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ケルセチン

概要
ケルセチンは、野菜や果物に含まれている「フラボノイド」と呼ばれるポリフェノールの1種で、玉葱をはじめ、モロヘイヤ、アスパラガス、サニーレタス、ロメインレタス、ピーマン、林檎、ミニトマト、緑茶、ブロッコリーなどに含まれる機能性成分です。
1990年頃からポリフェノールの健康効果が話題となり、1993年にオランダで行われた疫学調査では「玉葱や林檎などからケルセチンをはじめとするフラボノイドを多く摂取していた人は心臓病の発症率が低かった」との結果が得られ、研究者の関心を集めました。
こうして、ポリフェノールに関する様々な研究が進められるようになりました。
今では、ケルセチンには活性酸素を取り除く働きがあり、様々な生理機能が報告されていることから、健康維持に貢献する成分として注目されています。
なお、ケルセチンにルチノースという糖が結合した分子は「ルチン」と呼ばれ、蕎麦などに多く含まれます。

効果・効能
●酸化ストレスの抑制
ケルセチンは、血中や肝臓における酸化ストレスマーカーの上昇を抑制し、肝臓への脂肪蓄積を改善することが報告されています。
また、ケルセチンは赤血球の働きを活発にするとも言われています。
本来は赤血球が柔軟に変形することで、自らの直径よりも細い毛細血管でも自由に流れることができますが、酸化ストレスなどが原因で変幻自在に変形することができなくなると、細い血管を通りにくくなってしまいます。
ケルセチンには、ストレスにより低下した赤血球の柔軟性を改善する効果があるとされています。

●血流改善・動脈硬化を予防する効果
ケルセチンの抗酸化作用によって活性酸素による赤血球や血管へのダメージを防ぎ、血流を改善する効果があります。
血管内皮機能が低下すると、細胞の間から悪玉コレステロール(LDL)が入り込み、酸化することによって動脈硬化が発生または悪化しやすくなると考えられています。
通常、この血管内皮機能は食後に一時的に低下することが明らかになっていますが、ケルセチンを多く含む玉葱エキスの摂取で改善されることが確認されています。
また、ケルセチンには血圧の上昇を抑える効果もあるといわれています。

●肥満・メタボリックシンドロームの改善効果
ケルセチンは、脂肪細胞の形成を阻害するだけでなく、既存の脂肪細胞を自滅させる作用を持つため、高脂肪食による体重増加を減らし、インスリン感受性と耐糖能を改善します。
マウスではケルセチン補給により脂肪の蓄積が抑制され、体重が約40%減少しただけでなく、高血糖や血中のインスリン濃度、コレステロール濃度の上昇が改善されたという報告があります。

●糖尿病の改善効果
糖尿病のマウスにケルセチンを含む飼料を2週間与え続けると、糖尿病によって上昇した血糖値が低下し、逆に低下したインスリン濃度は上昇して糖尿病の症状が改善されたことから、ヒトでも同様に糖尿病改善効果を示すことが期待されています。

●炎症の抑制効果
ケルセチンは、体中で炎症症状を引き起こす原因因子である「炎症性サイトカイン」の遺伝子発現を阻害したり、サイトカイン放出を減少させることによって炎症を抑制する働きがあり、脳における抗炎症剤(アルツハイマーやパーキンソン病の保護剤)として作用する可能性が示されています。
また、ケルセチンは免疫グロブリンIgEによる即時型アレルギー反応を強力に抑制するほか、炎症性メディエイター*であるプロスタグランジンの形成を阻害することが知られています。
*炎症性メディエイターとは...体内で炎症反応を起こしたり維持したりする内因性の物質の総称です。

●認知機能の改善効果
国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構らの研究グループは、高齢者ボランティアによる介入試験などにより、ケルセチンの摂取は認知機能を改善する可能性があることを明らかにしました。
また、北海道情報大学による、軽度認知障害が認められる人を対象とした調査でも、ケルセチンが認知機能を改善する可能性が示されています。
ケルセチンは血液脳関門を通過することができ、脳内の過酸化脂質濃度を減らすと考えられています。

●関節痛の症状を緩和する効果
膝などの関節は、年齢を重ねるにつれて負担がかかりやすくなり、高齢人口が多いことから変形性関節症など関節痛を訴える方が増加傾向にあります。
ケルセチンの抗炎症作用によって、関節の痛みをやわらげる効果があるといわれており、軟骨をつくる成分(グルコサミンやコンドロイチンなど)とケルセチンを同時に摂取することで、より一層、関節痛を改善する効果を示すことが期待されています。

●筋肉の減少を抑える効果
SUNTORY社が行った実験によると、ケルセチンによって筋肉の減少が抑えられることが実証されました。
ケルセチンが活性酸素を除去することにより、筋肉の減少効果を発揮したと考えられています。

●癌抑制効果
ケルセチンの摂取は胃癌と大腸癌のリスク低下に関して有望であることや、ケルセチンが癌細胞の増殖に関与する複数の酵素を阻害することが報告されています。
また、白血病のマウスにケルセチンを投与すると、未治療の対照群と比較して寿命が5倍に増加したデータがあります。

ケルセチンの生体利用性を高める摂取方法
ケルセチンは比較的安定な物質であるため、調理・加工により失われることはほとんどなく、加熱乾燥粉末化した玉葱中にも相当量が保持されることが分かっています。
徳島大学(現甲南女子大学)の寺尾らの研究グループは、玉葱の摂取方法や食べ合わせによるケルセチンの生体利用性の変化を検討し、フライ玉葱の方がレンジ加熱した玉葱より血漿中のケルセチン濃度が上昇することを明らかにしています。
この様にケルセチンは油と一緒に摂取すると吸収効率が上がるほか、ワインや葡萄に多く含まれるレスベラトロールと同時に摂取すると相乗的にその効果を高めることが報告されています。

ケルセチン含有量と摂取目安量
食材・食品100g(100mL)あたりのケルセチン含有量を以下に記しますので、ご参考下さい。
ケルセチンの1日当たりの摂取目安量は100∼500mgで、玉葱を半玉∼1玉摂取するとケルセチン40∼80mgを摂ることができるため、高い健康効果が得られると期待されています。

玉葱...10∼75mg
モロヘイヤ...65mg
アスパラガス...10∼40mg
サニーレタス...30mg
ダークチョコレート...25mg
ロメインレタス...12mg
ピーマン...10mg
ミニトマト...3∼4mg
林檎...2.3mg
緑茶...2mg
ブロッコリー...0.5∼1.6mg

※玉葱のケルセチン含有量に幅がありますが、夏季では低く、冬季に高くなる傾向が見られています。ちなみに、玉葱の皮には可食部分の20∼30倍ものケルセチンが含まれているため、無農薬のものを選び、玉葱皮茶やスープの出汁などにして皮に含まれる豊富なケルセチンを摂取することをお薦めします。


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