棕櫚は「しゅろ」と読み、南九州原産のヤシ科の木で、上から手の平形の葉がたくさん伸びる南国の雰囲気のある木です。

昔はどこの庭にもあり、日本人の生活に欠かせない存在でした。
棕櫚の毛(樹皮)はしなやかで柔らかく、かつ強靭、水にも強いという特徴を持っています。
棕櫚の原産国
原料の棕櫚皮について、棕櫚製品も産地、和歌山県「野上谷」には現在も棕櫚の木はありますが、専用の皮はぎ包丁を使い棕櫚の皮を剥いでいく職人が減少し、共に国産の棕櫚皮は流通が途絶えました。
皮は剥ぎ続けないと質が下がり、日本の皮ではもはや製品は作れないのです。紀州の職人はやむを得ず台湾・中国より調達しております。
棕櫚が見直され原料も国産を復活できたらいいな、と職人と話しています。棕櫚製品のご愛用を、ご友人・知人にもご紹介いただければうれしく思います。


棕櫚皮を束ねた一束一束の大きさや色目を吟味し1本の棕櫚ほうきとして整えていきます。

銅線巻きの位置や締め具合にこだわり、掃きムラのない快適な使い心地の箒に仕上げます。

また、職人による手作りのため形やサイズが若干異なる場合があります。

これは、ひとつひとつの製品をあえて量りによる計量などせずにその時の繊維の状態を指先で感じながら職人の勘で調整しているためです。

嫁入り道具の定番
「一生に三本あれば足りる」と言われるほど丈夫で長く使える棕櫚箒は、昔から嫁入り道具の定番です。
自分が嫁入りのときにもらった箒も、母の嫁入りのときの箒も年季を経てさらに使いやすくなっている」と、娘さんの嫁入り道具に選ばれた一人のお客様から嬉しいお声もいただけいています。
棕櫚箒というのは昔から一生物の価値ある品だったのですね。