ZERO HALLIBURTON ゼロハリバートン誕生秘話 |
ゼロハリバートンの創業者の名前はアール・P・ハリバートン・シニア。 彼の長年の不満から生まれたケース、それがゼロハリバートンなのです。 もともと名うての工ンジニアだったハリバートン氏は、鞄にあれこれと荷物を詰め込み世界中を忙しく駆け回るうち、どうも自分の鞄は具合がよくないようだと、思い始めました。 各国さまざまな気候や風土。土地が変わるごとに、埃にまみれた書類や着替に悩まされ大切な仕事の資料にはカビが生え、彼の不満は募る一方。 あるとき訪れた中東の石油産出国で、鞄の中じゅう砂だらけになるという災難に見舞われ、彼の不満はついに大爆発。我漫ならない!こんなことなら自分の納得のいく鞄を作ろう!と決心、早速行動を開始しました。 |
彼の理想は、どんな環境下でも自分の持ち物を確実に守るだけの強度・耐久性・密閉性を備え合わせたケースであること。 工ンジニアという仕事柄、経験と知識をフルに活用して、飛行機製造技術者の助言もあって、ケース本体にアルミ合金を使うことに決めたのでした。 良い素材、ゴミや埃や砂をシャットアウトする完全密閉。決して妥協を許さなかった彼がついに作り上げたそのケースは、強さと機能美とを実現してくれたのでした。 ハリバートン・ケースは同じように(埃や砂に)悩んでいた友人知人に好評で、自分専用だったはずのケースを頼まれるたび作っているうちに注文をさばききれないほどになり、1952年アメリカのカリフォルニア州パーバンクというところに工場が建ってしまったのです。 量産第1号モデルが発売されたのが1938年。ハリバートン・ケースの評判はどんどん上がり、1968年からゼロ・コーポレーションの傘下に入つたそうです。 その後、外装デザインなどの一部に変更が加えられましたが、最初に作られたものも今も同じサテン・シルバー・アルミニウム仕上げ。 時を越えて、試練に耐えたスタイルを感じます。 |