保存容器を比べてみる。〜プラスチックと陶器編〜

著者

2017.05.08

大場 里江

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保存容器を比べてみる。〜プラスチックと陶器編〜

普段の忙しい毎日の中で、少しでも食生活と心を豊かにしてくれる
作り置き」は大助かりですが、
こちらの原稿を書いている今は、大型連休中。
まとまった連休の時にはお出かけして、作り置きはお休みの方も多いかもしれませんね。

連休だからこそ、中々会えない友達とBBQで盛り上がったり、
ホームパーティーを楽しむ方もいらっしゃると思います。
当日準備を慌ただしくすると、みんなが集まった時にはぐったり。
特に、ホスト側はゆっくり食べたり、会話を楽しんだりする余裕もなくなってしまう・・・。
しかし、そんな時にも「作り置き」は大活躍。
前日にできるだけの用意をしておいて、当日はほぼセッティングするだけにしておいたら、
心にゆとりができて、より楽しい時間になるかもしれません。
そんな時にも、保存容器はおススメなのです。

ということで、今回は保存容器第2弾。
プラスチックと陶器」です。
プラスチックと陶器

プラスチック製の保存容器とは


プラスチック製の利点は、何といっても軽くて丈夫な事。
金属やガラスに比べて軽く、手に取りやすい安心感があります。
そして、衝撃にも強いので、保存容器としてご家庭でも愛用される方が多いのでは。
そして、ほとんどのプラスチックは、酸やアルカリにも強く油にも強いので、
錆びたり、腐食したりすることもありません。
保存容器として売られている商品の多くが、ほぼ透明なので、
見た時に中身が分かりやすいのも嬉しいですね。

そして、こちらはOXO
オクソ― ロックトップコンテナ0.9Lです。
キッチンツールを販売するお店でよく見かけるこちらのユニークな名前は「オクソ―」と読みます。
上から読んでも、下から読んでもOXO。
覚えやすい名前にしたいという創始者の想いにより、命名されたそうです。
1990年に設立されたブランドで、本社はアメリカ。
多くの人に使いやすいユニバーサルデザインを哲学とした製品を多く作られており、
使い勝手が良いので、一度使用すると長く愛用する方が多いメーカーだと思います。
私も計量カップやターナー、ホイッパー等を日々愛用しています。
こちらが今回使用した保存容器。
オクソ― ロックトップコンテナ0.9Lです。

オクソー
とってもシンプルなデザインで、すっきりとした印象です。
中身が見やすいクリアな透明の容器。
スタッキングして冷蔵庫冷凍庫への保存が可能です。
また、蓋ごと電子レンジにかけたり(※電子レンジで使用する際は蓋を浮かせます)、
冷凍庫での使用が可能な優れもの。

そして、ユニバーサルデザインを哲学とするメーカーならではの、
考えつくされた大きなメリットがこちら!

オクソー
分かりますか?
中にお水が入っています。
逆さまにしても、この通り。
まったく液漏れしていません
強力な密閉力で、カチッと締まると一滴の水滴さえも通しません。
ふとした瞬間に容器に手が当たったりして、中の液体が波打っても、全然こぼれないので安心です。
例えば、汁気のある料理を作って、車でどこかへ持っていく時も、
容器をビニール袋で包んだりしないと、車の揺れでじわりと蓋から汁気が出て
周りが汚れてた!なんて事がありますが、こちらは安心。
安心どころか、信頼して持ち運びができます。
におい漏れもありません。

そして、OXOの保存容器の大きな特徴が「ワンアクションで開閉可能」という事。
OXOには色々な保存容器がありますが、こちらのロックトップコンテナの場合は、
蓋に手をこうして添えて、カチッと押してください。
オクソー
これで開閉できます。
写真では分かりにくいかもしれませんが、とっても簡単です。

蓋はポリプロピレン。
溝にシリコンゴムがはまっています。
サイズ展開も幅広くありますので、いくつか買いそろえると、
冷蔵庫も整理整頓ができて、すっきり気分が良くなりそうですね。
良いデザインのものは、使い勝手も計算されており、故に長く愛される。
そんなことを感じる商品です。

今回はキノコとベーコンのソテーを入れて。
オリーブ油でニンニクのみじん切りを炒めて、さっとベーコンと炒めただけのシンプル作り置きおかず。
パスタに絡める具材として、そしてシンプルにパンにのせて召し上がれ。
時間が経つとキノコから水分が出てきますが、ロックトップコンテナなら安心です。
オクソー 料理

メリットがあれば、デメリットも。
プラスチック製は、カレーなどの油分があり、色が強い食品は色移りします。
プラスチックですから、使っているうちに細かい傷がつくのは仕方ありません。
蓋はシリコン部分を外して洗うので、ゴムの溝部分を洗ったりと少し手間はかかりますが、
だからこその安定した密閉力を考えると、納得です。

陶器製の保存容器とは

ル・クルーゼ ストーンウェア

陶器はこちらの「ル・クルーゼ ストーンウェア」。

鋳物ホーロー製の鍋が人気のフランスのメーカーですが、
キッチンからテーブルまでをコンセプトに、
食空間をトータルコーディネートするブランドとしても人気を集めています。
2015年には、90周年を迎え、世界中に根強いファンがいらっしゃいます。

左は、ル・クルーゼ ストーンウェア スタッキング・ラムカン・セットの蓋付きです。
チェリーレッドの色が鮮やかで目を引き、艶のある表面が美しく、佇まいそのものが素敵です。
円形の器に野菜を入れて、もう一つの器にはディップするソースを。
そして、蓋は取り皿に。 なんて使い方もできます。
小鉢として使用するほか、テーブルで必要な小物を少し入れて収納するのも良いですね。

右は、ル・クルーゼストーンウェア プチ・ラムカン・ダムール・セットの蓋付き
ホワイトラスターの色が華やかで、女性らしいテーブルを演出してくれます。
優美で、持つ人の心のゆとりを感じらえる商品です。
今回は、3時のお茶の時間を彩る器として使いました。

ル・クルーゼ ストーンウェア
ざくざくとしたチョコチップクッキーや、数種のドライフルーツ、チョコレートやグミを入れてテーブルへ。
残ったら蓋をして、そのまま保存。
陶器ですから、におい移りや色移りもなく、洗い上がりもスッキリ
細かい傷もつきにくいです。
今回はおやつを入れましたが、電子レンジやオーブン調理も大丈夫ですので、
作ったお料理を熱々のまま食卓へ運ぶのも良いですね。
スフレを焼いて、出したらいいかも!

作り置きおかずを入れる保存容器として、というよりは、
食卓を彩る器として使用し、そのまま冷蔵庫や冷凍庫での保存ができる商品と考えるのが良いですね。
食洗器での洗浄も可能です。
陶器ですから、衝撃には弱いので、注意しましょう。



温かい日差しが降り注ぎ、外へ出かけることも増えてくる季節。
外でワイワイBBQやピクニックの時にも、保存容器は大活躍です。
気持ちにゆとりが持てるように下ごしらえをしておけば、当日はノンストレス。
楽しみにしていることも、準備で疲れては元も子もありません。
汁漏れがない頼れる保存容器と、空間を演出して食卓を彩る素敵な器&保存容器を上手に使って、
楽しく、おしゃれにしてみてはいかがでしょうか。

次回は、「いろいろな形の保存容器」を紹介します。
お楽しみに。


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プロフィール

PROFILE

大場里江(料理教室saji 主宰)

調理師学校卒業後、大手企業の料理教室にて料理講師として勤務し、2015年8月「saji」の名で独立。料理教室、フードコーディネート、ケータリングを主に活動しています。『食べる・つながる』をモットーに、身近な方に喜んでいただく、日常で食べたいごはんやおやつを提案しています。

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