有効微生物を利用した土壌改良

特別ミネラル栽培では、できるだけ農薬に頼らない栽培方法を実践するために、有効微生物「TB21菌」(通称:バチラス菌)を利用した土壌改良を実践しております。
「TB21菌」は自然界に生息する有効微生物で、自然環境を良くしながら、土壌中の有害微生物が増殖しにくい環境づくりをすることが出来ます。また、土壌の健康を取り戻し、連作障害になりくくかつ天候不順に強い土壌を作り、作物の生産性の向上に役立ちます。

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●枯草菌(こそうきん)TB21について

TB21菌  特別ミネラル栽培で使用される「TB21菌」は、枯草菌(こそうきん)の中のひとつです。枯草菌(稲ワラなど、枯草に住み着いていることから、こう呼ばれているようです。)は納豆菌の類縁であり、日本においては長年にわたって安全性が確かめられています。また、特に病原性の報告もなく、遺伝的、かつ生化学的な基礎データは大腸菌に次いで多く、遺伝子組換え体の宿主としても安全性が確認されています。当然ですが、植物に対する悪影響も見いだされていません。
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●枯草菌の真菌発育抑制能

 「TB21」菌は多くの真菌の発育を抑制するため、土壌改良に利用することで『病気になりにくい土作り』のお手伝いをすることが出来ます。
 真菌発育抑制のメカニズムとして解明されているものの一つは、TB21菌による真菌発育抑制物質の産生です。

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●TB21菌による生物防除のメカニズム

[真菌発育抑制物質]
 TB21菌は抗菌性を示すことから、菌体外に抗菌性物質を生産していることがわかります。TB21菌の生産する様々な物質を分析し、抑制物質は環状ペプチド抗生物質イツリンAおよびサーファクチンであると同定されました。
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●TB21菌による生物防除の実証試験

 トマトの青枯病、根腐れ病、苗立枯病およびメロン根腐れ病等、真菌が原因である多くの植物病害に有効であることが、ポットおよび圃場で確認されています。例えばトマトの青枯病に対する効果を調べる実験では、病原菌を混合した土壌にトマトの苗を植えたところ、2週間後に苗の80%が枯死しましたが、TB21菌を土壌に混合すると枯死率は50%に減少しました。また、イツリンを含む菌の培養液を土壌に混合した場合、枯死率は10%に激減しました。

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●成長促進効果と発酵促進能

 TB21菌によって生産される「シデロフォア」は鉄輸送化合物と呼ばれ、地中のわずかな鉄イオンと結合し、植物に鉄分を運ぶ働きをするため、植物の成長を促進します。
 また、TB21菌は、高い菌体外酵素活性を示し、畜産廃棄物および食品残渣など、有機物の発酵速度を大きく促進し、無臭で食感も良い良質な堆肥を短期間で作るお手伝いをします。出来上がった堆肥は農産物の生育を促す「シデロフォア」および植物病原性真菌の発育を抑制する「イツリン」「サーファクチン」などの働きが期待できます。
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