ブッテロ
Buttero
Buttero
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![]() 広大な丘陵地帯にオリーブ畑やブドウ畑が広がるイタリアはトスカーナ州。 フィレンツェの町から西へ約50km離れたスタッビアという町にブッテロ(Buttero)の本社はあります。 創業者のマウロ・サーニは1964年に自身の名を冠したマウロ・サーニブランドを展開し、クラシックタイプのブーツや短靴を製作、66年には前にスラントしたサイドジップのブーツを開発し大変好評を得ました。 その後、商品のアイディアを求め各地を旅しそこでもっともインスパイアされたのが“ブッテリ(トスカーナのマレンマと言われる沼沢地の牛飼いを意味し、アメリカのカウボーイのイタリアンバージョン)”でした。 1974年、彼らのスタイルに影響を受けたマウロ・サーニは、ウエスタンブーツや乗馬ブーツを製作しブランド名もブッテロに変更。 この年が事実上のブッテロブランドのスタートです。 その頃ブッテロ社で生産されたビートルズが履いたようなモッズブーツや、タバコやマッチを入れる小さなポケット付きブーツなどは瞬く間にブッテロブランドを有名にし、トスカーナのクラシックブーツのシンボルとなりました。 現在もその伝説は生きています。 ブーツはジーンズと共に必須のファッションアイテムでネイティブでトラディショナルなイメージを持っています。 しかし決して粗野でなく洗練されてジュエリーのように男性にも女性にもアクセサリー感覚で履かれています。 ブーツはバーチャルな現代においてしっかりと足を地につける必要があるというシグナルを発しています。 ![]() 毎シーズンのテキサーノ(ウエスタン)、乗馬などをアレンジしたスタイルは定評がありますが、それを支えているのはラスト(木型)と皮革。 むしろデザインはしすぎないよう心がけ、ラスト作りには最大限の時間をかけています。 履き心地から仕上がりまで、すべてはラストひとつで決まります。 また選ぶ皮革によって加工の仕方、つまり仕上がりが決まってきます。 扱われるレザーはトスカーナ郊外のサンタ・クローチェにてなめされるナチュラルタンニングレザーであり“il profumo del pelle”-革の香り-においを感じることができます。そのかぐわしい香りを嗅ぐことで、その商品がどれだけ優れた商品なのかということが実感できます。 重厚で頑丈、伸縮も少なく、小さな傷などは時間の経過とともに消えていく。 質感、表情に優れた素材を厳選して用いる一方、製品洗いされたレザーやダメージ加工、スタンプ加工などの試みやファッション性を貪欲に融合させています。 つまりはラストと皮革こそがブッテロの世界観を決定付けているものと言えます。 ![]() 1974年のスタートから、ブーツを主軸としたシューズのコレクションを展開してきたブッテロ。 記念すべき2004年、世界で初となるフラッグショップButtero TOKYOのオープンをきっかけにバッグ、ベルト、ブレスレット、ウォレットなどのアクセサリーへと展開の幅を広げています。 イタリアのサンタクローチェでなめされるナチュラルタンニングのブッテロの皮革は、クオリティの高さ(ここでの意味は決して高級とか高価ではなく)や加工技術などに定評があり、ブッテロ製品にとってその皮革はとても重要です。 それは一度手に取りそのかぐわしい革の香りをかいでいただければクオリティの高さは実感していただけます。 ブッテロがアクセサリーに求めるもの、表現するものはシューズと同じく皮革を大切にしたカントリーテイストな製品づくりです。 デザインにおいては、やはりシューズと同じで加え過ぎないデザイン、過剰なデザインはしないという考えです。 生産する工房は自社にこだわらず、アイテムごとに様々な工房を使っています。 それは昔からイタリアが皮革を使う腕の優れた職人が多くいるから。 自社生産にこだわる必要がなく、ブッテロの考えに共感してくれる職人たちが自然とまわりにいたからです。 それぞれのアイテムごとに知りつくした職人たちに生産を任せた方がより良い製品が生まれるからです。 身につける人それぞれが違う環境であれば、時間の経過とともに製品それぞれも違う表情になっていきます。 それは大小様々なキズ、浅いシワや深いシワ、または経年変化による深みのある色。 それぞれがその製品に新しい個性を加えていき、自分だけの世界に一つしかない特別なアクセサリーになっていきます。 ![]() 1943年 創業者マウロ・サーニ生まれる。 1957年 地元のタナリーで働き始める。 1958年 地元のカルツァトゥリフィーチィオ・ボッティという靴工場に移る。 1961年 義兄の靴工場に移る。 1963年 エリザベッタと結婚。 1964年 独立しマウロ・サーニブランド展開。 1973年 ローマに営業に行った際、マカロニウエスタンの有名俳優、ジュリアーノ・ジェンマに出会い、スパゲット・ブーツ( イタリア製ウエスタンブーツ) を提供して評判に。 同年、マウロ・サーニブランドでボローニャの国際靴見本市MICAMに初出展。 1974年 Butteroブランドの商標登録申請。事実上のButteroブランド展開。 1977年 Butteroブランド、ドイツへ輸出開始。 1982年 長男ルカ参加。 1984年 Butteroブランドでドイツ・デュッセルドルフの国際靴見本市に初出展。 1985年 次男クラウディオ参加。 1990年 Butteroブランド、日本へ輸出開始。 1992年 現・日本総代理店ハイブリッジ インターナショナルとの取り引き開始。 1998年 三男マッシミリアーノ参加。 2000年 秋冬シーズンよりハイブリッジ インターナショナルとの日本における総代理店契約を結ぶ。 2004年 Buttero Tokyoオープン。 2007年 Buttero Milanoオープン。 2008年 Buttero Osakaオープン。 ![]() 近年では2004年9月に世界初の直営店を東京でスタート。 2007年9月に本国のミラノに待望の2号店、2008年10月に大阪に3号店をオープンさせました。 ブッテロを象徴とする皮革をシューズだけではなくバッグ、ベルト、財布などの革小物で、ファッションにおいて重要な3つの都市のショップから世界へ発信できるブランド戦略を構築していきます。 現在のブッテロの成功や靴作りの本質は、何もマウロ・サーニひとりによるものではありません。 現在は3人の息子らを中心に、実質的な経営は行われています。 長男のLucaは経営、統括的なことやセールスを担当。 次男のClaudioは生産部門の責任者を担当。 三男のMassimilianoはデザイン部門を担当しています。 こうして創業者マウロ・サーニの精神を尊敬する家族やブッテロ社の職人たちによって、現在に受け継がれ飛躍していくことでしょう。 常にアルティジャナーレ(手作業)による温もりを大切にし、伝統をリスペクトした時代性にあった製品を「モードすぎない本物志向でトラディショナルなスタイルを求める人たち」へ提案しています。 ブッテロの商品はひとつひとつ丁寧に作られており、履けば履くほどより個性的になっていくことでしょう。 |
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