ホテル業界ニュース

ホテル業界ニュース
(2024年 4月25日号)
■マリオット・インターナショナルとホテルマネージメントインターナショナルは、戦略的パートナーシップを締結し、国内5都市(京都市、神戸市、恩納村、浜松市、北九州市)のHMIホテルグループの既存のホテル7軒、約2,200室を「マリオットホテル」および「コートヤード・バイ・マリオット」にリブランドする。
マリオットにとっては、日本で締結した単一の契約で最大規模のプロジェクト。また、浜松市と北九州市には初進出となる。今後、海外からの旅行者がより小さな都市に本格的にやってくることを想定し、日本の多様な風景を見てもらう機会にしたいとしている。さらに、世界の旅行需要が底堅く、旅行先としてのポテンシャルの高さから、今後、日本のすべての都道府県にマリオットブランドのホテルを開業したいと意欲を示しているという。7施設は、営業を継続しながら順次改装。来年~再来年にリブランドして開業する予定。新たにリブランドされるホテルと新たな名称は以下のとおり。「浜松マリオットホテル(現グランドホテル浜松)」、「京都マリオットホテル(現ホテル平安の森京都)」、「神戸マリオットホテル(現ホテルクラウンパレス神戸)」、「沖縄マリオット・リザン・リゾート&スパ(現リザンシーパークホテル谷茶ベイ)」、「コートヤード・バイ・マリオット神戸(現ホテルパールシティ神戸)」、「コートヤード・バイ・マリオット小倉(現ホテルクラウンパレス小倉)」、「コートヤード・バイ・マリオット北九州(現ホテルクラウンパレス北九州)」。

■HOTEL GROOVE SHINJUKU, A PARKROYAL Hote(都内新宿区)に5月17日、4人組ロックバンド・SUPER BEAVERとのコラボルーム「菊の間」が登場する。
SUPER BEAVERは、昨年4月17日にZepp Shinjuku(TOKYO)のこけら落とし公演として「SUPER BEAVER 都会のラクダ 柿落としSP ~新宿生まれの、ラクダ~」を開催。渋谷龍太の地元ということも相まって、満員の観客とともに熱狂を生み出した。今回のコラボルームには、こけら落とし公演のライブ写真を展示。同公演の映像も見放題で、宿泊者に向けたメンバーからのスペシャルメッセージ映像も準備されているという。さらに、持ち帰り可能なオリジナルグッズとして、限定デザインのカードキーやカードキーホルダー、マグカップ、トートバッグ、ボールペンなどを用意した。

■星野リゾートBEB5軽井沢(長野県北佐久郡)に4月27日、「推し活ルーム」が登場する。
客室と別に専用の部屋を用意し、プロジェクターやペンライトも貸し出す。同ホテルでの反響を見ながら他のBEBホテルでも推し活をテーマにした企画を検討するという。「推し活ルーム」は、宿泊者のみが利用でき、1日1組限定で定員は9人。料金は部屋の使用とペンライトやプロジェクターなどの貸し出しを含めて5,000円。チェックインからチェックアウトまでの間は、時間制限なしで部屋を使うことができる。別料金でお客自身が自由に飾り付けできる誕生日ケーキも用意。推し活に特化したアプリの開発運営などを手がける推しメーターと共同で企画したという。

■ホテルメトロポリタン(都内豊島区)に5月1日、Suicaのペンギンとのコラボルームが登場する。
昨年3月に終了した「Suicaのペンギンルーム」を新しいコンセプトで展開。CAFEがテーマとなる客室は、「Suicaのペンギン」のぬいぐるみ、Suicaのペンギンくつろぎウエア、数種類の茶葉を備える。「Suicaのペンギン ケーキ ショコラオランジェット」2個引き換え券と、朝食の「Suicaのペンギン パンケーキ」(ルームサービス)2人分が付く。「カップ&ソーサ」と竹製の「カトラリーセット」の各2セットをプレゼントする。

■ホテルアソシア豊橋(愛知県豊橋市)に4月24日、ハンティングアクションゲーム「モンスターハンター」とのコラボルームが登場する。
カプコンの「モンハン」シリーズは、雄大な自然の中で巨大なモンスターに立ち向かうハンティングアクションゲームで、2004年の第1作発売以来、ネットワークを介して 「他のプレイヤーと協力して強大なモンスターに挑む」というプレイジャンルを確立。今年20周年を迎えた。今回、カプコンとJR東海「推し旅」 が展開している大型コラボキャンペーン 「CAPCOM TRIP TOKAI」 の現地企画の一環として、モンハンオリジナルコラボルームが実現したという。客室では、「モンハン」シリーズ20周年を記念して制作された特大ビジュアルがお出迎え。特別な部屋の中で、シリーズ20年の歴史を振り返りつつ、今までプレイしてきた作品や思い入れのあるモンスターの世界に浸ることができる。タイミングが良ければ、客室の窓から、同イベント期間中に豊橋市内を走る「モンハン」仕様のラッピング路面電車を眺めることができる。コラボルームのほか、ホテル館内ではフォトスポットや地元名産品コラボ商品を用意。1階ロビーのエレベーター前には「モンハン」の代表的なモンスター「リオレウス」の巨大な足型が登場。また1階ケーキショップでは「道の駅とよはし」の「豊橋へ 一狩りいこうぜ!豆菓子(全4種)」を販売。

■富士スピードウェイホテル(静岡県駿東郡)では、GRスープラとのコラボ企画を展開している。
究極の"走る愉しさ"を追求した車両と、「静と動が共存する」唯一無二の環境をストーリーに掲げるホテルとのコラボレーションにより、ホテルの滞在体験に更なる価値を提供する。スイートルームまたはヴィラに宿泊したお客に、滞在期間中にホテル周辺でGRスープラを試乗できる特典を提供。2台から選べる試乗車は、 GRスープラ(2020年式/AT)とGRスープラ(2022年式/MT)で、高いグリップ力と静粛性を追求した日本ミシュランタイヤのタイヤが装備されている。GRスープラ(2020年式/AT)は、トヨタのオフィシャルチューナーであるトムスによるチューニングとラッピングを施した同ホテルの特別仕様車。MTとATの両方が用意されるため、普通免許AT限定の人も運転を楽しめる。一滞在につき、1台(ATまたはMT)を予約でき、指定の1時間の枠内で試乗が可能。富士山の麓に広がる豊かな自然の中での試乗は、街中での試乗では味わえない解放感とともに、GRスープラの卓越したパフォーマンスを楽しめる。

■ルネッサンスリゾートオキナワ(沖縄県国頭郡)に4月25日、ゴールドウインが展開するコンディショニングブランド「ニュートラルワークス.(NEUTRALWORKS.)」とコラボしたコンセプトルーム2室が登場する。
美しい海と豊かな自然に囲まれたビーチリゾートとしての同ホテルの立地と、ココロとカラダを健やかに保つニュートラルワークス.のブランドコンセプトが合致し、コラボが実現したという。「ニュートラルワークス.」は、スポーツライフスタイルで24時間を過ごしたい人たちのココロとカラダをニュートラルに整え、いつでも動き出せる"READY"な状態へとサポートするコンディショニングブランド。「GET YOU READY」をタグラインに、アクティブウエアやコンディショニングウエア、ワークウエアなどのプロダクト展開と、カラダを整えることに特化したサービスコンテンツを提供する。コンセプトルームは、寝具類やルームウエア、マッサージツールなど、ニュートラルワークス.が厳選したプロダクトを揃えた客室として2室誕生。ココロとカラダをニュートラルに整えるコンディショニングコンテンツを体感できる。

■ホテルアナガ淡路島(兵庫県南あわじ市)に、新スイートルーム「ヘリテージオーシャンスイート」が登場した。
同ホテル内で最大となる約153平方mの専有面積を誇る広々とした空間。客室内には自由に利用できるエレクトロラックス社製ビルトインIHクッキングヒーターを2台設え、自分だけの特別な食事体験も可能。室内の装飾には淡路島出身の左官職人・久住有生氏、和紙職人・ハタノワタル氏の技が融合された内装で彩られており、日本の伝統と現代のデザインが見事に融合されている。客室の照明にはモデュレックス社製の最新テクノロジーを採用、WELCOME、NIGHT、BAR-hoshi、MORNINGからなる4つのシーンに合わせた演出を実現。滞在中それぞれのシーンに合わせた心地よい照明が点灯されるという。またアメニティには本場静岡のお茶や、ホテル内で自生したローズマリーを採取し使用した「飲み比べお茶セット」を用意。浴室にはヒノキのかんなくずを使用した「ヒノキリボン」も提供され、ヒノキの香りを楽しみながら心身ともに癒しの時間を過ごせる。さらに浴室窓からは大鳴門橋が望め、まるで1枚の絵画のような美しい景色を堪能できる。室内の家具には淡路島の楠無垢材を使用したサイドテーブルをはじめ、ハタノ氏の和紙で貼り仕上げたダイニングテーブルなど、細部に至るまでこだわり抜いた家具で、上質な空間を演出している。

■福山城(広島県福山市)に宿泊できる「城泊」の予約が始まった。
城主の衣装に着替えた宿泊客は、国重要文化財「筋鉄(すじがね)御門」の開門とともに裃姿の"家臣"に出迎えられる。宿泊する月見櫓で、幕末の藩主阿部正弘が老中だった際、米・提督ペリーをもてなした料理を地元食材で再現した夕食を味わい、天守最上階で琴の生演奏と地酒を堪能する。翌朝は国登録有形文化財「福寿会館」で朝食を取る。月見櫓から約30m離れた御湯殿には当時の蒸し風呂を参考にした浴室もある。能や神楽鑑賞、市内を巡るツアーなど、宿泊客の要望を最大限組み込むオリジナルプランを用意し、歴史に基づいた体験を提供するという。料金は2人で1泊2食付き132万円から。

■オランダ・アムステルダム市では、オーバーツーリズム対策の一環として、市内での新たなホテル建設を今後、許可しない方針を決めたという。
承認するのは既存のホテルが閉鎖した場合に限るといい、宿泊施設の数自体が増加しないことも条件にしている。ただ、新たなホテル建設の許可を既に得ている場合は対象外となる。同市政府は声明で「住民にとっては住みやすい、訪問者にとっては過ごしやすい街づくりを続けたい」とし、これは「オーバーツーリズムがなく、新たなホテルもなく、ホテルの宿泊客が年間で2,000万人程度であることを意味する」としている。同市が迎える観光客は年間数百万人で、この人数を抑える施策を積極的に試している。売春街を舞台にした赤線地帯や薬物関連の観光業を減らす対策なども含まれる。同市議会は昨年、クルーズ船の寄港を禁止し、公道でのマリフアナ飲用を禁じ、「飾り窓」の前を通り過ぎるガイド付きツアーもやめさせた。2021年に制定された「バランスあるアムステルダム観光業」と呼ばれる条例の下で、観光客が1,800万人に届いた場合、市議会は「介入する」責務を担っているという。



※「ホテル業界ニュース」は、普段は、ホテルの支配人様や従業員様からのご要望により、ホテル業界向けとして長年お届けしている情報です。
(プレスリリース・マスコミ発表された業界のニュースを中心にクリップ版としてお届けしております。記事は約一週間程度で消去・更新されます)