農薬に頼らない害虫対策を目指して!

 世界的に農作物の安全性に対する関心が高まる中、熱帯樹木である「ニーム」の木が注目されています。
 「ニーム」とは主にインド・東南アジアで栽培されている薬木(インドセンダン)の名称で、その様々な効果から、現地では日常的に生活の中に取り入れられいろいろな使い方をされてきました。その中でも特出すべきは、ニームの木がもつ「害虫が寄り付きにくい環境をつくる効果」です。

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●ニームってなあに?

ニームの実
 害虫に対して「奇跡の木」としてアメリカや欧州をはじめ、世界各国での認知はもちろん、日本でもその効果から大きな話題を呼んでいるのが、薬木「ニーム」です。
 ニームの日本名はインドセンダンといい、その種子から抽出した液にはアザディラクチンと呼ばれる非常に強力な餓死能力を持つ成分が含まれています。人や農作物には害がなく、200種類以上の害虫に効果があるといわれています。インドでは数千年も昔から虫下しや胃薬、歯磨き、虫除けなど、民間の治療薬として広く使われてきました。またハーブなどとともにアーユルベーダといわれる伝承医学の重要な原材料のひとつでもあります。
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●ニームオイルとニームケーキ

 ニームを利用した農業資材には、主に葉面散布に利用される「ニームオイル」と土壌改良剤として利用される「ニームケーキ(ニーム顆粒)」があります。インドセンダンの樹木の実を絞り抽出したのが「ニームオイル」、その絞りカスが「ニームケーキ(ニーム顆粒)」です。
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●ニームの特徴

 ニームには大きくわけて3つの特徴があります。
  • 作物に害虫が寄り付きにくい環境を作る忌避作用
  • 害虫に食欲減退をもたらす拒食作用
  • ホルモンの働きを抑え害虫が成長しづらくなる脱皮阻害作用
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    ●ニームで作物の害虫を

     スリップス、ハダニ、オンシツコナジラミ、アブラムシ、ハモグリバエ、カイガラムシ、コナガ、ハマキムシ、センチュウ、ヨトウムシ、ネキリムシなど、ニームは200種類以上の害虫に効果があるといわれていますが、害虫によってその効果は違います。
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    ●ニームの土壌改良効果

     農業用にニーム(特にニーム顆粒)を利用した場合、害虫対策のほかに土壌改良効果も忘れることは出来ません。この土壌改良効果をもたらすメカニズムにおいて、病菌を防除する拮抗菌のひとつである放線菌のはたす役割は大きいといえるでしょう。
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    ●ニームオイルの使い方

     ニームを利用した害虫対策は発生前の予防が基本です。ニームオイルの使用方法としては希釈水を定期的に作物に散布して害虫が寄り付きにくくする葉面散布が有効です。また、さらに効果的かつ簡単に利用するために、煙霧機やペットボトルを利用した方法があります。
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    ●ニームケーキ(ニーム顆粒)の使い方

     ニームケーキは、センチュウやネキリムシ、ヨトウムシなどの土壌害虫対策に利用します。ニームケーキは商品によって粉状のものから粒状まで様々なものがありますので、使用用途に合った商品を選択してください。使用する場合は、あまり深く耕さないほうが効果的です。
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