ブランド事典

クルーツ
Croots
クルーツ社の歴史

ハンドクラフトである革製品の伝統的な製品を作るメーカーとしての歴史は、1970年代に遡ります。
Hull Cartridge社の代表で名を馳せたジョン・スミスと彼の妻であるマーガレットは、他にないスポーツラゲージを手掛けようとクルーツ社の創設を決心しました。
他に類を見ないデザイン、なめし革工場の知識から生まれる革素材の美しさは、周囲の知人や仕事仲間から絶賛され、猛烈な支持者を獲得しました。

100年以上も続く英国職人の技を受け継ぐために、ジョンとマーガレットはビジネスを始めたようなものでした。
まず自宅からスタートした仕事は、技術を磨き、独創性のある完璧なデザインを施したことで、立派な企業に成長しました。
2004年に娘夫婦が受け継いでからもその成長は続いています。

現在、クルーツ社のカントリースポーツコレクションと新ラインのシティーコレクションはノース・ヨークシャー州モールトンにあるワークショップで、革のスペシャリストたちによって生産されています。
そこでは現代の生活に見合うデザインに拘った、創設者の職人としての意思が受け継がれています。
クルーツ社は、伝統的な製法で作られた素材を英国の技法で永遠の美しい形にすることに誇りを持っています。


コレクション

・Westminster
Westminsterコレクションは、伝統的な英国のブライドルレザーを使用した製品です。
カウハイド(生後2年以上の雌牛)でベジタブルタンニングした革から作られています。
英国にて、手作業でなめされ仕上げられます。
ブライドルの仕上げ方は他に類を見ません。
革が色付けされた後は、ワックスを表面にかけ、革自体を保護するために染み込ませます。
これが表面にワックスを掛けたぬめり感を生み出します。
ワックスは、天然油、脂肪、蜜蝋、そして魚油をミックスさせたもので、100年もの間、変わらぬ手法で精製されています。
このブライドル仕上げによる英国製レザー製品は、日本のお客様に昔から人気があります。

・Oxford & Cambridge
OxfordとCambridgeコレクションは、カウハイドを使用しており、歴史的にも有名なトスカーナ(ベジタブルタンニングで世界的に有名)の伝統的な染色皮革から作られています。
革は、木の幹、フルーツ、葉、植物の根から抽出したベジタブルパウダーの自然タンニンを大きな木製のドラム缶に付け込んで染められます。
これは本物の革製品を製作する上で、長年のレシピに基づいて明確に表現されたプロセスです。
この作業は革自体を老化させ、ヴィンテージのような雰囲気を出させます。
このセールスポイントは、クラシックで自然な風合いと見栄えにあります。
ヴィンテージの味わい、そして使い込むごとに色が変色して行きます。

・York
Yorkコレクションは、ヨーロッパの皮革を使ってクロームタンニングした、柔らかく、しなやかなカウハイドレザーで作られています。
革は美しい風合いで砕かれたきめ模様仕上げになっています。
ソフトレザー製品には、ブライドルレザーがトリミングされています。
セールスポイントは、その柔軟な風合いと価格、現代的なデザインにあります。




ブランド事典トップへ