アンニュース vol.40
 
インナー着用の際のアウターとの関連における注意点

今まで、さほど気にせず着用していた下着ですが、術後は何かと気を遣ってしまうことが多く、悩まれる方も多いと思います。術後の下着選びについて、次の点に注意していただければ間違った購入はしないと思います。

フルカップブラジャー

イ)カップはフルカップであること

今まで何度となく申し上げてまいりましたが、このことが、一番大切なことであり、基本となります。
術後は、胸元を大きく開けたアウターは着用することができませんので、必ず乳房全体を包み込めるフルカップのブラジャーをしていただきたいと思います。
手術前はほとんどの方が3/4ハーフカップのブラジャーをつけていたと思いますが、術後は傷口まですっぽりと包み込むフルカップブラに切り替えてください。デザインを追求するあまり、現在でも乳がん用ブラジャーとして3/4カップブラが販売されているものがありますのでご用心ください。

ロ)ストラップの肩紐タイプよりラウンドタイプの方が安定感がある。

そんなに気にすることではありませんが、術後はどうしてもパッド対応となるため、左右の動きがアンバランスになりがちです。ストラップの紐ですと、肩から外れやすくなったり強めの調節で肩こりの原因になったりしますので、できればラウンドタイプの方が安定感があるのでおすすめです。

ハ)アウターに最もひびかないカラーはモカやベージュ系の濃いめのカラーです。

夏場は薄着になりますので、下着の色がアウターにひびいてしまいがちです。どんなアウターの色にも一番ひびかないのがモカやベージュ系の濃いめのカラーです。肌に一番なじみ、たとえ透けて見えたとしても自然で目立ちにくいカラーです。

ニ)アウターに一番なじむシームレスカップブラジャーの、シームレスの厚みは7mmが良い

乳がん用ブラジャーとしての商品では現在、従来のカップサイズ別の機能商品、そして、カバー率の高いM/L/LLサイズ展開の商品が主流です。そのM/L/LLサイズ展開の商品のカップ部分の対応としてほとんどの場合使用されているのがシームレスカップです。
確かにシームレスカップは季節も素材も問わずに形を美しく表現できます。
しかし、特にCカップ以上のカップサイズの大きい方が厚みのあるシームレスカップを着用すると、乳房が大きく表現されてしまい、不自然な表現になってしまいます。
あらゆるカップサイズの方に適応し、一番美しく見える厚みは、一番厚いトップのところで7mmといわれています。まさか何ミリか聞くわけにもいきませんが、せめて薄いか厚いかのご確認をされた方がよろしいかと思います。厚い場合はやめておいた方がよいと思われます。

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