ブランド事典

ボノーラ
Bonora

イタリアの美しきロングノーズな靴 ボノーラ

ボノーラ(Bonora)は1878年にイタリア北部のボローニャ地方にて創業されたイタリアを代表する最高級靴メーカーの一つです。
以前は、一足の全てを一人の職人が自らの手で仕上げるスタイルを取っており、生産数は少なく、その希少性からも「幻の靴」と言われていたこともある伝説的な名靴です。
そののち、イタリアの富豪、モレッティ家の傘下に入ってからはハンドメイドな部分も多く残しつつも分業制も導入し生産を安定させるに至ります。

ボノーラの名声は、エルメスの傘下となったジョンロブがハンドソウン・ウェルテッドの靴をつくるのに白羽の矢を立てた事実にも象徴されるように、装飾に走らず作りで自己主張ができる英国靴に通ずるひかえめでエレガントなルックスをもった美しい靴としても有名です。

靴の作りですが、製法はイタリア靴の代名詞的なノルヴェジーゼで作られ、皮革から裁断まで約200あるという工程をマエストロとよばれる職人が一人でこなし、ノルヴェジーゼ製法で作られた靴によく見受けられる行き過ぎの下品さはなく、爪先から甲に自然と伸びたロングノーズのフォルムが特に美しい靴です。

現代版のデューク・オブ・ウィンザーともいうべき稀代の洒落者であったフィアットグループ前会長の故ジャンニ・アニエッリや故ローマ法王といったVIPの顧客も多く、今後益々、イタリアの靴文化を先導していくメーカーであると期待されています。


※ボノーラは当店では取り扱っておりません。


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