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冬に切り出された2・3年生の粘りのある淡竹(はちく)を厳寒の時期に晒し、貯蔵したものを切断します。
淡竹は節がおだやかで、繊維もあり素直で作りやすい良さがあります。 |
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削り上がった茶筅の上がり穂を1本ずつ、穂の両角を少し削って角を取ります。
これは、茶が付着しないようにするためです。 |
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節の上半分位から先端の表皮をむきます。
次に大割包丁で半分ずつに割って16割にします。これを1片ずつ折り上げ、包丁で皮肌と身を分け、身を除きます。
細い竹は12割、中間の竹は16割、太い竹は18、20、24割とし歩数の基準にします。 |
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面取りした上がり穂を折り上げ糸で編んでいくと、下がり穂は開いた状態になります。
下編をした穂に、2周糸をかけ、根元をしっかりするようにします。 |
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16割の1片を大小交互に割ります。80本立ての場合、1片を10本平均に割ると160本になり、上がり穂が80本になります。 |
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下がり穂を組み合わせ茶筅の大きさを決め、根元の高さと間隔をそろえます。 |
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穂先の部分を湯に浸し、身の方を根元から先になるほど薄くなるように削ります。
適当な薄さになると、身側に丸くなるようにしごき、形をつけます。
茶筅の形によって削り方を変えます。
茶の味は、味削りによって変わると言われるほど、最も難しい工程です。 |
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穂先の乱れを直し、形を整え、穂先までの高さと間隔などを均等に直し、箱に糊付けします。 |