自国消費がほとんどで、日本ではなかなか手に入らないカナダ産ワイン。
カナダ産ワインが大好きなカナダ人店主のジェイミーが、「日本のワイン愛好家の方々にもぜひ味わっていただきたい!」という思いが嵩じ、2011年から日本に輸入を始めました。
カナダ産ワインというと「アイスワイン」というイメージをお持ちの方も多いと思いますが、凝縮した複雑さを感じられる赤、繊細かつ絶妙なバランスのピノ、カナダの大自然を思わせる爽やかな白、すっきりとしたスパークリング、きれいな酸味のロゼをはじめ、丁寧に造られた上質なワインが数多くございます。
カナダ産ワインは、ほとんど輸出されないため知名度は高くありませんが、少量限定生産でクオリティの高いワインが造られています。近年では、ワインスペクテーター誌等でも取り上げられるなど国際的にも注目を集めており、世界レベルのアワードも数多く受賞するに至っています。
カナダにおいては、旧世界の造り手のように、テロワールを重視しその個性をワインに表現したいと考える造り手が多いのも特徴です。また、そのテロワールを次世代に伝えていくため、環境やサステナビリティに配慮したワイン造りが広く実践されています。
カナダのワイン産地は、そのテロワールのために世界中から移住してくる醸造家がいるほど素晴らしい環境に恵まれています。そんな土地の個性をワインに表現するために、手間ひまかけて大事に造られたカナダ産ワインを、ぜひご賞味ください!
カナダでのワイン造りは実は比較的歴史があり、16世紀にはイエズス会等の教会が中心となり、ワインの生産をしていたといいます。
その後ヨーロッパ移民が増えるにつれ、ワイナリーも少しずつ増加していきました。
カナダのワイン産業にとっての転機は、1987年の米国との貿易協定締結(後のNAFTA)。外国産の安価なワインが自国に流入してくることを予見したカナダの生産者は、より高品質なブドウ品種への大規模な植替えを推進するとともに、少量限定生産で品質重視のワイン造りにシフトしていきました。また、恵まれたテロワールを求めヨーロッパはじめ世界中から実績ある醸造家が移住して来たり、世界中のワイン産地で修業したカナダ人の造り手が増えたりして、技術的にも目覚ましい進歩を遂げ、近年では世界トップレベルのコンクールで高評価を受けるワインを生み出すに至っています。
カナダには現在550以上のワイナリーがありますが、多くは家族経営で、手作業にこだわった少量生産に専念していることから、カナダ産ワインはカナダ国内でもそれほど広く流通していません。まして輸出されるものはごく一部です。そのため知名度は高くありませんが、国際的品評会でも高評価をうける実力派のワイナリーが数多く出てきています。
出典:Wine Country Ontario
寒いイメージの国カナダですが、世界第2位を誇る広大な国土には、ブドウ栽培に最適な条件が整った素晴らしいワイン産地がいくつかあります。 カナダにおけるワイン生産の中心は、オンタリオ州とブリティッシュコロンビア州。いずれも赤・白の割合は半々程度で、多くの品種が栽培されていますが、綺麗でのびやかな酸が味わえるのが共通した味わいの特徴です。 また、ケベック州、ノヴァスコシア州でもワイン造りが発展しつつあり、それぞれの土地の特徴を活かしたワイン造りで、注目を集める造り手が出てきています。
ブリティッシュコロンビアの主要産地は、バンクーバーから約400㎞内陸に入ったオカナガン渓谷と、隣接するシミルカミーン渓谷。山や海、湖に加え、カナダ唯一の砂漠地帯もあるなど、多様な気候の産地を有し、幅広いスタイルのワインが造られます。
オンタリオのワイン産地は、ヨーロッパの主要産地と同程度の緯度に位置。五大湖によって寒暖差が緩和されるこの地域は、石灰岩豊富な土壌が特徴。冷涼品種に最適な栽培環境に恵まれています。“ナイアガラの滝”で有名な『ナイアガラ半島』は、カナダで最大のワイン産地です。
ケベックは、フランス移民の影響でワイン消費の多い土地で、また古くからブドウが自生していたことでも知られています。主にモントリオールの北部や南東部、ケベックシティー周辺で、耐寒性ブドウ品種を用いたワインが醸造されています。
大西洋岸に位置するノヴァスコシアは、温暖な夏と長い秋が特徴。ハイブリッド品種を中心に、最近はヴィニヘラ種からもワインが醸造されており、優れたスパークリングワインの産地としても注目を集めています。