HIROMI TAKEI's Dictionary
HIROMI TAKEIのこだわり

HIROMI TAKEIでは、素材を厳選しています。
上質な素材は快適な着心地につながります。
熟練したトワリストが生み出す立体感には美しさがあります。
手を抜かない仕様、縫製。価値の分かる職人が仕立てています。
素材の邪魔をしない普遍的なデザインによって、流行に左右されない価値観のある服となります。

生地も縫製も日本製。メイドインジャパンでお作りします。

素材

ウールウール 綿綿 シルクシルク キュプラキュプラ カシミヤカシミヤ サステナブル素材サステナブル素材

生地

用語

生地の取り扱い方法

洗濯表示をご確認ください。
桶のようなマークに波線が引かれ、中に数字が書いている場合は、その数字(水温)を上限に洗濯機で洗える。
一方、数字ではなく手のイラストがあれば手洗い可能です。
×が書かれていれば、水洗いはできません。

クリーニング

ウール 二重織ションヘル ダブルジョーゼット シルク

×が書かれていればクリーニング店でのメンテナンスをお願いします。
ドライクリーニング処理ができます。その際は優しく洗うようお願いいたします。
ウエットクリーニング処理はできません。
底面温度 150°Cを限度としてアイロン仕上げ処理ができます。
その際にはあて布をお願いします。

家庭洗濯

ウール100% スムース シルク ベロア 綿 綿ジャージー 洗えるウール

桶のようなマークに波線が引かれ、中に数字が書いている場合は、その数字(水温)を上限に洗濯機で洗える。
一方、数字ではなく手のイラストがあれば手洗い可能です。

洗剤は「中性洗剤」を選ぶ。
市販されているオシャレ着専用の洗濯洗剤がおすすめです。
水温は要注意。お湯は使わない、30℃以下のぬるま湯で優しく洗うことが重要。
洗濯機を使う場合や、手洗いでもすすぎをする場合は水を使う。
柔軟剤を使う

手洗いする方法

桶に30℃以下のぬるま湯をはり、洗剤を良く溶かす。
優しく手早く、手のひらで「沈める」「持ち上げる」を繰り返す。
畳んだまま洗濯機で30秒程度脱水する。
桶にキレイな水をはって手のひらで「沈める」「持ち上げる」を繰り返してすすぐ。
さらに水を替えてもう一度すすぐ。
洗濯機で30秒程度脱水する。
手のひらで優しく沈め、手を衣類の下に入れたら浮き上がらせるように持ち上げる感じです。

洗濯機で洗う方法

洗濯ネットに入れる
中性洗剤と柔軟剤を投入する
オシャレ着コース(なければドライコース)で洗濯する
汚れが目立つ場所があれば、洗濯ネットに入れる前に中性洗剤の原液を少量含ませておきます。

干し方

脱水が終わったらすぐに取り出す

・ジャージーの場合
縦1回、横1回に軽く畳み、手でパンパン叩く
伸びないように平らに広げて陰干しする

・布帛の場合
厚みのあるハンガーにかけ 日陰に干す

ウール100%のスーツを家庭で洗濯することについて

ウール100%のものはウール100%が洗える洗剤を使えば洗えます。水温には気を付け、手洗いか洗濯機のドライモードなど優しく扱ってください。
ただ、スーツは表地だけでできているのでななく、表から見えない裏地や芯地、パット、表から見えますがボタンなどがついています。
これらの要素がすべて洗えるものである必要があります。
また、仕様も洗うことに耐えうる必要があります。
かなりの水圧がかかりますので、縫い代はほどけてこないようにすべてロックを掛ける。
また、ポケットの袋布は水がたまらないようにメッシュ素材を使う
  裏地は水が抜けやすいようにふらしにしたり、裏地自体を付けない、水流で引っ張られたりする要素のデザインを避けるなど、洗濯に耐えうるデザイン、縫い方をする必要があります。
これらの要素が揃えば、家庭で洗えます。
そういった意味でこれらの要素は今そろえることができます。
HIROMITAKEIの洗えるウールの仕様はこれらを全てクリアーしています。
洗うことは意外と可能です。

ところが 一番の問題は仕上げのアイロンです。
洗い終わり幅が厚いハンガーにかけ日陰に干し、完全に乾ききる手前でアイロンをかけます。
まず、洗いあがりを見ますと、ウール100%の場合、生地の表面が少し縮んだような感じがします。
これは、あて布をして蒸気をあてながら掛けていきますと治ります。
だた掛けたあとすぐに動かしますと皺ができたり、ぶくぶくしたりしますので、熱がとれるまで待ちます。これの繰り返しです。
服は平ではないのでカーブになっていたり立体的だったりします。それに合わせてアイロンを掛けます。
縫い目1本1本をアイロンがけして冷ましていく作業、身頃で縫い目は7本、裏には裏地がついていて、袖に至っては縫い目は3本(普通2本)細長い筒状態のため、かけている方はきれいにかかっても、下になっている方は皺が入ってしまったりと至難の業です。
ジャケットは、裏地がついていない状態で、職人が形を整えながら、いせ込んだり伸ばしたりして仕立てたものを裏地がついた状態で、普通の人が同じようなことをする必要があります。
我々でも無理です。
アイロンをかけては冷ましの過程ではたくさん時間がかかり、カーブはカーブ、立体は立体にかけるという技術が必要とされます。
同じように元のように戻すことは難しいということが想像できます。
(クリーニング店では、ジャケットの形をしたボディーに着せ、中から蒸気が出てきてプレス、セットという過程になります。)
ウール100%のスーツはたとえ仕様を洗えるものにしても、家庭洗濯はこのアイロンという作業が難しいので、そこが洗えないという認識につながるのかと思います。
”家庭で洗濯し仕上げはクリーニング店さんで” こんなことができれば、ウール100%のスーツも家庭で洗うようになるかもしれません。

ションヘル織機とは?

ションヘル生地とは、日本屈指の毛織物産地である尾州(愛知県一宮市周辺地域)で、ションヘル織機を使用して織られた生地のことを言います。ションヘル生地とは、日本屈指の毛織物産地である尾州(愛知県一宮市周辺地域)で、 ションヘル織機を使用して織られた生地のことを言います。
元々ションヘル(Schönherr GmbH)織機はドイツのシャトル織機のことで、非常に古く明治頃~1960年頃まで主流でした。
現在では廃盤となっており、とても貴重な織機です。
日本においては、尾州で使用されていた国産のシャトル織機がドイツのションヘル織機に似ていたことから、ションヘルと呼ぶようになりました。
現在では、尾州をはじめとする専用のシャトル織機で織られた一部の生地、もしくは現存しているドイツ製のションヘル織機で織られた生地のことをションヘルと呼びます。
(シャトルとは、織物を織る際に経糸(たていと)の間に緯糸(よこいと)を通すのに使われる道具のことで、このシャトルが織機の左右に飛び交い横糸を掛けます。)
ションヘル織機が織り上げるのは1日約10m程度です。
現在主流となっている高速織機と比べて約10分の1もの遅い速度で織られます。
ゆっくり織られることによって 生地に負担を掛けずに織ることができます。
経糸(たていと)にかかるテンションが高くないので、柔らかく織り上がります。
立体的でナチュラルストレッチの効いた仕上がりとなります。
これに対して ションヘル織機はテンションが弱いので機械が傷めることが少なく優しく織り上げていきます。
緯糸(よこいと)を打ち込む際にシャトルが通過出来るよう経糸(たていと)を大きく開口させます。
そのため織り組織が明確に出て綺麗な織目が生まれると言われます。

これに対して高速織機では緯糸(よこいと)は一方方向から飛ばされ 早く織る事を主眼に置いています。
シャトルが行ったり来たりするのではなく 水や空気によって生地を織ります。
(1分間に1000本も緯糸(よこいと)飛ばすことができる織機もあります。(豊田産業技術館HPより))
このように高速で緯糸(よこいと)が飛びますので 経糸(たていと)にかかるテンションは強くなり、きついテンションで織りあげることになります。
そうやって織られた生地は優しく織り上げた生地とは全く異なる風合いになります。
固く融通が利かない強い感じです。当然出来上がる服は全く違う物になります。

HIROMITAKEI がなぜこのションヘル織機で織られた生地を選ぶかというと、服に仕立てたとき ふっくらと仕上がり 丸みが思うように表現されるのです。
作り手としてまさに希望が叶う素材です。 
また着用しますと ナチュラルなストレッチは動きやすく 着ていて快適です。
スマートに見えるのに 窮屈感がなく 動きやすい これがこの生地の魅力です。
ションヘル織機
ションヘル織機

解説

ウール

羊の体に生えている毛を刈り取って利用する繊維。
羊が家畜化されたのは、今から8000年前というのが定説です。 中央アジアのチグリス・ユーフラテスの両大河の恵みの上に栄えた古代オリエント文明で、 5000年前には「糸を紡ぎ・織る」技術が発明されていたということです。
ウールの特徴は、繊維の表面に鱗のような「スケール」と言われるものがあること、 および波状の屈曲「クリンプ」があることでもたらされます。
クリンプがあることで膨らみ及び弾力性を持ち、かつ空気層を多くもつ為、保温性に優れています。

そして、繊維長の短いものを除去するか否かで梳毛糸と紡毛糸という種類があります。
梳毛糸は、5センチ以上の比較的繊維長の長い羊毛を使用し、繊維を平行に揃え、短い繊維を取り除いて糸とするため、 毛羽の少ない滑らかな糸のことを言います。
表面が滑らかである為、光沢感があり、スーツなどで使用されています。

HIROMITAKEIのスーツはこちらを使用しています。
それに対し、紡毛糸は、繊維長の比較的短いものや梳毛糸を作るときに出来る短い羊毛を原料とし、 繊維の配列も不規則でクリンプを保った毛羽の多い太めの糸のことを言います。

ウールを使用した商品はこちら
ウール
羊

綿

最もポピュラーな繊維で起源ははっきり分かっていませんが、 インドでは古くから綿が栽培され、モヘンジョ・ダロの遺跡からは紀元前2500年-同1500年の綿布が発見されています。
綿花の種子の表皮細胞が成長したものが原料になっています。
綿繊維は断面を観察すると、中空が存在する構造を持ちます。
横断面を見ると、ソラマメ型や馬蹄型をしています。
また天然よりがみられるため、吸水性や保湿性を持ちます。
綿の特徴としては、吸湿性が非常に高く、 繊維の内側と外側に湿度差が出来ると内側の水分を吸って、外側に放出しようとします。
その際に気化熱を奪う為に衣服で使用した場合、 衣服内の温度が下がり、涼しく爽やかに着ることが出来ます。
繊維の先端が丸みを帯びているので柔らかく肌触りが良い素材です。
こういった特徴が衣服として、最も身近な繊維となっています。

綿を使用した商品はこちら
綿
綿花

シルク

蚕が口から吐き出した絹糸で作った繭から繰り取った繊維で、動物質の天然繊維の中で唯一の長繊維です。
シルクの起源は、なんと5000年前の中国まで遡ります。
当時はもちろん蚕の養殖もされていない時代。わざわざ野生の蚕を捕まえてきて、そこからシルクを紡ぎ出していました。
繭から繰り取った生糸の断面は三角で、中心は絹の主体となるフィブロイン、外側をセリシンというタンパク質が覆っています。
外側のセリシンという皮状の固い部分を、精練と言われる工程で溶かすことで、 絹独特の美しさとしなやかさを持った生地となります。
絹は、非常に美しくしなやかな繊維であり、高級素材として知られています。
光沢感がある理由としては2つあり、表面がなめらかな状態になっていること、繊維の断面の形がほぼ三角形であることが挙げられます。
シルクらしい独特の光沢感は、シルクの繊維が外から入ってきた光をプリズムと同じような働きによって、 繊維内部で変化させて光を放出するためにおこります。
保温性、吸湿性にも優れた素材です。

シルクを使用した商品はこちら
シルク
繭

キュプラ

コットンリンター(種子のついた綿花を綿の原料となる原綿と種子に分けた際に、種に短い繊維が残ったもの)を主原料とし、酸化銅アンモニア液で溶かし、その上で紡糸・凝固された繊維です。
キュプラは銅アンモニア法レーヨンとも呼ばれるセルロース繊維(再生繊維)です。
1856年にセルロース(繊維素)が酸化銅アンモニア溶液に溶融することが発見され、 1918年にドイツのベンベルグ社が流下緊張紡糸法により良質な繊維を製造することに成功したことにより生産されるようになります。
主原料が綿であることから、吸湿性に優れ、また繊維中にも水分を多く含み(公定水分率(絶乾状態における、繊維内に含まれる水分の割合)が11%)、 熱伝導率も高い為、肌に触れた瞬間にひんやりとする接触冷感性がある素材です。
滑りが良く優しい肌ざわり、吸湿性が高く着心地が良いです。
高級衣料品の裏地として使われています。
繊維としては強度が弱く、水に対し縮み皺が生じるため、家庭洗濯ができません。

キュプラを使用した商品はこちら
キュプラ
綿花

カシミヤ

カシミヤ(英: cashmere)は、カシミヤヤギ(カシミヤゴート)から取れた動物繊維(獣毛)、またそれを織った毛織物。
カシミヤヤギ(カシミヤゴート)は1頭当たりの産毛量が少なく、軽い、手触りがよい、暖かいという特徴を有する。その高価さもあいまって「繊維の宝石」とも呼ばれる。
カシミヤヤギ(カシミヤゴート)のうぶ毛は、表皮と皮質層からなり、ウールと同じように表面をスケールが覆っている。
1本の繊維は中央が太く、毛根と毛先の両端に向かって細くなっている。
カシミヤの原毛は、色によってホワイト、ライトグレー、ブラウン、ライトフォーンに分けられる。
物理的性質では、羊毛と比較すると強力はほぼ同じだが、伸度がはるかに大きい。
化学的性質では、羊毛よりも繊度が細かく湿潤性が高い。
品質は、毛の細さ、白さ、長さが基準となる。細いほどしなやかな光沢がでて、肌ざわりも柔らかい。
白ければ漂白が不要で傷みが少なく、きれいな染色が可能である。
毛が長いと、紡績中にほどけて糸が切れたり、抜け毛で毛玉になるのを防ぐことができる。
カシミヤヤギは主に中国、モンゴル、イランなどの山岳地帯に生育し、1頭から150g-250gしか取れず、セーターを作るにはヤギ約4頭分の毛が必要となる。
- ウィキぺデイアより

Piacenza社について

世界最古の高級ファブリックメーカーとして知られる”Fratelli Piacenza”は、1733年にイタリア北部ボローネに、ピエトロ・フランチェスコと息子ジョヴァンニによって毛織物の織元として創業しました。
ピアチェンツァは、イタリアに初めてカシミヤを持ち込んだと言われており、カシミヤの服地は非常に高いクォリティを持つ事で愛され現在に至っています。
ブランドアイコンに使用されているアザミの模様はカシミヤを起毛し整える為に使われた物だと言われています。
- Piacenza社公式HPより

HIROMITAKEIのカシミヤについて

カシミヤは何といってもその軽さ 暖かさ 柔らかさ なめらかな肌触りは他に代わるものがありません。
一度手を通すとその魅力の虜になります。
長年扱ってきたHIROMITAKEIが選んだカシミヤ素材を使用しています。
国内のメーカーにより紡績され 織られたものから厳選致しました。
縫製はカシミヤを扱うことができる数少ない職人が縫製しています。

裏地はキュプラ100%のツイル織り (通常のスーツより肉厚)カシミヤにふさわしい光沢と雰囲気を持ったものをお付けしています。
コートを脱いだ特にもそのクオリティーを実感いただけるようにお作りしています。

カシミヤを使用した商品はこちら
カシミヤ
カシミヤ山羊

サステナブル素材

ペットボトルなどのリサイクル素材を使用した環境に配慮したサステナブルな素材。
リサイクルポリエステル繊維を65%。これにより、新たな石油を使わず、資源を有効活用し、環境負荷軽減に大きく貢献します。
綿35%混紡のこの素材はしなやかな張りコシのある風合い、しわになりにくく縮みにくい特徴を持ちます。
家庭での洗濯が可能という素材です。

天然素材にこだわるHIROMITAKEIがあえてポりエステルを選んだのは、リサイクル素材のコンセプト、生成、その素材感に共鳴したからです。
無理のない取り組みの1歩として、より良い未来を子供たちにつなげて行きましょう。
HIROMITAKEIでは、必要な要素を十分満たし、乾きも早い、忙しい毎日にうれしいタブリエとして提案いたします。

サステナブル素材を使用した商品はこちら
サステナブル素材
ペットボトル

二重織強撚ションヘルウール

HIROMI TAKEIオリジナルで尾州の織屋さんでションヘルという織機で生産している二重織の生地です。
この生地を使用しているのはHIROMI TAKEIだけです。
織のシェードが見える薄い生地2枚を接結糸を使わず数本に1本づつ緯糸を表側と裏側のそれぞれの表面に出し 重ねて織り1枚にした生地です。
縦横どちらにも強く撚りをかけたS撚り、Z撚りといった撚りの方向の違う2種類の糸を交互にならべで成形しています。
それによって互いに反発しあうため、通気性に優れた素材となり、 独特の陰影のある表面が生まれ、さらっとした素材感、落ち感を生みだします。
二重織は上の生地と下の生地がそれぞれ別々に伸縮するので独特のストレッチ感があります。
ストレッチ感があるので着ていて動きやすく、きつさを感じることが少ないので、きれいなシルエットが表現できます。
ウール特有のしなやかさと弾力性は2枚重なっていることにより作り上げた曲線(商品)を1枚の織物より何倍も長く保つことができます。
2重になっていますが、長い期間お召しいただける生地が厚く重くならないように軽さ薄さにこだわりました。
特にこの生地の特徴は、糸は強撚のS撚り、Z撚りという撚りの方向の異なる2種類使用していて、 通気性とさらっとした感じと落ち感があることです。
夏場の学校説明会やお教室の送迎には、このさらっとした冷感は大変好評をいただいております。
また強撚糸の生地のパンツはその落ち感に感動され、愛用される方が多い素材です。

二重織強撚ションヘルウールを使用した商品はこちら

二重織ションヘルウール

HIROMITAKEIのために、尾州の織屋さんでションヘルという織機で生産しているオリジナルの二重織の生地です。
織のシェードが見える薄い生地2枚を接結糸を使わず数本に1本づつ緯糸を表側と裏側のそれぞれの表面に出し、重ねて織り1枚にした生地です。
二重織は上の生地と下の生地がそれぞれ別々に伸縮するので、独特のストレッチ感があります。
ストレッチ感があるので着ていて動きやすく、きつさを感じることが少ないので、きれいなシルエットが表現できます。
ウール特有のしなやかさと弾力性は2枚重なっていることにより作り上げた曲線(商品)を1枚の織物より何倍も長く保つことができます。
2重になっていますが、長い期間お召しいただける生地が厚く重くならないようにこだわりました。
ウールらしい光沢があり秋冬向けの素材です。

二重織ションヘルウールを使用した商品はこちら

洗えるウール

この素材素材を選んだのは、ウールの柔らかさ、風合いといったウール100%のようなタッチの高級感があります。
加え機能として、ポリエステルの形状安定性、強度、ストレッチ性を持った素材です。
家庭で洗うことができ、メンテナンスという意味でも優れた素材です。
(ウール100%で洗える素材をずっと探してきました。
実際にウール100%で洗える素材はございます。
ただ、 糸の組織上、表面のスケールという、うろこ状のところを のりのようなもので固定し縮みを抑えるといったもので、 生地としては紙のように固く、弊社の衣料には向かないと判断しました。
今、国内の繊維メーカーはいろいろな試行錯誤をされています。
今後に期待したいです。

洗えるウールを使用した商品はこちら

ダブルジョーゼットウール

ジョーゼットとは、タテ糸・ヨコ糸のどちらにも強く撚りをかけた糸(強撚糸)を使用して平織りし、 仕上げに生地を縮ませてシボ感を出した織物です。
この ジョーゼットを2枚(2倍:ダブル)で織り、2枚をつなげて1枚の生地に構成しています。
よって、生地に使う糸も織る手間も2倍以上かかります。
表も裏もジョーゼットの表情を持つものがダブルジョーゼットです。
このシボは、強く撚った2種類の糸を組み合わせることで生まれる特別な風合いで、 高価な生地ほどシボがはっきりとしていて風合いは柔らかく、 安価な生地になるとシボが平たくザラザラとした表面感になります。
弊社のダブルジョーゼットは HIROMI TAKEIのために尾州で生産したウール100%最高級のダブルジョーゼットです。
生地の組織の特性として、2重になっていますので、ストレッチ感があり、 動きやすく、立体的、また生地の蘇生力が違います。
ちょっとしたシワなどは、ハンガーに掛けておくだけで取れてしまいます。
レビューの中でも「魔法の様」と表現されたお客様もいらっしゃいます。
普通の織機では織れず、専用の織機を使い手間を掛けて織り上げますのでたいへん高価なものです。

ダブルジョーゼットウールを使用した商品はこちら

綿ジャージー強撚

常よりもさらに強く撚った糸を「強撚糸」と言います。
私が21年前から綿100%ジャージーでなく強撚の綿100%のジャージーを選ぶのは、 スーツのインナーやブラウス単品としても綿ジャージーには見えない高級感があります。
着用感もさらっとしていて 着心地も大変優れているからです。
糸に通常より撚りをかけていますので、毛羽が立ちにくくなり、 見た目に高級感があります。
また、強く撚りをかけることにより、肌との接触が減って、さらっとした肌ざわりが生まれます。
強撚の糸は、甘撚り(撚りが少ない)の糸に比べて密度が高くなるので、 同じ太さの他の糸に比べて重くなって、下に落ちようとする力が強くなります。
独特の落ち感のあるドレープ性のある生地となります。
優しいデザインに向いているのも HIROMI TAKEIに合う素材です。
強撚はそれだけ糸同士に強いねじり、捻りを加えているので、 生地自体に強度が加わるるため、シワにも非常に強く、 耐久力も高い生地となります。
これはジャージー素材として 大変貴重な意味を持ちます。
1シーズンで捨ててしまうのでななく 長くお召しいただける商品になりうる素材です。

綿ジャージー強撚を使用した商品はこちら

ウールジャージースムース

天竺が表面だけを編んでいるのに対して、 スムースは表と裏両面を編む組織 です。
裏表を無くして両面表地のようにして編みます。
編地の表面が滑らかなことから英語の「スムース(smooth)」の意味として“スムース”という名が付けられました。
両面を編むという仕組み上、 生地が厚くなりがちなので細い糸を使用することが多く、 それによって弾力性や光沢感が生まれ、肌触りが良いのも特徴のひとつです。
天竺と比べると 程よい厚みがあり、しっかりしています 。
ウール素材のスムースは特に編地の中に空気を含む性能が高く保温性にも優れています。
HIROMITAKEIのジャージー製品は、 ニットならではの伸縮性もありながら型崩れしにくいので、 ウール100%のスムースを使用しています。

ウールジャージースムースを使用した商品はこちら

シルク シフォン

片糸撚り(ほとんどの撚りのかかっていない単糸を2〜3本撚り合わせた糸) の生糸を荒い平織りにした絹織物です。
最も薄い織物のひとつで、粗めに織っているため糸と糸の間に隙間ができます。
生地の向こう側がはっきりと透ける素材です。
シフォン・ジョーゼットという強撚糸を使うシフォンもあり、 軽量でふわりとした風合い。
張りがあるがドレープが出やすい、女性らしい素材です。
HIROMITAKEIではブラウスやスカート、コサージュに使用しています。
透け防止と滑脱の観点から、この素材を使用する際にはキュプラの裏地をお付けしています。

シルク シフォンを使用した商品はこちら

シルクオーガンジー

オーガンジーとは、薄くて軽く、ハリのある風合いの平織物のことを言います。
縦横ともに50番以上の強撚糸を使用しています。
薄手で程良いハリ感を持ち合わせ、上品な透け感が透明感を出し、 独特の光沢感と弾力性が特徴です。
糸むらがなく、つるっとしていて、滑らかな手触りです。
素材は化学繊維用いたオーガンジーが近年の主流ですが、 絹で織ったシルク・オーガンジーはオーガンザとも呼ばれ重宝されています。
強く撚った生糸と絹の持つセシリンというタンパク質のおかげで、しっかりとした張りとコシが出るのです。
HIROMITAKEIはこのシルクオーガンジーをブラウスや替え襟コサージュに使用しています。

シルクオーガンジーを使用した商品はこちら

洗えるキュプラ裏地

近年、洗えるキュプラの裏地が開発されました。
キュプラ80% ポリエステル20%でキュプラの長所はそのままに、
家庭で洗濯しても皺になりにくく洗濯時の収縮を抑えています。
洗濯を繰り返しても縫い目の劣化を抑え、
今まで家庭で洗えなかったキュプラとしての欠点を改良し、
さらにソフトストレッチ機能も加えた大変優秀な裏地です。

HIROMI TAKEIは洗えるウールにこの洗えるキュプラの裏地をお付けしています。
市販のほとんどのウォッシャブル商品は裏地がないかポリエステルの裏地です。
キュプラの裏地で他には無い着心地をご提案します。

洗えるキュプラ裏地を使用した商品はこちら

環境配慮型ポリエステル二重織強撚

ウールにこだわるHIROMI TAKEIがあえてこのポリエステルを選んだのは、
リサイクル繊維のコンセプトと二重織強撚の素材感に共感したためです。
環境配慮型ポリエステルはイージーケアー機能が付いたウォッシャブル素材です。

HIROMI TAKEIがポリエステルを使わない理由があります。
ポリエステルの素材の最大の長所と言われる高い強度ですが、
ポリエステルは堅すぎて服を作る上で一番大切な身体に沿う丸みがきれいに表現できないのです。
人の身体はどこをとっても曲線でできています。
身体が入る服も丸く立体的であることが、 着ていて「心地良く」「美しく」見える大切な要素です。
これが表現できないことが一番の理由です。

ポリエステルにはウールのような素材自体がもつ弾性はありませんが、
この生地はポリエステルの糸にウールに似た形状加工を施した糸を使用しています。
織り方で2重織りという生地が2枚重なって1枚の生地を構成する織りですと、
生地自体にエアリーな空間ができ、ふくっらとした生地になり、
その生地で仕立てますと普通のポリエステル生地にはない高級感があります。
また、作り上げた曲線は1枚の生地より長く保つことができます。
つまり、皺になりにくく、より形を保つ効果が生れます。

また、堅さは着心地にも影響します。
従来は窮屈を感じないように、ゆったり目に作ることになります。
しかし、二重織にしたことにより上の生地と下の生地がそれぞれ別々に伸縮するので、
独特のストレッチ感が生まれます。
ストレッチ感があるので、着ていて動きやすく、きつさを感じることなく、着心地をアップします。
無駄に大きく作る必要はなく、すっきりしたシルエットが可能です。
お受験スーツに必要な控えめながら清潔感のあるすっきりとしたものに仕上がります。

また強撚糸を使用し、強く撚りをかけることにより、肌との接触が減ってさらっとした肌ざわりが生まれます。
糸と糸の間に隙間ができるので、通気性がよくなり、
ポりエステルの欠点である通気性がないことを糸を強く撚ることによって改善しています。
また強撚は生地自体に強度が加わるため、皺にも強く、耐久力も高い生地となります。

このように、欠点の多いポリエステルも糸そのものの形状、撚り方、織り方によって、
よりウールに近いものを選びました。

環境配慮型ポリエステル二重織強撚を使用した商品はこちら

二重織

HIROMI TAKEIでずっとこだわって扱ってきた二重織という生地は、一重の織物を織っていきながら 接結糸を使ってもうひとつの織物とつなぎ合わせて織っていく織物です。
1枚の生地を2つ合わせて1枚の生地を構成しています。
上の生地と下の生地がそれぞれ別々に伸縮するので独特のストレッチ感があります。
ストレッチ感があるので着ていて動きやすく、きつさを感じることなく、きれいなシルエットでお召しいただけます。
また、ウール特有のしなやかさと弾力性は2枚重なっていることにより作り上げた曲線(商品)を、1枚の織物より何倍も長く保つことができます。
スーツを立体的に見せるための肩回り胸回りの(立体感)を作るには、この二重織の生地は最適です。
人の身体はどこをとっても曲線でできています。
身体が入る服も丸く立体的であることが、 着ていて「心地良く」「美しく」見える大切な要素です。
補正下着のように美しいシルエットのスーツを着ると 背筋が伸び、肩甲骨が引かれ、きれいな姿勢に矯正されるかのような感覚があります。
そういったスーツは この二重織で作られていることが多いです。
ダブルジョーゼット、   ダブルフェイスのコートなど、 二重織りで織られた生地です。

二重織生地を使用した商品はこちら

強撚

通常よりもさらに糸を強く撚ることを「強撚」と言います。
強く撚った糸が強撚糸です。
糸は綿素材であれば綿強撚やウールであればウール強撚、シルクであればシルク強撚など、 また布であれば強撚生地、ジャージーであれば強撚ジャージーとなります。
糸に撚りをかけていますので毛羽が立ちにくくなり表面がクリアーになりますので、 見た目に高級感があります。
また、強く撚りをかけることにより、肌との接触が減ってさらっとした肌ざわりが生まれます。
そして、強撚の糸は甘撚り(撚りが少ない)の糸に比べて密度が高くなるので、 同じ太さの他の糸に比べて重くなって、下に落ちようとする力が強くなります。
独特の落ち感のあるドレープ性のある生地となります。
強撚はそれだけ糸同士に強いねじり、捻りを加えているので、 生地自体に強度が加わるるため、シワにも非常に強く、 耐久力も高い生地となります。
長くお召しいただける商品になりうる素材です。
綿ジャージーや二重織のウール、シルクシフォンなど、 HIROMI TAKEIは好んでこの糸を扱っています。

強撚生地を使用した商品はこちら

打ち込み

打ち込みとは、生地1インチ平方あたりに使用する糸の本数のことです。
打ち込みの値が大きい(ハイカウント)ほど、細い糸を使うことになり、生地の目が細かくなめらかになります。
また、生地にハリが出るので、型崩れしづらく、皴になりにくい特徴があります。

生地はタテ糸とヨコ糸でできており、糸と糸の隙間が狭くギッシリと打ち込んであれば、生地にハリが出て丈夫になります。
ハリがある生地はスーツになった時にシワができにくくなります。
一方、糸の間隔が隙間だらけの安価な生地で作ったスーツは、クタッとしていて生地にハリがなくすぐに型崩れしたりシワになったりするのです。
糸の本数が多ければ使うウールの糸の量も増えますし、細い糸になるとより高価な糸となります。
これらのことから、ハイカウント生地は高級な生地として扱われています。

ハイカウントストレッチ生地を使用した商品はこちら
参考