コーギ
Corgi

Corgi


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コーギ・ホージリー社は、1892年(明治26年)英国サウス・ウェールズで衣料店を営んでいたライ・ジョーンズによって創業、ロイヤル・ワラントを持つ英国を代表するニット・メーカーです。 創業当時のウエールズ地方では炭鉱が中心的産業であり、そこで働く労働者達ははだしで石炭を掘っていました。 ライ・ジョーンズはこの光景を目にし、彼らに暖かい靴下を履かせたいと考え良質なロングソックスの製造を始めました。 やがて優れた品質のコーギ・ソックスは、人々が教会へ出かける際に着用する晴れ着のひとつとして愛用されるようになり、軍隊用ソックスにも選ばれ大量に生産されるようになりました。 |
![]() ウエールズにあるコーギ・ホージリー社の工場。 周りは自然に囲まれています。 |
第二次世界大戦が終わる頃に生産を始めたアーガイル柄の靴下が、米国から来たブルックス・ブラザーズのバイヤーの目に留まり、市場が世界へと広がり始めました。 1940年代の後半にはアメリカの多数の会社と契約を交わし、全生産の95%が対米輸出用になっていました。 コーギホージリーのホージリーは英語で「靴下」という意味です。 創業から60年間、靴下のみを作り続けたコーギ・ホージリー社は、1960年にハンドフレームによるインターシャのニットウェア生産を始めます。 ウェアー用には当初シェットランド糸を使っていましたが、やがてソックスと同じメリノ種の糸を用いるようになり、のちにカシミアのシリーズを加えました。 1988年には、10年間に及びチャールズ皇太子がニットウェアとソックスを愛用した実績に基づき、英国王室御用達の認定も授けられています。 現在はカシミア、シルク、ウール、そしてコットンの贅沢な素材を使用した洗練されたラインナップを展開しています。 生産量の50%以上が輸出製品であり、日本・アメリカをはじめ、ドイツ・フランスなどでも数多くのファンを獲得しています。 ![]() ![]() |
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コーギ・ホージリー社の靴下は、21世紀になっても、ずっと昔ながらの手作りにこだわっています。 ほとんどのメーカーが機械により大量生産する中、コーギ・ホージリー社は今でも職人による手作りにこだわっています。 特にケーブル、インターシャにて柄の入った靴下は、一足一足最初から最後までハンドメイドです。 一部機械を導入していますが、靴下のつま先部分についてはすべて職人が手でリンキングすることにより、ゴツゴツとした感触が残らないようにしています。 コーギ・ホージリー社のカシミア製品は、手触りが極めてやわらかく、なめらかで軽いのが特徴です。 |
![]() ハンドフレーム(手横)の機械 |
白色や淡色のものは最上質のホワイトカシミアを使用しています。 染色の際は素材を傷めることのないよう時間をかけて染め上げるため、光沢となめらかさが生まれるのです。 ![]() ![]() |
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コーギ・ホージリー社のロゴマークと一緒に並んでいる「3つの羽の紋章」はプリンス・オブ・ウェールズ(英国皇太子)の紋章です。 1988年に英国王室御用達の認定を授けられ、この紋章を使用する権限が与えられました。 なお、皇太子の紋章に入っている「ICH DIEN」という文字は、「私は奉仕する」という意味のスローガンです。 ![]() コーギ・ホージリー社の製品は、アーガイル模様の靴下が米国人バイヤーの目に留まったことから世界へ広がりはじめました。 コーギ・ホージリー社にとって重要な意味を持つアーガイル模様ですが、もともとはスコットランドにあったアーガイル城の王女が恋人にオリジナル柄のプレゼントを贈りたいと思い、スコットランド伝統のタータンチェックをもとに編み出したのが始まりと言われています。 このアーガイル模様を編むためには、非常に複雑な工程が必要なため、手作りで製造できる量には限りがあります。 |
![]() 英国王室御用達の品として、英国王室に長年にわたり愛用されています。 ![]() アメリカのアイゼン・ハワー元大統領のために編み上げたイニシャル入りのソックス。 のちに送られてきた感謝状とそのときに送ったソックスの写真は、今でも大切に保管されている。 |
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