲げます。〈図 1〉 対面のリムをもう片方の手で持ち、最初の人差し指を抜きます。〈図 2〉
  • カップをしっかりと持ち、もう片方の手で陰唇を優しく開いてください。
  • 腟口から尾骨(背骨の一番下の骨)に向かってやや水平に挿入してください。カップはタンポンより低い位置に装着します。〈図 3〉
  • 垂直方向に押しあげて、ステムが腟口に隠れるまで挿入してください。
  • カップが正しい位置に入り、折りたたんだ部分が中でしっかり開いたことを確認してください。底部分をつまみ回転させる〈図 4〉、もしくは腟壁とカップの周りを指でなぞるようにして完全に開いていることを確かめてください。カップが開いていない場合、経血の漏れや異物感の原因となります。
挿入方法
挿入方法

月経カップの折りたたみ方

Cフォールド

Cフォールド

パンチダウンフォールド

パンチダウンフォールド

セブンフォールド

セブンフォールド


3. 取り外し方

  • カップを取り出す前に、手指を清潔にしてください。
  • 親指と人差し指をステムに沿わせるようにしてカップの底部を触り、底部をつまむようにして空気を抜いて腟壁との密着を解除してください。
    ※密着を解除しないでステムを引っ張ってカップを取り出すと、痛みが生じたりステムが切れやすくなることがあります。ステムはカップの底部をつかむためのサポート役であり、引っ張って取り出すためのものではないため強く引っ張らないでください。
    ※腟壁やカップを爪で傷つけないよう、ご注意ください。
  • 腟内や腟口に傷、痛み、痒みなどがある場合には使用しないでください。

取り外しのコツ

  1. いきむ:前かがみになり下腹部へ力をこめ、股下から息を吐き出すイメージで、カップを下に押し出します。
  2. カップの位置を確認:いきんだときステムが腟外に出るようになったら、ステムを指で伝ってカップの底をつまみます。
(3)取り外し方
  • ゆっくりとカップを取り出し、カップ内にたまった経血をトイレや排水溝に流してください。
  • においや汚れを避けるために、低刺激性の石けんで洗浄した後、再び使用してください。 ※外出先などの場合、低刺激性のウェットティッシュ、もしくはペットボトル等の清潔な水を使用し洗浄することをおすすめします。

4. お手入れ方法

生理終了後は、次の生理が始まるまでカップを適切な状態で保管するため、以下の方法でお手入れしてください。
(4)お手入れ方法
  • においや汚れを防ぐため、カップを水やぬるま湯で洗い流してください。その際、すべての空気穴のつまりを取り除くため、やさしく伸ばすように洗ってください。
  • 腟への刺激を避け、またカップの損傷を防ぐため、低刺激性石けんを使用して洗ってください。
  • 洗浄後、カップが清潔になったことを確認し、完全に乾燥させてから同梱の専用ケースに入れて保管してください。
  • カップを使用する直前、もしくは生理終了後、保管する前に(1)準備の煮沸方法でカップを煮沸消毒してください。

5. 使用上の注意

  • 本品を快適にお使いいただくために説明書をよくお読みいただいた上、その指示に従ってご使用ください。
  • 子宮内避妊具(IUD)を使用している場合、分泌物(おりもの)に異臭がある場合は、カップの使用について医師にご相談ください。
  • 経血量に関係なく、長くても12時間毎にカップを取り出し洗浄してください。
  • 性行前にはカップを取り外してください。カップは避妊具ではありません。
  • 万一、取り出せなくなった場合は、すぐに産婦人科などを受診し取り出してもらってください。
  • 本品の使用テストではトキシックショック症候群(TSS)が発症した事例はありませんが、体調・体質によってはトキシックショック症候群(TSS)発症の可能性があることも考えられます。下記のような症状が発症した場合、直ちに本品の使用を中止し、取り外し、産婦人科医などの専門医を受診してください。 ※トキシックショック症候群(Toxic Shock Syndrome:TSS)症状:急な発熱、発疹、血圧低下、倦怠感、嘔吐、下痢、粘膜充血など
  • カビが生える原因となりますので、カップをプラスチック袋等の密閉容器に入れて保管しないでください。
  • シリコーンは耐久性がありますが、カップを定期的に点検し、ひび割れ、ベタつきや粉末状の膜の付着、重度の変色や臭いなどの劣化や破損の兆候がある場合は、すぐに使用を中止し、新しい製品にお取替えください。個人の腟の環境(pHなど)、本品の洗浄頻度や洗浄方法、保管方法によって、カップの寿命が変わることがあります。個人衛生用品のため、個人の責任において、新しい製品への取り替え時期を判断してください。