令和6年4月吉日

お客様各位

アイ・エム・ビー株式会社
代表取締役 岩田眞人


弊社における衛生管理および製品の安全性につきまして


拝啓 清明の候、みなさまにおかれましてはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。

さて、去る3月22日(金)、小林製薬株式会社(本社 大阪市)の紅麹サプリメントを飲用された方に健康被害が発生した旨の発表がございました。

まずは、弊社アイ・エム・ビー(株)の紅麹関連商品【紅麹MK】および【コレステ紅麹リコピンα】、その他の商品におきまして、小林製薬の原料を一切使用しておりませんことをお知らせいたします。

今般の健康被害問題に端を発し、食品・サプリメント製造の衛生管理や安全性について、各方面から取り上げられる機会が増えております。ここで改めて、弊社における衛生管理と安全性の概略をお伝えしたいと存じます。

1.衛生管理について
  国際的な食品衛生管理基準として「HACCP(ハサップ)」というものがあります。
 HACCP(ハサップ)とは、Hazard(危害)Analysis(分析)Critical(重要)Control(管理・制御)Point(点)の頭文字をとった言葉で、食品の安全を確保するための衛生管理手法のことを示します。

  当然のことながら、弊社ではHACCPに基づいた全体管理を行うとともに、現場・事務担当を問わず、社員全員が「食品衛生責任者」の国家資格を有し、個々がハイレベル の衛生意識で業務に取り組んでおります。

  さらに、工場内は極めて高い清浄度を保ち、0.25μm(マイクロメートル)の 高性能フィルターを経て外気を導入しております。つまり、カビや酵母はおろかほとん どの細菌類が通過できません。作業時は常に微生物検査・衛生検査を行い、その記録は10年以上保管しております。加えて、医薬品販売部門(朝倉健康栄養研究所)を併設しており、所轄保健所による厳格な立入検査を定期的に受けておりますゆえ、第三者からの監視も行き届いていると存じます。

    また、原料調達および製剤化を委託するパートナー企業ではGMPおよびFSSC22000認定を取得し、国際規格に準じた高い水準で品質管理が行われております。

2.安全性について
  人々が口にする物、ひいては健康維持のため継続的に食する物であることを念頭に、安全性が確立した素材のみを厳選しております。

  メディアやインターネット上でサプリメントに批判的なコメントをされる方は、一部の切り取り情報や有り得ないほど多量摂取した場合の危険性(可能性)を引き合いに出すケースが多く、一方的で無責任な発言が目立ちます。

  例えば、弊社において自社栽培し、最も多くの支持を受けております「アガリクス」。
 2006年2月、当時、キリンウェルフーズ株式会社が販売していた「キリン細胞壁破砕アガリクス顆粒」をラットに多量摂取させた際、発がん促進作用の疑いがあったと厚生労働省から発表がありました。

  しかし、問題となったのはキリン社の一製品のみで、他のアガリクス製品には何らの異常はなく、厚生労働省および諮問機関の食品安全委員会からは「アガリクスを含む製品全体に発がん促進が疑われるものではありません」、川崎二郎厚生労働大臣(当時)からも「風評被害が起こらないように配慮を願う」との声明が出されました。

  さらに、2009年7月、3年余りに及ぶ追加試験が行われましたが、当の厚生労働省から全国の都道府県に向けて、以下の通知が出されました。(食安基発0703第1号)

  1)アガリクスの含有成分(アガリチン)に発がん促進作用はなかった
  2)2006年以降、アガリクスによる健康被害報告は一件もない
  3)一般の食品にしたがった通常の取り扱いをすること

  事実上の『安全宣言』です。

  このように、とりわけアガリクスは一部の製品による疑義から始まったこととは言え、国家機関による厳しい試験を経て、厚生労働省や内閣府の食品安全委員会から「安全」を得た比類のない優良な素材です。

このたび報道されている一連の案件には、私どもも大変に心を痛めております。
今一度、新たな決意のもと、社員一同「国民の健康に寄与するための創造メーカー」であることを胸に、最高品質を目指す商品づくりとサービス向上を目指し、製造・品質管理・流通に至るまで改めて襟を正して参る所存です。

創業三十年を前にしても、まだまだ私どもの至らない点がありますれば厳しくご叱正を賜り、より一層のご愛顧を幾重にもお願い申し上げる次第でございます。
末筆ながらみなさまのご健康とご多幸を心からお祈りいたします。

敬具