ネクタイ事典


ネクタイ事典
ネクタイの起源は必ずしも定かではありませんが、最も古いものは、
3300年ほど前の、古代エジプトのツタンカーメン王のミイラに見られる首飾りとされています。

ローマ帝国、紀元前1世紀の終わりより2世紀後半のトラヤヌス帝の兵隊の絵に
ネッカチーフを結んでいる格好が見られます。
これは故郷を遠く離れた兵士達の習わしと言ったようなもので、
妻や恋人などから首に巻いてもらったものと言われています。

今日のネクタイの祖先と考えられるものは、17世紀後半に登場したクラバットです。
ルイ14世に仕える為にパリに遣ってきたクロアチア連隊の将校達が首に巻いていたもので、
ルイ14世は、宮廷ファッションとして取り入れました。

1962年のスタンカークの戦いでは、急襲を受けたフランス軍は戦う事が第一で、
衣服を整えている時間はなく、首に掛けたクラバットの両端をねじって、
コートボタンホールに差し込んで戦いました。
その後もスタイルは徐々に変化しながら、民間にも普及しました。

今やビジネスシーンやフォーマルなシーンで欠かせない紳士のアクセサリーとなった
ネクタイの種類や結び方についてご紹介いたします。