芒種[ぼうしゅ]の養生法 6月6日から6月20日までが「芒種」です。暦便覧には「芒(のぎ)ある穀類、稼種する時也 」と書かれ、稲や麦の穂先のように芒(とげ)のある穀物の種まきをする頃という意味ですがもう種まきも終わっているでしょうかね。 |
今月の癒しの庭園 「圓光寺 奔龍庭と十牛之庭」 |
龍が奔り雲海が煌めく奔龍庭 |
禅の悟りに至る十牛之庭 |
耳を癒す水琴窟と心が和むお地蔵さん |
富岡鉄斎書の枯山水水墨画 |
裏山の東照宮から洛北が一望 |
禅の悟りの境地を描いた十牛図 |
今日も新緑薫る青紅葉や境内にある栖龍池の蛙の声、水琴窟の澄んだ音色に視覚、聴覚、嗅覚を癒されました。 帰りに好物の黒みつだんごを買い味覚もを癒されました。京都は既に大勢の修学旅行生たちが来てくれています。 |
雨の日はしんどいニャン |
芒種[ぼうしゅ]の養生法 自然界には「風・寒・暑・湿・燥・火」の六気がありますが、これが過剰になり人体に入って悪影響を及ぼすと、「風邪、寒邪、暑邪、湿邪、燥邪、火邪」の「六淫」になります。一方、カラダの働きが低下すると自分自身の体内から「内風・内寒・内湿・内燥・内火」という邪気を生じこれを「内生五邪」といいます。このように、湿邪は外から侵入する「外湿」と内から生じる「内湿」に分かれ、いずれもさまざまな不調を引き起こします。 |
湿邪の特徴
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雨が続くと痛鬱だワン!! |
健脾利湿の養生法 こんな症状が気になる人は、気虚体質…その前にお腹の弱さが無いか見直しましょう。 |
脾は湿が苦手
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脾を傷めないことが大切 |
脾をメンテする道具は…? その場合は、やはり西洋医学的な治療(手術や投薬)が、早く治る(楽になる)と思います。検査を受けて「特に異常はありませんよ」と言われ、治療や薬の処方もなく「しばらく様子を見ましょう」と言われた時は養生法の出番です。まぁ実際検査をしても重篤なことは見当たらないのですから、それほど心配はいらないと思いますので、あとは食生活や生活習慣、生活環境などを見直して養生すれば改善することが多いです。 |
今の傾いた体質を立て直すことが大切になりますので、まずはどちらの方にどの程度傾いているのかを知る必要があります。そのためには中医学的体質チェックが必要です。 脾の働きが弱っていると、気虚、血虚、湿痰などの体質の傾きが大きいです。体質チェックをしてそれらの体質にチェック数が多くついたり、上にあげたような症状がある人は脾の働きが弱っていると考えられます。 |
脾のメンテする道具は穀類・豆類・芋類 |
中医学では、脾の働きの低下は穀類、豆類、芋類でメンテナンスします。 |
もう一度脾の働きを高めるツボや 脾経に効くストレッチなどをご紹介 |
心地良い強さでツボ押し |
真向法やヨガなどでも取り入れられていますが、カラダの前側を通る脾経の経絡をストレッチでよく伸ばしましょう。脾経を伸ばすと脾の働きが高まります。(※良く伸びると食べられるようになるので、食べ過ぎに注意してね) |
呼吸法を使って脱力してカラダの緊張をほぐす |
このように健康に過ごすためには、湿を溜めて痰を発生させないために普段から健脾利湿の養生法が大切です。 そして湿邪や痰を取り除いて津液の巡りを調えてくれる薬膳茶や、脾を補って働きを高めてくれる薬膳食材を摂り入れて、湿邪や痰が溜まるのを防ぎましょう。 |
お気に入りの薬膳茶で健脾利湿を |
京都伝統中医学研究所の"小満におすすめの薬膳茶&薬膳食材" 1.「健脾利湿」お腹を冷やさないようにして、水の巡り良くし湿を溜めない薬膳茶&食材
2.漢方入浴剤 |
いよいよこれから夏至に向けて陽の気がどんどん多くなります。
中医学の知恵を毎日のくらしに活かして、体質改善や病気の予防に役立てて下さい。 https://www.rakuten.co.jp/iktcm/
中医学は難しい理論などもありますが、それよりも実際に暮らしに活かせる養生法や薬膳など健康に生きる知恵が満載です。
次回は、6月21日「夏至」ですね。もう今年も半分終わり。「夏越しの祓い」ももうすぐ。半年の穢れを祓い、新たな半年を穏やかに健やかに過ごすためにしっかり英気を養いましょう。生ものや食中毒にも気をつけてください! |
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