TOP > アクリル材の特性
アクリル材の特性
アクリルの特徴と特性
主な特徴 |
---|
● ガラスを超える透明度透明プラスチックの中でも最も透明度が良く可視光線透過領域(420〜750nm)の光線透過率は厚み3mmで約93%。 |
● 耐候性が良い野外使用による変色、透明度低下、力学的性質の劣化などがプラスチックとしては非常に少なく、野外の看板等にもよく使用されています。 |
● 傷がつきにくい硬度が高く、透明プラスチックの中で最も傷がつきにくい。 また表面処理によってガラスに近い表面硬度に改質する事も可能。 |
アクリル特性表 | ||
---|---|---|
透明度 | ◎ | 93% |
強度 | ○ | 割れ易い |
傷 | ○ | 付き難い(2H) |
耐候性(屋外) | ◎ | 良い |
耐燃性 | △ | 可燃性 |
温度(脆化・耐熱) | △ | -30〜80℃ |
比重 | - | 1.19 |
加工 | ◎ | 容易 |
電気絶縁性 | ◎ | 良い |
<カット加工に関する注意事項>
● 温度変化による膨張収縮
板の長さ1mにつき温度が1℃上がる事で約0.08mm膨張(伸び)し気温が1℃下がることで約0.12mm縮小(縮み)がありますので、カットする寸法はクリアランスを取る事が大切です。
伸びが考慮されていない場合、この伸び量はたわみや反りとなってあらわれます。また縮み量は寸法不足の原因となります。
ビス等で固定される場合は穴の破損原因にもなりますのでプラスチック設計施工にあたってはもっとも大切な事項となります。
ポリカーボネートの特徴と特性
主な特徴 |
---|
衝撃に強く割れにくい透明プラスチックの中では最も衝撃に強く、防弾材料に使えるほどの高い衝撃強さを誇ります。 |
幅広い温度条件下で使用可能(-100℃〜+120℃)冷蔵庫から電子レンジまであらゆる場面で使用可能。 |
火災の際も燃え広がらない自己消化性火元から離せば自己消化するので建築分野、電気・電子分野など難燃性を必要とされる分野に幅広く使用されています。 |
ポリカーボネート特性表 | ||
---|---|---|
透明度 | ○ | 85% |
強度 | ◎ | 割れ難い |
傷 | △ | 付きやすい(1H) |
耐候性(屋外) | ○ | 290nm付近に紫外線で劣化・黄変 |
耐燃性 | ○ | 自己消化性 |
温度(脆化・耐熱) | ○ | -100〜120℃ |
比重 | - | 1.2 |
加工 | △ | 容易ではない |
電気絶縁性 | ◎ | 良い |
<カット加工に関する注意事項>
● 温度変化による膨張収縮
板の長さ1mmにつき温度が1℃上がる事で約0.08mm膨張(伸び)し気温が1℃下がることで約0.12mm縮小(縮み)がありますので、カットする寸法はクリアランスを取る事が大切です。
伸びが考慮されていない場合、この伸び量はたわみや反りとなってあらわれます。また縮み量は寸法不足の原因となります。ビス等で固定される場合は穴の破損原因にもなりますのでプラスチック設計施工にあたってはもっとも大切な事項となります。