LEDの特徴
長寿命
LEDは、低温時であっても点灯の立ち上がりが早く発光効率が低下しません。
もっとも注目されるメリットは、低い消費電力と、3万〜4万時間(最近では10万時間があるそうな)もの長寿命です。
しかし、温度が25度と仮定されているデータであることを知っておきましょう。
裏を返せば、LEDの寿命は使用する状況に左右され、高温多湿の場所で点灯した場合、寿命は縮まるのです。
加えて器具そのものの寿命も考慮しておかねばなりません。
ちなみに、LEDの寿命の定義は「全光束が初期全光束の70%、または光度が初期光度の70%に低下するまでの時間」であるとされています。
省エネ
LED照明は、電球や蛍光灯よりも消費電力を小さく抑えることをメリットとして、普及が進んでいる照明です。
電気代は白熱電球であれば約7分の1、蛍光灯であれば約2分の1。
例えば、白熱電球 40W形(消費電力36W)を1日10時間使用した場合と、同じくらいの明るさのLED電球を1日10時間使用した場合では、1年間で約2,287円電気代がお得。
高効率
LED照明は発光効率が高く、100lm/W以上の高効率器具も開発されるようになりました。
高効率蛍光灯や、CDMランプなどのHID照明は現在100lm〜130lmの効率ですが、LED照明の技術開発は著しく、150〜200lm/Wという超高効率なLED照明も開発可能。
まもなくこれら既存照明器具の効率を追い越すと言われています。
低UV(紫外線)低赤外線
LED電球は、可視光線以外の光をほとんど出しません。
紫外線による色褪せや、赤外線の熱がほとんどありません。
虫が集まりにくい
LED電球は低紫外線のため虫が集まりにくく、灯具清掃の手間を軽減できます。
すぐに明るく点灯
LED電球は、スイッチを入れた直後からすぐに明るく点灯。
つけてから明るくなるまでのタイムラグがないので、すぐに明るさが欲しい階段・廊下・玄関・洗面所・トイレなどにおすすめです。寒い冬でもすぐに明るく点灯。
スイッチのON/OFFに強い
LED電球は、スイッチのON/OFFをくり返しても寿命が短くなることがありません。
一日に何度もON/OFFをくり返すような出入りが多い場所にもおすすめ。
環境にやさしい水銀レス
LED電球は環境に有害な水銀を含みません。
LED
LEDのしくみ
発光するしくみ
電気を通すことでプラス(正孔)が動くp型半導体とマイナス(電子)が動くn型半導体を合わせたのがLEDで、通電でプラスとマイナスがぶつかり、接合面から光を発します。
白い光は青いLEDで作る!?
青色LED+発光体=白色
現段階ではもっとも簡単に製造でき、かつ発光効率がよく一般的。
ただし、赤や緑の発光色が混じっていないのでやや青白い光となります。
その対策として発光体に赤の要素を混入させて演色性を上げた光も
再現できるようになっています。
LEDの形状
発光の仕組みは同じですが、その形状は
砲弾型と表面実装型があります。
砲弾型はエポキシ樹脂でモールドされることでレンズとなり、
テレビのリモコンの光のように指向性の高い光を発します。
一方照明に使われる表面実装型(SMDと呼ばれています)は、
レンズの有無が指向性を左右します。
製品ごとに配光角度を確認をする事が必要です。
色温度について
色温度について
色温度とは、鉄やガラスを熱すると最初は赤く光り、徐々に白っぽくなってくるように、温度により色が変わるその色を温度というモノサシで測ったもの。単位はケルビン(K)。これを分かりやすいように5つの色で呼称しています。白い光の方から順に
- 昼光色(6000K〜7000K)
- 昼白色(5000K〜6000K)
- 白色(4000K〜5000K)
- 温白色(3000〜3500K)
- 電球色(2700〜3000K)
色温度が変わるとこんなに雰囲気が変わります
蛍光ランプの場合※写真はイメージを強調するための写真です。
演色性について
演色性について
演色性とは光源からの光が物体を照らしたときの色の見え方の評価指数のこと。
白熱電球の光が標準(Ra100)となり、近似のものほどよいとされています。
8種類の試験色の平均値となる平均演色評価数(Ra)が指数となります。