19周年の今思うこと

ウールという素材は自然から人間への最高の贈り物の一つです。

燃えにくく、燃えても有害物質を出さず、安全。

そして何よりも、天然素材だから環境にやさしい、自然から生まれ 自然に帰ります。

これからの時代にぴったりの素材です。


エコロジー「環境に優しい」「環境に配慮した」「環境負荷が少ない」という意味で

ウールはまさにエコロジーです。



一方 ポリエステルは、エネルギー集約的なプロセスで、原油から製造されたプラスチックです。

今、我々が認識していることは、ポリエステルを洗浄する毎に、

マイクロプラスチック繊維が水路に放出され、湖や海を汚染します。

そして、これらは永久に繰り返され、動物や人間は間接的に、それを摂取しています。

自然に帰ることは決してありません。



私は、服を選ぶ基準の一つとして、

数か月後に、ゴミ箱行きになったり、寄付用に出したりせず、

何度も繰り返し使うことができることだと思います。

そうするためには、身に着けることが 気持ちが良いもの、

そして、それが最後まで続くものを選択する必要があります。

つまり ウール 綿 シルクといった素材になります。

そういう選択に選ばれる服を作っていきたいと思います。



1.冬暖かく夏涼しい


ウールが暖かいのは織物やニットの構造はもちろん、糸そのものの中にたくさんの空気を含んでいるからです。

空気の熱伝導率がたいへん低いために、繊維組織内にある空気が外部の冷たい空気を遮断してくれるわけですが、

それが夏には暑さを遮断する働きをするため、 ウールが「夏、涼しい繊維」といえます。





2.吸湿と放湿


ウール製品はムレたり、ジメジメした感じがせず、 またウールのコートを着て、小雨にあっても、

防水加工がしてあるわけでもないのに、 軽くたたくだけで水滴は飛び散って、濡れません。

ウールの繊維の外側、表面の層(「スケール」といいます。)は水をはじき、

内側表皮内は逆に親水性です。さらにスケールには、ごく細かい孔があります。

そのためスケールは、水滴ははじき返すが、気体となっている水は、この細孔を通過させ、

親水性の層にどんどん浸透させますし、また逆のコースで発散されるわけです。



3.皺になりにくい


弾力性の優れたウールは「しわになりにくく、しわになってもすぐ元に戻る」といえます。

ウールはゆっくりと引き伸ばすと約30%も伸びます。

また、ウールは伸ばした力を緩めると元通りになろうとします。



4.染めやすく色落ちしにくい


ウールの高い吸湿性のため、染料が繊維の中に十分に吸収され、ムラなく染め上がります。

つまり染料とよくなじむので色落ち・色褪せせず、深い色相が得られ、いわゆる染色堅牢度の高い繊維といえます。




5.汚れにくい


ウールの「水をはじく」性質は、泥などの水溶性の汚れをはじくことにもつながります

吸湿性の良さは静電気による汚れの発生を抑えてくれるのです。 ウールは汚れにくい、クリーンな繊維です。


◆これに対してポリエステルは 吸湿性が低いので蒸れたりジメジメした感じがある。

静電気が起きやすい。

繊維の強度が高くが繊維長が長く毛玉になりやすく できた毛玉が取れにくい。


◆ウール100%ですと、ウール特有のしなやかさと弾力性で曲線を作りやすいのですが、

ポリエステル素材ですと糸の反発力が強すぎて、

スーツを立体的に見せるための肩回り胸回りの(立体感)が作りにくいのです。



だからウール100%で作っています。



素材名

ダブルジョーゼット
薄手ウール
ダブルクロス
ダブルウール
新ダブルウール



HIROMITAKEIでずっとこだわって扱ってきた二重織という生地は

一重の織物を織っていきながら、接結糸を使って

もうひとつの織物とつなぎ合わせて織っていく織物です。

1枚の生地を2つ合わせて1枚の生地を構成しています。

ウール特有のしなやかさと弾力性は2枚重なっていることにより

作り上げた曲線(商品)を1枚の織物より何倍も長く保つことができます。

また 上の生地と下の生地がそれぞれ別々に伸縮するので

独特のストレッチ感があります。

スーツを立体的に見せるための肩回り胸回りの(立体感)を

作る為それに加え動きやすいさ着心地の良さを追求するには

この二重織の生地は最適です。

素材名

ダブルジョーゼット
ダブルウール
新ダブルウール











常よりもさらに強く撚った糸を「強撚糸」と言います。

糸に撚りをかけることによって、

毛羽が立ちにくくなり、織物にコシが出ます。

肌との接触が減って、さらっとした肌ざわりが特徴です。

また 強撚の糸は、甘撚りの糸に比べて密度が高くなるので、

同じ太さの他の糸に比べて重くなって、下に落ちようとする力が強くなります。

独特の落ち感のあるドレープ性のある生地となります。

強撚はそれだけ糸同士に強いねじり、捻りを加えているので、

生地自体に強度が加わるので シワにも非常に強く

耐久力も高い生地となります。

素材名
強撚ダブルジョーゼット
新ダブルウール








1.吸放湿性能


人間の体からは、 一日に600cc(コップ約4杯分)の「気体の汗」が放出されています。

この「気体の汗」が衣服内のムレやベタつきの原因です。

キュプラは、「気体の汗」を吸ったり吐いたりする機能「吸放湿性能」に優れた着心地爽やかな裏地です。



2.制電性


静電気は、二つの物体が触れたり、擦れあったりしたときに発生しますが、

空気が乾燥しているときは、特に発生しやすくなります。

キュプラは、糸一本一本の中に、多くの水分を取り込む事が出来るので、

発生した静電気を素早く空気中に逃がしてくれます。

キュプラの裏地なら、「不快なまとわりつき」「着脱時のパチパチ」「衣類にほこりがつく」

等の静電気によるトラブルが起こりにくいのです。



3.摩擦が少ない


キュプラ裏地は、表地素材(ウール)との摩擦係数が小さく、

ジャケットやコートの袖通しもスムーズで、着用時も体の動きを拘束せず快適な着用感が得られます。



4.着心地が良い


天然の原料である綿実の周りのうぶ毛を再生した繊維であり

半袖やノースリーブの上に上着を着る機会の多い、

ワンピーススーツはキュプラ裏地なら優しくさわやかな肌ざわりです。

つまり キュプラの裏地は 吸湿性が高く静電気が起こりにくい裏地です。

糸一本一本の繊維が細く、糸の断面が丸いため、滑り性に優れ、

しなやかな触感を持ち、裏地として最も優れた素材です。

一方 ポリエステルの裏地は

多くのメーカーで使用されていますが

摩擦強度や防シワ性、水洗濯性に優れますが、

<キュプラ>に比べ、吸湿性が少ないためムレ感が起こりやすいです。

ポリエステル繊維は、風合いが硬く 静電気が起こりやすい素材です。

だからHIROMITAKEIは全ての商品でキュプラ100%の裏地を使用しています。



お客様の声

「ダブルウール」にとても地厚なイメージを抱いていて「1シーズンだけかな」となかなか踏み切れなかったのですが、そんな事はなく、秋口の今から早速活躍してくれています。生地はしっとりとし、高級感があり、何より濃紺がきれいです。ジャケットはボタンをはめると大げさではない程度でウエストラインが出て女性らしさがあります。スカートは程よく台形で、スッキリと着たかったので、希望通りでした。また縫製のことなど全く無知な私ですが、丁寧に作っていただいているのが、着ていて伝わってくるスーツで、着ているだけで嬉しくなります。仕事用に購入しましたが、今後も増やしていきたいです。 百貨店等でかなりの時間をかけて見てきましたが、納得できるものに出会えませんでしたが、このスーツに出会えてよかったです。またこれだけのスーツがこのお値段なのは。検討されている方には、おすすめいたします。
お客様の声

数年にわたり愛用しております。いつも丁寧な梱包には感心させられます。キュプラを裏地に使うメーカーも少なくなっている中、こだわり続けていらっしゃること、大変ありがたいと思います。