介護の中でも一番大切な排泄介護のこと

■排泄介護は24時間連続したケアです。
■また、排泄介護は人間の尊厳に関わるケアです。
■介護される方も、介護する方もデリケートな要素の多いケアです。


	排泄ケアを行うにあたって、まずは、ご本人の排泄トラブルの原因は何か理解しておく必要があります。尿モレで困っているとすれば、排尿のしくみを理解し、ご本人の尿失禁のタイプを把握すること。そして治療の必要があればその治療を、トイレ環境を整備する必要があればその努力をすることなど、トラブルに的確に対処していくことで、排泄ケアはよりよいものになっていくはずです。


	排泄ケアを考える場合、なるべくご本人が自分で出来る範囲のことはさせてあげられるように工夫しましょう。トイレに行くまでに尿モレをおこしてしまうようであれば、部屋にポータブルトイレを置くといいようです。また、いつも畳や床にお布団を敷いて休んでいらっしゃる方も、簡単に立ち上がれるようにベッドにしてあげることも大切です。


	■何ができて、何ができないかを考え、ご本人が自立しやすい環境に整えることが大切です。 ■「モラさないようにする対策」に加えて「モレてもいい対策」も大切です。 ■あせらず、ゆっくりと、心にゆとりをもったケアを心掛けましょう。

ご本人の体の状態に合わせて尿意を感じてから排泄するまでをスムーズにするような工夫をしてみましょう。以下の表で、どこが問題なのかをチェックしてみましょう。


尿意を感じてトイレへ向かう	すぐに行けるか	■居室・寝室をトイレ近くへ ■手すりをつける■ドアを開けやすく
衣類を下げる	着脱しやすい衣服か	■脱ぎ着のしやすい衣類を
便座にすわる	座りやすい便器か	■和式→洋式へ■l字型手すり
排泄・後始末	後始末が出来るか	■ペーパーの位置の工夫 ■水洗ハンドルをペダル式に