小暑[小暑]の養生法 夏の5番目の節気。7月7日から7月21日(大暑の前日)までの2週間が「小暑」です。暦便覧には「大暑来れる前なれば也」とあります。今年は全国的に記録的な早さで梅雨が明けいきなり猛暑が来ましたが、台風4号の影響で少し猛暑が和らいだのですが、いよいよこれからが夏本番になりますね。 |
今月の癒しの庭園 京都大原三千院の「聚碧園」 |
大原問答の勝林院 |
水の音が涼やかな二つ並んだ手水鉢 |
有名な庭園「聚碧園」 |
極楽往生院へ続く有清園 |
弁天池 |
わらべ地蔵 |
延命水 |
千株以上の紫陽花が咲き乱れる紫陽花園 |
大原の里に咲く野花 |
沙羅双樹 |
この日も梅雨の合間でしたが、深緑の青紅葉に彩られ、また苔も真緑でその名の通りの「聚碧園」でとても癒されました。大勢の人が縁側で一服いただきながら碧(みどり)に癒されておられました。私は先にお参りした宝泉院でいただきましたので、ここではご遠慮いたしました(笑)
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小暑の養生は「清熱解暑」と「安神養心」 |
風・寒・暑・湿・燥・火は六気と言って自然界の気象現象で日常当たり前の出来事です。しかし、この気が度を超すと風邪・寒邪・暑邪・湿邪・燥邪・火(熱)邪となって災害が起こり悪影響を及ぼします。これを中医学では、六淫(ろくいん)と言います。洪水や氾濫、土砂崩れなどは湿邪が、台風は風邪が、旱魃や水不足は燥邪が邪気となって災いをもたらしていると考えます。中医学では、人のカラダは小宇宙とみなし、自然界の大宇宙と同じ理屈、リズムで動いていると考えます。風邪(カゼ)はよくご存じでしょうが、カラダが冷えすぎても、暑すぎても、湿が溜まっても、乾燥し過ぎても、火のように炎上しても、カラダに悪影響を及ぼし、体調が悪くなったり自然界の大災害のように大きな病気になるという風に考えます。 |
熱中症対策が大切 |
中医学では熱中症のことを「中暑(ちゅうしょ)」と言いますが、暑邪に中(あた)らないように、余分な熱を冷まし、カラダの中に熱がこもらないようにして暑気あたりや熱中症にならないようにしましょう。 |
意外ですが、熱中症になる人は外で活動してる人より、屋内それも自宅でという人が一番多いようです。部屋の中にいても猛暑日だと30℃を超えているようです。熱がこもり以上に厚くなりますから、節約や我慢をしないでエアコンを賢く使うのも清熱解暑になります。 |
家の中でも危険 |
昔はこの季節といえば単純に清熱解暑だけでよかったのでしょうが、現代ではエアコンがあるので、逆に冷え性の人はカラダが冷えるということが起こります。便利なようで、カラダにしてみたらややこしいことでしょうね!? 足首周りには冷えに関するツボがたくさんあります。これらのツボはできるだけ冷やさないように気を付けましょう。上半身は清熱、下半身は保温とややこしいことになりますが、カラダは大体足元から冷えていきます。エアコンも小まめに温度調整したり、三陰交や太谿など足首周りは夏用のレッグウォーマーなどで保護して冷えすぎに注意しましょう。
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夏でも足首は保温を! |
京都伝統中医学研究所の"小暑におすすめの薬膳茶&薬膳食材" 1.「安神養心」精神を安定させ心を養い穏やかに過ごすための薬膳茶&食材
2.「清熱解暑」 カラダの熱を冷まして、余分な熱がこもらないように |
中医学の知恵を毎日のくらしに活かして、体質改善や病気の予防に役立てて下さい。 https://www.rakuten.co.jp/iktcm/
中医学は難しい理論などもありますが、それよりも実際に暮らしに活かせる養生法や薬膳など健康に生きる知恵が満載です。
次回は、7月23日「大暑」ですね。夏最後の節気ですが、これから夏本番になりますね。次も「夏の養生法」をお伝えしますのでお楽しみに! |
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