六白金星を表す代表的な象意は「天」「太陽」「父」「金」「頭」「高級」「最上」「投資」など。
2021年はどんな一年となるでしょうか？
九星の後天定位盤で六白金星は「西北（乾宮・戌亥の方位）」に位置します。
上の図をご参照下さい。
西北の方位に位置する「六白（＝乾）」は季節は「秋〜晩秋（10〜11月）」、時刻では「夜（19〜23時）」に当たるのがお分かりいただけます。
風水や易の原点とも言える古代中国の書物『易経（えききょう）』に「乾為天（けんいてん）」とあり、易経の説卦伝には「戰乎乾。乾西北之卦也。言陰陽相薄也。」と記されています。
翻訳すると各々「乾は天である」、「乾は戦うと呼ぶ。西北の卦である乾には陽の後に陰が迫っていることを言うのである」となります。
全部で六十四卦ある易卦の中で唯一、上卦・下卦とも「爻（こう）」が六爻全て“陽”の爻で成っています。「全部が“陽”なら最高に良いんじゃないの？」と思うところですが、残念ながらそうでもありません。
「（間もなく訪れる陰の始まり前の）陽の極み」分かりやすく言い換えると「今が天、これから下がる」となります。
風水では「形」を重視します。
ここで、乾という文字の成り立ちを調べてみました。
乾は、会意兼形声文字といって、複数の形や意味を組み合わせた「会意文字」であり、かつ、意味と音の組み合わせた「形声文字」でもあります。
図に在るように、「長い旗竿」と「ジグザグな物」の象形が変化して「乾」の文字と成ったようです。
「乾」という文字から連想されるのは、「乾燥」「かわく」というイメージ。
ここで、「乾」の文字の形を左側と右側に分けて看てみましょう。
「天日に干されて“水”気が無くなり、人々が乞う」形と言えます。
加えて、六白金星の「六」の文字は、家屋の形を表した象形文字。
家、家族、小さな集団がキーワードとなりそうです。
「六」が中宮に位置する新年2021年。
これらを踏まえてどう看るか？
→風水では【水】イコール【財】を表し、【六】白金星の代表的な象意は【天・頭】
「景気や経済の悪化が懸念される中、頭を使った小さな集団が最上の利益を得る。天下を取る。」
旧来のやり方が通用するのはここまで。
特に年度後半は陰の気が高まってきますので株価や不動産の急落、財政破綻など、投資には注意が必要となります。
改革者や新たな試みに取り組むベンチャー企業にはチャンスの一年となりそうです。
大きく環境が変わる結婚や出産は、翌年以降に吉へとつながるので良いでしょう。
さらに、新年2021年という年が持つ全般的な運気を予測する為に、奇門遁甲の挨星盤を作成してみました。
まず、中宮の地盤に六白金星の「６」と干支の丑（うし）の定位数である「９」を入れて飛星させますと、
出た挨星卦は「火天大有（かてんたいゆう）」。
直訳すれば「中天の太陽」。
卦辞は「大有は元（おお）いに亨（とお）る」
つまり「大いに所有する。大なるものを有する。大盛運。営業、開店、移転などに大吉」の意。
本卦（一年の全般的な運気を表す）は非常に良い卦の「火天大有」と出ましたが、それではどう行動すべきか？を看る為に、2021年は九星が六なので上爻を変じて之卦を出してみると、
出た之卦は「雷天大壮（らいてんたいそう）」。
直訳すれば「天上の雷が大いに盛ん」。
卦辞は「大壮、利貞。」
大壮は、貞に利ろし。
分かりやすく言うと雷鳴が天上に轟くさまの様に勢いがあり、手が付けられないほど激しくなる。
強引。
一見すると運気が非常に強い。
しかし中身を伴わないものであったり自己満足であったり騙されていたりするので行動を正しく保ち、自制心を持ち、礼を重んじること。
止まれ。
勢いのままに突っ込むとコントロールが効かなくなり大けがや大失敗をする、ということ。
移転は大開運。女性の婿取りは大吉。
本卦の「火天大有」と之卦の「雷天大壮」に共通しているのは、基本的には勢いの強い（激しい）吉の運勢。
旧年はコロナ下で日本だけでなく世界が停滞した一年でした。
現段階では景気の良くなる感じはしないのですが、風水では思わぬ吉の強い予想が出ました。
ここまで九星・形・奇門遁甲で看た結果をまとめると、年度前半は大盛運、後半は衰退の懸念。勢いに乗って調子に乗らず、それまでに「後半の衰退期にも耐えうる集団を小さい単位で作っておくこと」が成功の鍵といえそうです。
