ファーロ
Faro
ファーロには2つの製品ラインナップがあります。
フィンカーフシリーズ Fin Calf Series
ブリランテ・コードバンシリーズ Brillante Cordovan Series
ベジタブルタンニングレザーについて
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穏やかな透明感と控えめな上品さを醸し出すフィンカーフシリーズでは、純度の高いタンニンを使用し、フルタンニンで鞣された最高品質のカーフレザーを使用しています。 熟達した職人により、丹念に水性の染料で時間かけてタンニングを施す『水染め』といわれる技法で鞣されています。 近年、この水染めを行うタンナーが減少し続けています。 なぜなら、大量生産が主軸となった工業生産には時間が掛かりすぎて向いておらず、より早く大量に生産できる「合タン」と言われる鞣し技法で行われているからです。 これらは、タンニンに硫酸クロームを混ぜて、タンニン槽ではなく、大型のドラムを用いて鞣す方法です。 仕上げは、一枚一枚丁寧に職人が手で揉み、革の表面に表情をつける『手揉み加工』という伝統的技法によって行われます。 これらも、古くから使用されている「舟」と呼ばれる道具を使い、物凄い時間をかけて門で行くために、時代には向いていない技法とされてきました。 職人も伝統的な熟練の技術が必要とされ、本格的な手揉みが出来る職人は全国に十数人しかしません。 特に水染めカーフの手揉み加工は、世界的にも技術力が問われ、最も難しい加工で最も繊細なレザーと言われています。 なぜなら、鞣し技術以上に「原皮」の選別が最も困難であるからです。繊維の詰まった上質な仔牛原皮を確保することが年々難しくなってきています。 あくまでも深みのあるナチュラルな仕上げを求めたこのカーフレザーは、使い込むほどに美しい琥珀色へと変化し、身に着けることの誇りと素晴らしい歴史の味わいを醸し出します。 上質の証でもある自然のままの「揉みじわ」は豊かさを感じさせ、見た目だけでは分からない本質的な革らしさと独特な革本来の気品を楽しむことができます。 |
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革の中でも最も丈夫とされているコードバン(尻部の革)レザーですが、馬の尻部分の皮下層の緻密度は牛の3倍もあります。 この繊細な繊維を壊すことなく、丹念にフルタンニンで鞣されます。 このコードバンはより強度を増すだけではなく、しなやかさを出すために、通常よりも複雑なオイルプロセスが駆使されています。 この作業に時間をかけるために滑らかで光沢の美しい上品な仕上がりとなりますが、このコードバンは更に古来伝統技法とされてきた「スネカツ」という道具で一枚一枚丁寧に表面を磨き、限りなく職人の感性に頼った方法で、極限までベースが磨かれます。 その後に、染料で「水染め」しますが、これも一枚一枚「槽」に浸された布を使い、表面に染色していきます。 重ねながら乾かし、また染色するという工程を十数回にわたり行うため物凄い時間と労力がかかります。 通常のコードバンは、工業化されていることもあり、樹脂塗料をコーティングして光沢を出すという技法が使われていますので、表面の風合いは全く違ったものになります。 時を惜しまず、熟練の粋をつくして仕上げられているこのコードバンは、革そのものの柔らかな透明感のある艶を持ち、素材の温もりを持つ、従来概念を超越した究極のコードバンです。 素材の息使いさえ感じさせるこのコードバンは、しなやかで柔らかいだけでなく、強さも保証され、時と共に趣を感じることができる第1級クラスのコードバンです。 |
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一般に渋などともいいますが、木の皮や果実などから抽出したタンニンという物質によってなめす方法をベジタブルタンニングといいます。 タンニンを含んでいる植物は多数ありますが、日本で使用されているのは主に、南アフリカに産するミモザの樹皮から抽出したワットルエキス、南米のケプラチョから抽出されたケプラチョエキス、欧州のチェストナットの木質部から抽出されたチェストナットエキス等で、これらは高純度に精製されており、これらを溶かした液を用いてタンニン槽でなめしを行います。 なめし上がった革は、表裏断面ともにタンニンの茶褐色を呈し、ふくらんでしっかりした状態になります。 しっかりと鞣され繊維が詰まったタンニングレザーは、染色する際にも染料が十分に染み込み、美しい透明感のある革に仕上がります。 |
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