比内地鶏をふやして育てる

比内地鶏の卵からヒヨコをかえし、飼育する様子をみてみましょう。
なかなかお見せできませんので、遠くの方も近くの方もご覧くださいね。

親鶏の飼育

秋田たかのす農協が運営するアグリほくおうにやってきました。

たくさんのニワトリがいます。よく見ると2種類いますね。
大きいニワトリが、比内地鶏のお父さんになるオスの比内鶏です。
秋田県では古くから飼育されており、お肉の味がとても良いニワトリです。
顔つきが独特ですね。比内鶏はオスでもトサカがあまり大きくなりません。
こういう形のトサカをクルミ冠と呼ぶんですよ。
小さいニワトリが、比内地鶏のお母さんになるメスのロードアイランドレッド鶏です。
アメリカで作られて日本で維持されている品種です。丈夫でよく太り卵をたくさん産む品種です。
ニワトリらしい顔つきと体つきです。表情が少しだけ優しいですね。
この2種類のニワトリを広い鶏舎で一緒に放し飼いにします。
並んでみると体の大きさの違いがよくわかりますね。
オスはたくさんのメスと交尾するので、オス1羽にメス10羽の割合で飼います。

比内地鶏のヒヨコをかえす

オスと交尾したメスは巣箱の中に有精卵を産みます。

産まれた有精卵を集めて、孵卵器に入れて温めます。
職員が卵をときどき回したり、ヒナが育っているか見たりして大事に卵のお世話をします。
そうすると21日後にヒヨコがいっせいに孵化します。かわいいですね。
一代雑種なので、1羽1羽の羽の色が少しずつちがいます。
どの子がいちばんかわいいですか?
かごに移してヒヨコたちはひとやすみ。
満員電車みたいですが、みんな一緒の方が落ち着くんですよ。

比内地鶏のヒヨコを育てる

かえったばかりのヒヨコは体が小さくて寒さや病気にとても弱いのです。
そこで小さな囲い(チックガード)の中でヒヨコ電球で温めながら飼育します。

写真は夏に撮ったものですが、もちろん冬にヒヨコを育てる時もあります。
冬にヒヨコを育てる時は、寒いのでガスを使った大きな暖房機も使います。
秋田は北国なので冬にヒヨコを上手に育てるのはとても大変なんですよ。
ヒヨコは上手に飼うとたくさんエサを食べてすぐに大きくなります。
体が大きくなるにつれて狭くなるので、囲いの大きさを広げます。
体力がついてくるのでヒヨコ電球は外してしまいます。
写真はふ化後22日めくらいのヒナです。
中くらいまで育ったヒナなので、中雛(ちゅうすう)と呼んでいます。
表情はまだヒヨコのおもかげを残していますね。
もう1週間くらいたつと生後1か月になり、大人の鶏と同じ鶏舎で育てられるようになります。

比内地鶏の飼料

当店の扱う比内地鶏には、鶏肉の風味を揃えるため、自社工場で製造した配合飼料を与えています。

飼料製造工場:JA全農北日本くみあい飼料株式会社八戸工場(青森県八戸市)

大きな鶏舎でゆっくり育てる

比内地鶏を長年飼育する松橋農場様にやってきました。

比内地鶏の飼育には決まりがあります。
●28日令以降、平飼いまたは放し飼いをします(普通の鶏では放牧は行いません)
●1平方メートル当たり5羽までしか飼いません(普通の鶏より広々と飼育します)
●飼育期間はオスは100日以上、メスは150日以上(普通の鶏より長い間飼います)
このような飼い方をすると効率が落ちるので、肉の価格は高くなりますが味わい深い鶏肉になります。
この鶏舎にはふ化後60日めくらいの比内地鶏がいます。
全身きれいな茶色の羽になって、だいぶ大人になりましたね。
ごはんをたくさん食べて、まだまだ大きく育ちますよ。
目に光があって羽の色艶も良い、生気にあふれた頼もしい若鳥です。
こちらの鶏舎には大きな比内地鶏がいます。放牧用の庭がとても広いですね!
鶏舎はとても広々として、外の光や空気がよく入る構造になっています。
鶏舎の中でごはんを食べてから、鶏たちは外に遊びに行きます。
鶏舎の壁が柵になっています。さあ今日もみんなで遊びに行くよ!
ニワトリたちは自由に鶏舎を出入りして遊んでいます。
土を掘るのも得意です。鶏は土や草も食べます。きっと栄養があるのでしょう。
広々とした環境で長く飼うことが大事です。
このあと遊びつかれた鶏たちは、夜は自分で鶏舎に戻って休みます。
長い時間、手間ひまと愛情をかけて育てられた比内地鶏が当センターで美味しいお肉に加工されます。

当センターのおすすめの商品です。

比内地鶏をお召し上がりになったことのない方は、ぜひ当店の比内地鶏おためしセットをどうぞ。

比内地鶏おためしセット

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