クラッチの点検

除雪機に付いている各種レバーを握ってみてきちんとレバーが動くか、レバーの可動範囲に遊びがないかチェックします。
レバーが動かない場合は、レバーにつながっているワイヤーが湿気等で錆び固着してしまっています。
この場合にはワイヤーの交換が必要になります。
レバーに遊びがある場合はワイヤーが伸びてしまっているのでワイヤーを締めて調節しましょう。

次に除雪クラッチレバーのロックがきちんと機能するかチェックしましょう。
この機能は除雪作業中に右手でシューターの調整等の操作するために、右手をオーガクラッチレバーから離しても、走行中は除雪クラッチレバーがロックされ切れないように配慮され搭載されています。
ホンダ・ヤマハの除雪機のほとんどは左のレバーが『走行クラッチ』(握ると除雪機が走行する)・右のレバーが『除雪クラッチ』(オーガを回転させ雪を投雪する)となっています。
左ハンドルの走行クラッチレバーを握ったまま、右の除雪クラッチレバーを握ると『カチッ』と音がしてレバーがロックされ、右手を放しても除雪クラッチレバーが戻らなくなります。
この状態で左の走行クラッチから手を放すと、同時に右の除雪クラッチレバーのロックが外れ除雪クラッチレバーも元に戻ります。
これがロック機能が機能しなかったり、ロックされたまま戻らない等の不具合が出た場合は最寄りの修理店へご相談ください。


※ホンダHSS655c(J)/(JE)は走行・除雪クラッチ共に左のハンドルに配置されています。また、除雪クラッチロック機能もありません。
また、ヤマハの電磁クラッチ搭載機種も走行クラッチ・除雪クラッチ共に左ハンドルに配置されています。
ハイブリッド機は除雪クラッチは電子制御されているためレバーではなくボタンでの操作になっています。



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